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momoな毎日

古いカルト映画から最新アクション、海外ドラマまでいろいろレビューしています。好物はオカルト、サイコ、殺人鬼、吸血鬼、廃病院、エイリアン、人魚、ローマ時代などなど。結果的にホラーものが増殖中。

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『私が、生きる肌』(2011) - La piel que habito -

Posted by momorex on   0  1

現代のフランケンシュタイン博士。
彼も怪物を愛したのではなかったか-


La piel que habito_00

■私が、生きる肌 - La piel que habito -■
2011年/スペイン/120分
監督:ペドロ・アルモドバル
脚本:ペドロ・アルモドバル、アグスティン・アルモドバル
原作:ティエリ・ジョンケ「蜘蛛の微笑」
製作:アグスティン・アルモドバル、エステル・ガルシア
撮影:ホセ・ルイス・アルカイネ
音楽:アルベルト・イグレシアス

出演:
アントニオ・バンデラス(ロベル・レガル)
エレナ・アナヤ(ベラ・クルス)
マリサ・パレデス(マリリア)
ジャン・コルネット(ビセンテ)
ロベルト・アラモ(セカ)
ブランカ・スアレス(ノルマ)
スシ・サンチェス(ビセンテの母親)


解説:
アルモドバルが辿り着いた最高傑作であり、
誰も観たことのない究極の問題作。

『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』『ボルベール〈帰郷〉』のアルモドバル監督が、愛に狂わされ、神をも恐れぬ禁断の実験に没頭する男と、このうえなく数奇な運命をたどるヒロインの姿を、めくるめく官能と戦慄に彩られた映像美の中に紡ぎ出す。これは崇高なる愛の奇跡か、狂気に駆られた悪魔の所業か。すべての答えは、この問題作のあまりにも数奇な全貌を見届けた観客に委ねられている。
 (公式サイト:私が、生きる肌)

あらすじ:
La piel que habito_01トレドの大邸宅に暮らすロベル・レガルは、最先端のバイオ・テクノロジーを駆使した人工皮膚開発の権威としても知られている世界的な形成外科医。そんな彼が自宅の一室に‘患者’として半ば幽閉している美女ベラ。ベッドとソファ、テレビがあるだけの広い部屋で、肌色のボディ・ストッキングを全身にまといヨガのポーズをとる彼女。
隣りの部屋から監視するようにモニターに映る彼女を見つめるロベルに、一体どんな思惑があるのか。そして彼女の秘密とは-

英題:The Skin I Live In




科学者として研究する者として出来るかどうか‘やってみたかった’のが1800年代のフランケンシュタイン博士だとすれば、本作のロベル・レガル博士は成功する事を確信した上での行いということで、罪は深い。
タイトル『私が、生きる肌』から、ミステリーホラーなのかなーと思って観始めた。

人工皮膚開発の権威ロベル・レガル博士。事故や火傷などが原因で皮膚を大きく損壊した患者の手術、治療に当たる。トレドに大きな屋敷を構えており、数人の使用人と一緒に住んでいる。妻を10数年前に事故で亡くし、その後一人娘も亡くしている不幸な境遇。使用人の一人マリリアはが子供の頃から屋敷に勤める女性で、母親のような関係だ。
その大きな屋敷の2階にある一室。
La piel que habito_13扉は外から鍵がかけられ、中から開けることは出来ない。部屋は広いが、ベッドとソファ、テレビがあるだけで、だだっ広い病室のようだ。壁には監視カメラ、小さなエレベータが食事を運ぶ。
その部屋に幽閉されているのは一人の女性ベラ。
全身にボディ・ストッキングをまとい、読書やヨガで時間を潰す。ちょっと見た限りでは、どこも悪くはなさそうだ。しかし定期的に部屋に来るロベルは彼女を診察。皮膚の状態を丹念に診る。
いったい彼女の皮膚に何が?

