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momoな毎日

古いカルト映画から最新アクション、海外ドラマまでいろいろレビューしています。好物はオカルト、サイコ、殺人鬼、吸血鬼、廃病院、エイリアン、人魚、ローマ時代などなど。結果的にホラーものが増殖中。

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『ロンリーハート』(2006) - Lonely Hearts -

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1940年代、全米中を震撼させた実在の凶悪犯カップル、レイ&マーサ。
けちな泥棒であり、結婚詐欺師だったレイがマーサと出会うことで目覚めてしまった人の残忍性。自分たちの生活のために独り身の寂しい女性“ロンリー・ハート”をだまして殺しては金品を奪うという自己中心的な残虐性。
そんな彼らを執念深く追う刑事エルマーと相棒チャールズは、この犯罪を止めることが出来るのか。

Lonely Hearts_000
■ロンリーハート - Lonely Hearts -■ 2006年/アメリカ/107分
 監督 :トッド・ロビンソン
 脚本 :トッド・ロビンソン
 製作 :ボアズ・デヴィッドソン、ホリー・ウィーアズマ
 制作総指揮:ランドール・エメット、ジョージ・ファーラ他
 撮影 :ピーター・レヴィ
 音楽 :マイケル・ダナ
 出演 :ジョン・トラボルタ  (エルマー・C・ロビンソン)
     ジェームズ・ガンドルフィーニ(チャールズ)
     ジャレッド・レト   (レイモンド・フェルナンデス)
     サルマ・ハエック   (マーサ・ベック)
     スコット・カーン   (ライリー)
     アリス・クリーグ   (ジャネット・ロング)
     ローラ・ダーン    (レネ・フォーディー)

解説:
1940年代、孤独な寡婦やオールドミスたちを次々に結婚詐欺のカモに釣りあげては金を巻き上げていた優男のレイと、その妹と称して彼に付き添い、残忍非道な殺人劇にも加担していたマーサ。過去にも映画「ハネムーン・キラーズ」などで取り上げられたこのアメリカ犯罪史上名高い凶悪事件を、本作では彼らを追う1人の刑事の視点から、じっくりと描写。監督は、J・トラヴォルタが劇中で演じた刑事の実際の孫にあたるT・ロビンソン。

あらすじ:
1940年代、優男の結婚詐欺師レイは、新聞の恋人募集欄から孤独な寡婦などの標的を選び出しては相手に近づいて甘い言葉を囁き、その持ち金を巻き上げていた。やがて、当初はそうして出会った女性のマーサが、彼の妹と称してレイの犯罪の仲間に加わるようになり、レイがカモの女性を相手にいちゃつくのを間近で見守っては嫉妬心を募らせ、残忍な殺人を犯すようになる。一方、そんな彼らのあとを刑事のエルマーが執念深く追いかけ-
 (WOWOW)




Lonely Hearts_01前髪が薄いのをカツラで隠したちょび髭の優男レイモンド・フェルナンデス。父親の愛情をあまり受けずに育った彼は20歳で結婚、英国情報部の仕事を手伝ったこともあったという。しかし事故で大けがを負った後、人が変わったようになり、つまらない窃盗で服役。ここから彼の転落人生が始まる。
口がうまく、女性の母性本能をくすぐるタイプなのか、それらをうまく使った結婚詐欺師が職業となる。
新聞記事等に短い募集広告が載る「ロンリー・ハーツ・クラブ」。これは独り身の寂しい女性達がお相手を探す場所だ。レイはこれを使ってせっせと仕事に励み、寂しい女性達から貞操と小切手を奪っては消えるということを繰り返す。
そしてある日、この方法で出会ったのがマーサ・ベックだった。

Lonely Hearts_08官能的な姿態の持ち主マーサ。実際はここまでの美人ではなかったようだが、彼女は看護師として働き、未婚で子供を産み育てていたが、愛情あふれた素晴らしい母親とはいえないタイプだ。結婚もしたが半年で破綻、お酒に溺れるようになっていく。
そんな時に職場の同僚が冗談でマーサの「ロンリー・ハーツ・クラブ」入会申請を行う。そして、たまたま出会ったのがレイモンド・フェルナンデスだった。

いつものようにだまして逃げ出すはずだったレイは、マーサに捕まる。まさしく蜘蛛の巣に絡め取られたような状態だ。マーサのレイへの愛情は深くどこまでも果てしない。普通に暮らしていれば、いい夫婦であったのかもしれないが、彼らの選んだ生活の糧は「結婚詐欺」。それもただの詐欺ではない。レイと相手の女性への嫉妬からマーサは、そしてすぐにレイまでも、騙した女性の命を奪うことをも厭わないようになっていく。



Lonely Hearts_09ある女性の自殺体が発見される。遺書が見つかり、自殺ということで処理されたが、何か引っかかった刑事エルマー・C・ロビンソン。仕事もあり、自立しいい家にも住んでいる。順調な毎日のはずなのに、何故自殺を?自殺には必ず理由があるはずだ。
翌日出た検視結果で妊娠していたことが判明し、男が絡んでいる犯罪だと直感するエルマー。他にも同じような自殺が無かったかと探し始め、糸口を探す彼。
事件性なんて無い、ただの自殺だろ、と同僚達はばかにしたが、直感を信じ捜査を始めたエルマーに協力したのは相棒のチャールズだけだった。

何故ここまでエルマーは自殺した女性を気にかけるのか..。それは数年前、自身の妻が遺書を遺すこと無く拳銃自殺したことが理由なのか。公私は分けた方がいい、事件にのめり込みすぎるな、と心配する相棒チャールズをよそに、どんどん捜査を進め、他にも急に理由もなく自殺した女性が複数いることを突き止め、彼女たちがある私書箱を管理する男と文通を続け、多額の貯金を下ろしている事実に行き当たる。その男とは-




実在の凶悪犯カップル、レイ&マーサ。彼らの毒牙にかかり命を奪われた犠牲者は20名を超えるという。彼らがこの恐ろしい犯罪を犯していた1940年代後半は戦後間もない頃であり、多くの未亡人が遺族補償金をもらいながら寂しい日々を過ごしていたことだろう。そこに目を付け人の弱みにつけ込み、金を巻き上げた上、命まで奪った2人の罪は大きい。
本作ではいくつかの手口が詳しく語られているが、中でも2人の最後の仕事となった母子殺害については、非常に残酷で見るに堪えないものがある。ぎりぎりで救えなかった刑事エルマーの慟哭は善良な人々のそれである。
最後の犠牲者となった娘はまだ2歳だった。

あらゆる州で罪を犯し、最後ミシガン州で逮捕されたレイとマーサは、死刑のあるニューヨーク州に引き渡される。2人は深く愛し合い、その愛のため殺人を犯すしかなかったと、マーサはマスコミに書き送った。マスコミは連日おもしろおかしく報じたが、当然のごとく2人には死刑判決が言い渡される。それは1951年3月8日、執行された。





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