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momoな毎日

古いカルト映画から最新アクション、海外ドラマまでいろいろレビューしています。好物はオカルト、サイコ、殺人鬼、吸血鬼、廃病院、エイリアン、人魚、ローマ時代などなど。結果的にホラーものが増殖中。

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『容疑者、ホアキン・フェニックス』(2010) - I'm Still Here -

Posted by momorex on   0  0

信じた私が、バカでした。
ジョン・ベルーシ、ジャック・ブラック、ZZトップに改めて敬意を表します。

I'm Still Here_00


■容疑者、ホアキン・フェニックス - I'm Still Here -■
2010年/アメリカ/108分
監督:ケイシー・アフレック
脚本:ケイシー・アフレック、ホアキン・フェニックス
製作:ケイシー・アフレック、ホアキン・フェニックス
撮影:ケイシー・アフレック、マグダレーナ・ゴルカ

出演
ホアキン・フェニックス(himself)
アントニー・ラングドン
ラリー・マクヘイル
ケイシー・アフレック
ジャック・ニコルソン
ブルース・ウィリス
ダニー・デヴィート
ベン・スティラー
ショーン・コムズ(ディディ)
ジェイミー・フォックス
ビリー・クリスタル
ダニー・グローヴァー
エドワード・J・オルモス
       
解説:
I'm Still Here_042008年末。故・リヴァー・フェニックスの実弟であり、『グラディエーター』『ウォーク・ザ・ライン』で2度もオスカー候補に選ばれた世界的スター、ホアキン・フェニックスが、突然の【俳優引退とラッパー転向】を宣言、突如として表舞台から姿を消した。そのニュースは瞬く間に世界中を駆け巡り、ファンたちは悲しみの涙にくれた。それから数カ月後、既に完成していた主演作PRのため、一度だけTVの生放送に出演したホアキン。だが見る影もなく激太りし、長い髭は生やし放題、明らかに挙動不審で、会話すらままならない。「彼は精神的に疲弊し、薬物に溺れてしまったのだ…」人々はそう囁き、誰もが彼を心から心配していた。一体ホアキンの身に何が起きたのだろうか…。  (公式サイト)






あるイベントでの役どころが気に入らないと、ぶつぶつ文句を言う性格の悪いホアキン登場。ホアキン・フェニックスといえば、真面目でエキセントリック、気難しいなどのイメージで、演じる際に役にのめり込むことでも有名。それが「あいつはあーなのに、なんで俺の役はこんななんだ?え?」とぶつくさ文句をたれているホアキンにとなっているところへ、爆弾宣言。
「役者をやめてラッパーに」

ホアキンは言う。
自らを自分の牢屋に閉じ込めてきた。
ホアキン役を演じてきたんだ。
周りを気にせず自分に戻る。
他人のためではなく、自分のために自分を表現する。
真面目に生きすぎてきたホアキンにとうとう訪れた、思春期の病だろうか

I'm Still Here_05ここからは、まぁ、もう、延々とお腹の突き出た中年体型のホアキン・フェニックス大独演会である。口汚く友人をののしり、小躍りしながら薬物を摂取。卑猥な言葉で娼婦を呼びつけ、ライバルのレオ(ディカプリオ)への罵詈雑言の数々。それを歌にさえするホアキン。
髪はもさもさ、髭はもじゃもじゃ。ようやくとれた有名音楽プロデューサーとの約束に遅れ、協力してくれている友人に悪態をつき続けるホアキンには、もはや嫌悪感しかわかない。

Edward James Olmos彼の転身に驚いた有名俳優陣は多いが、なかでも心配してためになる話をしに自宅まで来てくれたエドワード・ジェームズ・オルモス(『ブレード・ランナー』折り紙のガス役)。下手な歌さえ聴いてくれたというのに、彼の話の半分も理解していないホアキン。
なんて非道いヤツなんだ!


こんな事を2年も続け、あれは芝居でしたと発表。
なぜに、こんな事をケイシー・アフレックと一緒にやらかした?というのが皆の疑問だろう。

長年、時間と努力と金によって造り上げてきた何かを、根こそぎ壊したくなる衝動に駆られたことはないだろうか?リセットしてもう一度ゼロからやり直す、というのともちょっと違う、そういう感情に。
貧しかった幼年時代、リバー・フェニックスの弟であった少年時代。真面目で有望な若手ハリウッド・スターとして確立された青年時代。それらを自虐的に、かつ傲慢に全部つぶして消し去り、ハリウッドの肥え太った、世界中の人が嫌悪するような存在に生まれ変わる。
一個人として自分を表現したいと言いながら、ドキュメンタリーを撮らせて「映像作品」にまとめるという本末転倒さは、傲慢と不信とふがいなさの矛盾を惜しげもなく披露する。タイトルからしてI'm Still Here

しかし、これらは本当にホアキン・フェニックスの事なのか?



このドキュメンタリーは、貧しくても両親の愛情を一心に受けた兄弟達が、滝壺にジャンプする古いホームビデオから始まる。その様子は純粋で、両親や兄弟達に何の駆け引きもない、ゆらぎのない信頼があることを表している。そしてこのドキュメンタリーは、ラッパーで成功できず友人の信頼も無くしたホアキンが、父親の住む生家に戻り、小さな小川を上流に向かってゆっくり歩いて、あの滝壺に辿り着くシーンで終わる。
その滝壺に沈む彼は、まるで母親の子宮に戻っていくようで、あまりに孤独だ。

ではまた


『容疑者、ホアキン・フェニックス』公式サイト



ホアキン・フェニックス
I'm Still Here_08アメリカ合衆国の俳優。かつてはリーフ・フェニックス(Leaf Phoenix)の芸名で活動していた。役者一家として知られるフェニックス家の次男で、早世した映画俳優リバー・フェニックスは兄、女優レイン・フェニックスは姉、女優サマー・フェニックスは妹にあたる。俳優ケイシー・アフレックは妹サマーと2006年に結婚。
『グラディエーター』(2000年)ではリドリー・スコット監督から主役の宿敵であるローマ皇帝コモドゥス役に抜擢、アカデミー賞やゴールデングローブ賞など名立たる映画賞の助演男優賞にノミネート。そして『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(2006年)でカントリー歌手のジョニー・キャッシュを劇中歌も自ら担当して演じきり、ゴールデングローブ賞主演男優賞とグラミー賞を同時受賞し、二度目のアカデミー賞ノミネートを受けた。
2008年10月、ポール・ニューマンのチャリティーイベントに出席した際、俳優業を引退してミュージシャンの道を進むと発言した。

■主な出演作
 ・スペースキャンプ -SpaceCamp(1986)
 ・バックマン家の人々 -Parenthood(1989)
 ・誘う女 -To Die For(1995)
 ・Uターン -U Turn(1997)
 ・8mm -8mm(1998)
 ・裏切り者 -The Yards(2000)
 ・グラディエーター -Gladiator(2000)
 ・サイン -Signs(2002)
 ・アンビリーバブル -It's All About Love(2003)
 ・炎のメモリアル -Ladder 49(2004)
 ・ヴィレッジ -The Village(2004)
 ・ホテル・ルワンダ -Hotel Rwanda(2004)
 ・ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 -Walk The Line(2005)
 ・アンダーカヴァー -We Own the Night(2007)
 ・トゥー・ラバーズ -Two Lovers(2008)
 ・容疑者、ホアキン・フェニックス -I'm Still Here(2010)
 ・ザ・マスター -The Master(2012)




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