La piel que habito_10妻は車の事故で大火傷を負い、それが原因で亡くなったということだ。ベラも火傷を負って治療している途中なのか?
それとも、もしかしたら実はこの女性ベラは妻なのか?
この屋敷の一角では、完全な機器が揃っている博士の研究室があり、どうやらそこで人工皮膚を培養しているようだ。研究に励む博士。しかし、その後ろにちらっと映る「横たわる女性の裸体」。
ちょっと、ちょっとーこれは、かなりまずい、危ない状況なのではないか
そして、このピンと張り詰めたような空気漂う屋敷に、野獣のような(実際、着ぐるみのような格好で登場)マリリアの息子セカが乱入してきたことにより、事態は大きく動いていく-



ここからはネタバレが入る可能性があります。未見の方はお気を付け下さい。






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『唇を閉ざせ』(2006) - Ne le dis à personne -

Posted by momorex on   0  0

8年前に殺されたはずの妻から主人公の元に届いた謎のメール。はたして過去の事件の真実やいかに? 第32回セザール賞で監督賞ほか3部門に輝いたサスペンス・ドラマ。


Ne le dis à personne_01

■唇を閉ざせ - Ne le dis à personne -■
2006年/フランス/132分
監督:ギヨーム・カネ
原作:ハーラン・コーベン「唇を閉ざせ」
脚本:ギヨーム・カネ、フィリップ・ルフェーヴル
製作:アラン・アタル
製作総指揮:リュック・ベッソン、ピエランジュ・ル・ポギャム
撮影:クリストフ・オーファンスタン
音楽:マチュー・シェディッド

出演:
フランソワ・クリュゼ(アレックス・ベック)
マリ=ジョゼ・クローズ(マルゴ・ベック)
アンドレ・デュソリエ(ジャック・ローランタン/マルゴの父)
クリスティン・スコット・トーマス(エレーヌ・パーキンス)
マリナ・ハンズ(アンヌ・ベック)
フランソワ・ベルレアン(エリック・レフコヴィッチ/警視)
フィリップ・ルフェーヴル(フィリップ・メナール/刑事)
フローレンス・トマシン(シャルロット・ベルトー/カメラマン)
ジャン・ロシュフォール(ジルベール・ヌヴィル)
ギヨーム・カネ(フィリップ・ヌヴィル)


解説:
「戦場のアリア」で共演したダイアン・クルーガーの元夫、そして現在はマリオン・コティヤールの良きパートナーでもあるフランスの人気俳優G・カネが、アメリカのミステリー作家H・コーベンの同名小説をスリリングに映画化。8年前に殺されたはずの妻の行方を必死に追ううち、過去の事件に秘められた意外な真相を探り当てる主人公を、「PARIS」のF・クリュゼが体当たりで熱演。日本では劇場未公開だが、第32回セザール賞で7部門にノミネートされ、監督・主演男優・編集賞の3部門でみごと受賞を果たした。
  (WOWOW)

あらすじ:
Ne le dis à personne_14思い出の湖畔で妻のマルゴと休暇を楽しんでいた小児科医アレックスは、その最中に暴漢に襲われ妻を惨殺されたという過去を持つ。自身も怪我を負った彼は事件から8年経っても傷心の日々を過ごしていた。
そんなある日、彼のPCに妻と自分だけが知っている記号を使った名前の主から一通のメールが送られてくる。メッセージに添付されていた動画には、何か言いたげにカメラを見つめるマルゴが映し出されていた-


英題:Tell No One



原作はアメリカの推理作家ハーラン・コーベン2001年刊行の「唇を閉ざせ」。原作は読んでいないが、本作を観終わった後、まるで小説を読んだような気になるあたり、原作にかなり忠実に作られたのではないかと思われる。(※原作ではニューヨークが舞台)だからなのかフランス映画でありながらアメリカ映画のような感じが。

