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古いカルト映画から最新アクション、海外ドラマまでいろいろレビューしています。好物はオカルト、サイコ、殺人鬼、吸血鬼、廃病院、エイリアン、人魚、ローマ時代などなど。結果的にホラーものが増殖中。

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『ドリームハウス』(2011) - Dream House -

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幸せな毎日を過ごすはずだった家族を不安にさせる、ある男の影。その男は自分の家族を惨殺した犯人なのか、それとも精神を病んだ可愛そうな男なのか..。その男の行動は日に日に暴走し、家族を恐怖に追い込んでいく。その男の所在と以前の事件について調べ始めた夫ウィルが最後に見つけたものは、本当の“ドリームハウス”だった。

Dream House_00■ドリームハウス - Dream House -■
 2011年/アメリカ/100分
 監督 :ジム・シェリダン
 脚本 :デビッド・ルーカ
 製作 :デビッド・C・ロビンソン 他
 製作総指揮:リック・ニシータ 他
 撮影 :キャレブ・デシャネル
 音楽 :ジョン・デブニー
 出演 :ダニエル・クレイグ   (ウィル・エイテンテン)
     レイチェル・ワイズ   (リビー)
     テイラー・ギア     (トリッシュ)
     クレア・アスティン・ギア(ディディ)
     ナオミ・ワッツ     (アン・パターソン)
     マートン・チョーカシュ (ジャック・パターソン)
     レイチェル・フォックス (クロエ・パターソン)
     イライアス・コティーズ (フードの男/ボイス)
     ジェーン・アレクサンダー(グリーリー医師)

解説:
本作での共演がきっかけで結婚したダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズ、そして「マルホランド・ドライブ」のナオミ・ワッツという豪華スターの共演で贈るサスペンス・ミステリー。妻子とともに越してきた新居が、一家惨殺事件の舞台だったことから主人公にふりかかる戦慄の恐怖と驚愕の真相をサスペンスフルに描く。監督は「父の祈りを」「マイ・ブラザー」のジム・シェリダン。


あらすじ:
有能な編集者だったウィルは、小説家として第二の人生を歩むべく長年勤めた会社を辞め、妻リビーと2人の娘たちとともに郊外の新居へと引っ越してくる。しかし、引っ越して早々に不審な出来事が続き、娘たちが怯えてしまう事態に。やがてこの家で、5年前に一家惨殺事件が起きていたことが判明する。一連の不気味な出来事との関連を探るため、5年前の事件について調べ始めるウィルだったが-
 (allcinema)



Dream House_03仕事に時間を全て取られ、家族との大事な時をなかなか持てずにいたウィル。小説家志望でもあったウィルは全ての悩みを解決すべく、仕事を辞めて家族と一緒に郊外の一軒家に引っ越してくる。古めでも素敵なその家を、夫婦で補修しつつ住み始めたウィル一家だったが、ある夜、次女のディディが窓の外に男が立っているのを目撃してから、おかしな事が起き始める。
最初はディディの見間違えだと笑っていたウィル。翌日、その場所に大人の足跡を見つけ不審に思ったが、怖がらせてはいけないと妻のリビーにも言わなかった彼。少しして家の中で不審な物音と声に地下室へ降りた彼は、そこで空き家だと思って侵入していたティーンエイジャー達を見つけ、この家に隠されていた過去の事件「一家惨殺」を知ることになる。


Dream House_015年前に起きた「一家惨殺事件」。
被害者は奥さんと娘2人で、最初は夫が犯人だと思われたが確たる証拠も無く、夫はそのまま精神を病み、精神医療施設へ入院。最近になって更正施設へ転院になったということがニュースになるほど、付近の住民達はこの夫“ピーター・ウォード”を家族惨殺犯として恐れ、忌み嫌っていた。

一連の事情を知っているだろう向かいに住むアン・パターソンに話を聞こうと訪ねるが、歯切れ悪く何も教えてくれない。大事な家族を怯えさせ、つきまとっているのは前の住人、家族殺しを疑われている男ピーターだと確信したウィルは、家族を守るためピーターの行方を追い更正施設から精神医療施設へと向かう。

   


-仲のいい家族が引っ越してきたのは、全く彼らに似つかわしくない一家惨殺事件のあった家だった。

Dream House_25悪魔の棲む家(1974)』的なホラー作品だと思って観てみた本作。主演はどちらもイギリスの俳優で、娘達や主役である家もあわせてクラシカルな雰囲気の作品だ。
夫ウィルが雪の降る都会から雪の積もる郊外へと移動する序盤。閉塞感がありながらも静謐感が感じられる「冬」という季節も手伝って、登場人物達には透明感が漂う。
そんな「幸せの家」に越してきたはずの一家を追い詰める過去の事件。
ん?確か殺人事件なんかが起きた家は不動産会社による告知義務があるはずなんじゃ、と考えたのは自分だけではなく、当然ウィル夫妻も怪訝に思う。何か物知りながらも何も教えてくれず素っ気ない向かいの住人。顔の見えない男がうろついていると警察に通報するも何もしようとしてくれない。
夫婦の不安は徐々に恐怖になり、家族を守るために過去を調べだしたウィル。しかし事件にもなり確実に存在するはずのピーター・ウォードに後一歩というところでなかなかたどり着けない。怯える家族に詳しいことも話せず焦燥する彼。そして彼が最後にたどり着いた結末、あるいはエピローグとは-

Dream House_20ストーリー自体は、ある意味単純ではあるけれど、上でも書いたとおり(一部の悪者以外の)登場人物がみな心が綺麗で美しい。それは少しだけ出てくるウィルの会社同僚や上司にも当てはまる。特に向かいのアンの娘クロエがとてもいい子。見ていて安心できるので、きっと犯人は彼ではない、ということは作品自体が声を大にして語っている。
途中、もしかしてアンと不倫してたんじゃ?などと捻くれた見方は決してしないで欲しい。雪と同じ白く透明な目でウィルと一緒に謎解きを思う存分楽しんで欲しい。そして、捻くれた見方をした自分を恥じつつ、ダニエル・クレイグいいなー、レイチェル・ワイズ羨ましいなーと思いながらエンディングを迎えるのが正しい見方。
それと!どの登場人物も意味があるので、よく顔を覚えておくのがポイント。

ホラーとしては怖くないけれど、少し昔風のサスペンスものとして、又は悪人映画を観すぎた後にシャワーを浴びる感覚で観るのにはおすすめです。
↓下の方にネタバレが





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【ネタバレ】
序盤の都会のシーンは、上司と思われる女性が担当医であること、同僚達が精神医療施設入所者であることから、精神に異常を来していたウィルの妄想という事ですね。おそらく更正施設にいた時にこの妄想とともに自宅に戻った(脱走した)ものと思われます。その後、廃屋と化した自宅で家族と幸せに時を過ごしていたのかと。
警官の態度がおかしかったのは、犯人との疑いの目でピーターを見ていたから。なのに事情を知らない第3者的なことをピーターが話すので、軽蔑の眼差しで見ていたと。
そして最後あの家が燃えてしまったことで、ピーターは一歩前進することができ、なおかつ見えぬ家族はいつも一緒という、ある意味ハッピーエンディング。いずれアン、優しいクロエと新しい家族を築くのでは、という下世話な考えは、この際置いておこう。
簡単なオチでしたが一応メモ。
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