Ne le dis à personne_02アレックスとマルゴは幼なじみで、いつも一緒にいるほど仲がよかった。成長し、結婚。お互いがまるで自分の肌のように必要不可欠な存在であり、いつも横にいるのが当たり前の関係である。
その年の休暇も彼らはいつもの湖畔に出かける。そこには子供の頃からある大木があり、刻みつけられた二人の秘密の文字。
 M+A ///////////////...
しかし今回は、そんな二人に悪夢が襲いかかった。アレックスがちょっと目を離したすきにマルゴが暴漢に拉致され惨殺されてしまう。同時にアレックスも殴られ昏倒し湖に落ちる。入院中にマルゴの遺体を確認したのは、呼び出されたマルゴの元警官である父親だった。

Ne le dis à personne_03あれから8年。
小児科医を続けるアレックスはまだ独り身で、マルゴを忘れることが出来ずにいる。二人の結婚式とマルゴの葬儀が重なる白日夢のような記憶に浸ったままのアレックス。
そんな彼の元に送られてきた一通のメール。送り主の名は「M+A /////////////」。そして添付されている動画を見たアレックスは我が目を疑う。そこにはマルゴの姿が映っていた。
何か言いたげな様子でカメラに映るマルゴ。動揺するアレックスに二通目のメールが届く-

このようにして物語は始まる。
自分の分身を突然奪われ、犯人も捕まらない状態が8年。アレックスにとっては8年前からカレンダーが止まったままだ。そこへ衝撃のメールが届き、動揺を隠せない彼の元に警察からも連絡が入る。マルゴの遺体発見場所の近くで二人の古い遺体が発見された、と。8年前のその日のアレックスの行動に疑問が残るとみる警察により再捜査が始まることを聞かされたアレックスと姉アンヌ。アレックスを付け狙う正体不明の男達。
マルゴを殺した犯人は誰か。そして発見された2遺体の身元は-。

ここから俄然サスペンス性が強くなり、ストーリーが動き出す。
何か隠し事をしていそうな姉アンヌ。よそよそしいマルゴの遺体確認をした父親。地方議会議長ヌヴィルの存在。保険金目当てでマルゴを殺したのではないかとアレックスを疑う警察。
そんな中、メールからマルゴは生きていると確信したアレックスが独自に調査を開始した矢先、マルゴの親友が殺され、犯人の証拠は全てアレックスに向けられていた。

Ne le dis à personne_118年間、湖の底に横たわったままかのようなアレックスが、ここから一気に動き出す。全ては愛しい妻を取り戻すため真実を探し求め逃亡者となる。物語は一転、静から動へ。アレックスが走る、走る。

アレックスを演じたのは2012年9月、日本で公開された『最強のふたり』のフランソワ・クリュゼ。ダスティン・ホフマン似の彼は今年57歳。老けぎみだけど走るの速いし、まだ若いのかと思っていたのでびっくり。




「唇を閉ざせ」と言われたのは、「唇を閉ざしておこう」と考えたのは誰なのか。
よく練られた推理小説を2時間で読むことが出来る本作は、ハリウッドでリメイクも決まっているらしい。

ではまた





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『ダークナイト ライジング』(2012) - The Dark Knight Rises -

Posted by momorex on   4  1

大人のためのヒーロー
伝説が、壮絶に、終わる。


TheDarkKnightRises_00

■ダークナイト ライジング - The Dark Knight Rises -■ 
2012年/アメリカ・イギリス/165分
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:ジョナサン・ノーラン、クリストファー・ノーラン
原作:ボブ・ケイン
原案:デヴィッド・S・ゴイヤー、クリストファー・ノーラン
製作:クリストファー・ノーラン、エマ・トーマス他
製作総指揮:ケヴィン・デ・ラ・ノイ、ベンジャミン・メルニカー他
撮影:ウォーリー・フィスター
音楽:ハンス・ジマー


出演:
クリスチャン・ベール(ブルース・ウェイン/バットマン)
トム・ハーディ(ベイン)
アン・ハサウェイ(セリーナ・カイル/キャットウーマン)
マイケル・ケイン(アルフレッド・ペニーワース)
ゲイリー・オールドマン(ジェームズ・ゴードン)
モーガン・フリーマン(ルーシャス・フォックス)
ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(ジョン・ブレイク)
マリオン・コティヤール(ミランダ・テイト)
マシュー・モディーン(ピーター・フォーリー副本部長)
リーアム・ニーソン(ラーズ・アル・グール)
キリアン・マーフィー(ジョナサン・クレイン)


クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト(闇の騎士)」シリーズ、
伝説とともに、壮絶な結末へ—

あらすじ:
TheDarkKnightRises_19ダークナイト(=バットマン)が夜の闇に消え、一瞬にしてヒーローから逃亡者となってしまったあの夜から8年。地方検事ハービー・デントの死の責任を一身に背負い、ダークナイトは、ゴードン市警本部長とともに目指した大義のために、すべてを犠牲にした。その嘘はしばらくの間、うまくいった。犯罪防止のために制定されたデント法の重圧を受け、ゴッサム・シティーにおける犯罪活動がことごとく潰されたからだ。
そんななか、ひとりの狡猾な泥棒の登場をきっかけにすべてが変わる。猫のようなしなやかさをもつその怪盗は、その犯罪の真意も謎に包まれていた。しかし、ゴッサムとダークナイトにとっての真の脅威は、覆面テロリスト、ベインの出現だ。ゴッサムを恐怖のどん底に陥れるベインによって、ブルース・ウェインは自ら課した“潜伏期間”を切り上げざるを得なくなる。そして再びケープとマスクを身にまとうのだが、ダークナイトでさえも、ベインを倒すことはできないかもしれない……。




クリストファー・ノーラン監督3作目にして完結編となる本作。
実は1作目『バットマン ビギンズ(2005)』はヒーローの誕生という大事な物語であるものの、あまり好きじゃなくて1回しか観てない。師にして敵となったラーズ・アル・グールにも、あまり魅力を感じなかった。
TheDarkKnight_00しかーし、2作目『ダークナイト(2008)』。
これをつまらなかった、という人はあまりいないだろう。映画館で観たのだが、初っぱなのヒース・レジャーの後ろ姿ですでにやられてしまった。そして続く銀行襲撃からたくさんのスクールバスの場面までのスピード感ある見事というしかないシーンが続き、観客はすっかりジョーカーの思いのままに操られているのに気がつかない。
良心のかけらも持たないジョーカーに。笑いながら泣いているジョーカーに-。

そしてあの結末。全ての悪を飲み込んだまま、闇に消えていくダークヒーロー。追いかけていく警官と警察犬。あまりの理不尽さに、追っていく警官達に怒りさえ覚えた、あの最後。

そして本作『ダークナイト ライジング』。
原題の‘Rises’とは、「昇る」「舞い上がる」「飛び立つ」の意味だ。

    


TheDarkKnightRises_32本作はあの夜から8年経っている。愛するレイチェルを亡くし、バットマンを闇に葬ったブルースはすっかり世捨て人のような暮らしぶり。心だけでなく、身体にも相当なダメージが残っており、杖無くしては歩けない。
執事のアルフレッドは屋敷から外に出ようともしない主人が心配である反面、命を懸けての戦いに出向かないブルースにほっとしてもいる。
ゴッサム・シティは、バットマンの犠牲とゴードンによって作られた‘デント法’により犯罪者を次々逮捕、収監し、犯罪率が大幅に減って、警官達が暇を持てあますほど平和で安全な街となっている。しかし、次なる悪はすぐそこまで忍び寄る。

ベイン
TheDarkKnightRises_28妙なマスクを付けたこの男は密かに地下組織を結成した上、ゴッサム・シティを街ごと灰と化す計画をたて、今まさにそれは始められようとしていた。

今回の敵はこの男だ。謎の男ベイン。‘pain(痛み)’にかけられたような名を持つ男。屈強な筋肉と冷徹な心を持ち、この男が活躍する飛行機を舞台にした今回のオープニングもなかなか迫力がある。
ブルーレイの特典映像(レンタルディスクではスマホなどとリンクさせて観るようになっていた)では、つり下げられた飛行機や飛んでいる飛行機から飛び出す4人など、出来る限り実写したとのことだった。
今までの敵と比べると少し地味だが、腕っ節は強く付けているマスクにも意味がある。
(演じているのはトム・ハーディで、イメージの違いからか何度見てもこの筋肉が本物と思えないゾ。)

飛行機の中で何が?
TheDarkKnightRises_57CIAに引き渡されたパヴェル博士と、彼を拉致しようとしていたベインの手下。CIAはベインの手がかりを得ようと手下に尋問を始めるが、その手下の一人こそがベインだと気づくも時すでに遅し。
ベインの別飛行機から手下4人が遺体を一つ持って1200mの高度の中乱入。遺体に博士の血を移す事で博士死亡を偽装し飛行機を墜落させる。
後に作中で「3年前の墜落で博士は死んだはずだ」とあるので、この墜落はベインがゴッサム・シティに登場する3年前のことらしい。


歴代の敵たちもご紹介

TheDarkKnightRises_100 TheDarkKnightRises_109 TheDarkKnightRises_102 TheDarkKnightRises_103 TheDarkKnightRises_101 TheDarkKnightRises_104

TheDarkKnightRises_105 TheDarkKnightRises_107 TheDarkKnightRises_108 TheDarkKnightRises_106




ゴッサム・シティの地下部分にアジトを作り、何年もかけて練られたベインの完璧な計画が動き出す。地上にその姿を現したベインはさくさくと事を進め、敵ながら素晴らしい演説をもってゴッサム・シティを乗っ取った。
これらをニュースで見たブルースは今こそバットマンが蘇るときだと感じ動き出すが、ぼろぼろのその身体で戦うことが出来るのか?

TheDarkKnightRises_42ベインのゴッサム・シティ殲滅計画に平行してベインやブルースの周りをうろつくキャットウーマンことセリーナ・カイル
食べていくために盗みをする泥棒猫だが、今回関わったベインのあまりの危険さに国外逃亡を企てようとするが失敗。バットマンにとって敵か味方か。それは最後までわからない。
※今回は‘ミャーオ’とは鳴きません。

TheDarkKnightRises_35序盤で怪我して動けないゴードンを助ける、若い警官ジョン・ブレイク。正義感あふれる彼は孤児の設定で、爆破されようとしている街で、子供達を助けるためには決して最後まであきらめない。
ブルースとも堂々と渡り合い、バットマンの手助けをする。ゴッサム・シティの「希望」と言えるだろう。


今回の見所の一つは、肉弾戦。
バットマンとベインはもちろんのこと、(「このマヌケめ」と思われがちだった)警官達とベイン一派の、まるでローマ軍の戦かと思えるような大乱闘。
TheDarkKnightRises_16 TheDarkKnightRises_11
「やれぇ!行けぇーー」と声援を送ったのは私だけではあるまい

大乱闘の中もゴッサム・シティ殲滅計画は着々と進められ、核爆弾が街をいく。ゴードンを始めとしてブレイクや他の警官達がなんとか阻止しようと試みるが、もはや、この爆弾を止めることが出来るのは、あの男バットマンしかいない-。

    


ブルースが奈落で見たもの、全てが終わりアルフレッドがヨーロッパの街で見たものとは、夢か希望か幻か、、それとも現実だったのか。
それらが何にせよ、人々が決して忘れないよう、ゴッサム・シティのために新たなる偶像となることを決意したバットマン。
彼はもう充分に使命を果たした。自らの道を進むことを自分に許す時はきたのだ。



この記事『3時10分、決断のとき』でも書いたように、少し苦手なクリスチャン・ベール。しかしその出演作はアクションであれ、サスペンスやドラマものであれ、とても面白くほとんど観ている。そんな彼が『バットマン ビギンズ(2005)』でバットマンを演じると聞いたとき、「ちょっと線が細くないですか?」と思ったものだった。
バットマン
TheDarkKnightRises_56このパワフルでありながら繊細で、クリスチャン・ベールと同じように一言で言い表すことが難しい苦悩のヒーローは、旧作でもクリストファー・ノーラン監督の新シリーズでも、その黒装束で闇にまぎれ、決して表には出てこない。
また『バットマン』と言えば派手な適役の存在も欠かせないが、ノーランシリーズでは敵だけに限らず、その他の魅力的な登場人物が浮き彫りにされ、闇に包まれたゴッサム・シティを明るく照らし出す手助けをする。

バットマンは言う。
この街は君たち市民のものだ。
それが悪の手に落ちないように手助けするのは自分だが、あくまでも主役は君たちだ。
自分で守れ、自分の街を-


ではまた




 

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『赤い影』(1973) - Don't Look Now -

Posted by momorex on   2  1

赤いレインコートの小さな娘。
父親は追っているのか、追われているのか-


Don't Look Now_000

■赤い影 - Don't Look Now -■
1973年/イギリス・イタリア/110分
監督:ニコラス・ローグ
脚本:アラン・スコット、クリス・ブライアント
原作:ダフネ・デュ・モーリア「いまは見てはだめ」
製作:ピーター・カーツ
製作総指揮:アンソニー・B・アンガー
撮影:アンソニー・B・リッチモンド
音楽:ピノ・ドナジオ

出演:
ドナルド・サザーランド(ジョン・バクスター)
ジュリー・クリスティ(ローラ・バクスター)
ヒラリー・メイソン(ヘザー)
クレリア・マタニア(ウェンディ)
マッシモ・セラート(バーバリゴ司教)
ニコラス・スレーター(ジョニー・バクスター)
シャロン・ウィリアムズ(クリスティン・バクスター)


解説:
「レベッカ」「鳥」等ヒッチコック作品の原作でも知られるデュ・モーリア女史の小説をもとに、映像の魔術師ローグがオカルティックに描く、水の都ベニスを背景にした愛憎のミステリー。
 (allcinema)

あらすじ:
Don't Look Now_09考古学者ジョンと妻のローラは滞在していたイギリス郊外の別荘で、愛する幼い娘を水難事故で亡くしていた。
その事件から数ヶ月後、ジョンの教会修復の仕事でイタリアのベニスへと赴いた夫婦は、ある日レストランで年老いた姉妹と出会う。そして霊感があるという盲目の妹ヘザーに赤いレインコートを着た少女が見えると言われ、ふさぎこんでいた妻ローラに少し元気が戻るが-


伊題:A Venezia... un dicembre rosso shocking



Don't Look Now_21水の都ベニスを舞台にした映画と言えば、最近では『007 カジノ・ロワイヤル(2006)』が思い出される(『007スカイフォール』公開にあわせてテレビでやっていた)。
今まではあまり知らなかったが、運河が縦横に走るこの街は、車の代わりに船が使われ、細長い煉瓦造りの建物が密集していて路地のような道は曲がりくねり、すぐ向こうに行くのにも橋を探さなくてはならなかったりで、まるで迷路のような趣だ。
そんな街に仕事で滞在しているイギリスの夫婦ジョンとローラ。
2人は少し前に幼い娘を池で亡くしている。可愛い盛りの愛する娘を亡くし、心の迷宮に迷い込んだままのような2人がやってきたこのベニス。2人はさらに不可思議で恐ろしい迷宮に放り込まれる。


Don't Look Now_10郊外にある別荘でワイン片手にソファでまどろむ妻ローラ。同じ部屋でこちらもワインを飲みながら教会修復の準備を進めている夫ジョン。2人の子供達は庭で遊ぶ。兄のジョニーは危なっかしく自転車を乗り回し、妹クリスティンは小さなボールを投げては追っかける。そのボールが時々池に落ち、何度か拾うのだが、もうここでよくない事が起こりそうで不安で仕方なくなる。
そうしているうちに、教会で撮ったスライドにジョンがワインをこぼし赤い液体がにじみ出る。ジョニーは乗り回していた自転車がガラスを踏んで転倒。そしてクリスティンのボールがまた池へ。
叫ぶジョニーの声に気づいたジョンが池へと走り飛び込んで娘を抱き上げたが、遅かった..。

Don't Look Now_04時折雨が降る庭。緑とグレーの画面に際だつ娘の赤いレインコート。それはまるでエナメルのようにしっとりと赤く光り、目にまぶしい。
時々はさまれる絵画のようなシーンは、まるで『吸血鬼(1931)』や『世にも怪奇な物語(1967)』を思い起こさせる。
監督のニコラス・ローグは撮影監督出身で、映像の魔術師とも呼ばれているらしい。


Don't Look Now_14まだ傷の癒えぬ夫婦が滞在するベニス。その迷路のような街並みと不吉にゆらぐ運河の水面は、そのまま夫婦の心の中を表しているようだ。悲しみにどっぷりと浸ったまま浮き上がってこれない妻と、悲しみを心の奥深くに封じ込め、仕事に没頭する夫。2人はお互いすぐ近くにいるのに、伸ばした手が届かない、そんな危うい状態だ。苦しみを吐き出したいのに、どうすればいいのか分からない、どう言えばいいのか、、愛し合っているが故、相手をこれ以上傷つけたくない、最後の一言が出てこない。まるで水の上に立っているような夫婦-。
本作には酒を飲むシーンはあるが、食事のシーンが無い。一緒に食事をするというのは、人間関係において結構大事ではないかと思うのだが、家族や夫婦が出てくる本作にそれが無い。食事に行こうとするシーンはあるのに食事中の場面が無いのは何か意図があってのことか。

Don't Look Now_16それでもレストランでメニューを見てオーダー、料理が運ばれてくるところまでのシーンが1回ある。しかし妻は料理をそのままに、盲目の妹の手をとり危ない足取りで洗面室に向かう老姉妹を助けに席を立つ。これがヘザーとウェンディとの出会いとなる。姉のウェンディによると妹ヘザーには霊感があるとのことで、さっきからジョンとローラの間にいる赤いレインコートの少女が見えると言う。少女は亡くなったのだろうが幸せそうにしているとの話にローラは久しぶりに幸福感を感じ、この姉妹に徐々に傾倒していく。ペテン師じゃないのかと訝るジョンに、ヘザーはこんな忠告をする。
「1日も早くベニスを去れとクリスティンが言っている。このままでは、ジョンの身に危険が降りかかる」と。

Don't Look Now_17この姉妹がまたくせ者だ。人のよさそうな2人だが、夫婦の場面に挟まって入る姉妹の大笑いのカット。デヴィッド・リンチ作品を思わせるその一見なんの関係もないと思われるカットは、不安をあおり、かつ人を食っている。
この姉妹は夫婦を助けてくれる救世主なのか、それともただのペテン師なのか。ヘザーのジョンに対する忠告も意味深で、ますますオカルト色強くホラー味を帯びてくる。またヘザーに「本人は気がついていないが、ジョンには霊感がある」と伝えられたローラ。そんなことを知らないジョンは昼日中目撃する。葬送の船に乗るローラの姿を-。
(作品最後に姉妹の役割はきちんと説明される。)

Don't Look Now_08これらの事と前後して、ジョンは度々目撃するようになる。赤いレインコートを着た少女の後ろ姿を。
そして平行してベニスで起こる連続殺人。ミステリー色まで帯びてきた中、ジョンは背中を向け走っていく少女の後を追う。「クリスティン!」と呼びながら。
封じ込めようとした悲しみが妻よりもひどいことに気がついていないジョン。そのジョンが追っているのは、一体何者なのか-。




この映画はCSでやっていたのを大分前に録画していたもの。
まだまだ掘り出し物がハードディスクに眠っている予感

ではまた




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『死霊のはらわた』(1981) - The Evil Dead - ★100レビュー記念作品

Posted by momorex on   8  1


The Evil Dead_00

■死霊のはらわた - The Evil Dead -■
1981年/アメリカ/91分
監督:サム・ライミ
脚本:サム・ライミ
製作:ロバート・タパート
製作総指揮:ロバート・タパート、サム・ライミ、ブルース・キャンベル
撮影:ティム・ファイロ
音楽:ジョセフ・ロデュカ

出演:
ブルース・キャンベル(アッシュ)
エレン・サンドワイズ(シェリル)
ベッツィ・ベイカー(リンダ)
ハル・デルリッチ(スコット)
サラ・ヨーク(シェリー)


解説:
体裁はアマチュア映画なのだが、くどいまでの残酷描写、パワフルなショック演出とカメラワークによって世界中でたちまち話題となったB級ホラーの快作。低予算を巧みにカバーした特撮も印象的。日本ではこの作品によって“スプラッター”の言葉が定着した。
 (allcinema)

あらすじ:
The Evil Dead_03休暇を過ごそうとテネシー州にある森の小屋にやってきた5人の男女。その夜、地下室で妙な本とテープレコーダーを偶然見つけた彼らは、そのテープレコーダーを再生させてみることに。
その内容は、以前ここに住んでいた学者の研究を記したものであったが、聞いていくうちにその内容は「悪霊」に関するものになり、ついには悪霊を呼び寄せる呪文がささやかれ始める-





先日参加させて頂いた「ホラー映画ベストテン」の応募作品が集計され、結果が発表されました。
 「男の魂に火をつけろ!」ホラー映画ベストテン・結果発表(washburn1975様、集計ご苦労様でした)

自分は1位に選び、上↑集計の結果、堂々の9位に入った本作『死霊のはらわた』がB級ホラーとは知りませんでしたが、本作は1980年代初頭にサム・ライミ監督が長編映画デビュー作として、世にバンっとたたき出したホラー快作だ。
The Evil Dead_02悪魔のいけにえ(1974)』『13日の金曜日(1980)』では餌食になる若者、『エクソシスト(1974)』『オーメン(1976)』では理不尽な悪魔がすでに登場済みだが、それらを融合させ、真っ赤な血がブシューっと吹き出る“スプラッター”描写でこってり味付けしたのは本作が初めてとなる(らしい)。
加えて本作は、主演ブルース・キャンベルの、ジム・キャリーをくどくして怖くしたような顔芸と他の出演者の何か一つ足りない感、そして全編を覆うどこか線が切れているような人をいらだたせる狂気な空気が一体となって襲ってくる、他に類を見ないホラー作品となっている(褒めてます)。

The Evil Dead_01切り落とされる腕などは今となっては作り物丸出しではあるが、それはそれで1980年代を堪能できる。しかし悪霊に憑依された女性の表現は秀逸で、何故に自分がホラー1位に選んだかといえば、この悪霊女性のなんとも人を苛々させるヒステリックで横柄な悪霊具合が、見るたびに、とてもイヤな気分にさせられるからだ。

まー、一言で言えば、逃げ出したくなるんです。


Wiki:死霊のはらわたでは低予算で作られたとなっているが、それでも製作費$350,000(当時)。そして興行収入が$2,400,000ということなので大当たり作品となったと言え、続編『死霊のはらわたII』、『キャプテン・スーパーマーケット』(『死霊のはらわたIII』)が作られることになった、と。3作目はCSなんかでやったのを観たことがあるけれど、2作目は全然やりませんねー。
2作目は正確に言うと続編ではなく、同監督によるリメイクともいえる内容になっているらしい。あらすじを見ると「アッシュと恋人リンダが森の小屋へ-」となっていたので調べたらそういうことだった。
3作目はもはやジャンルがSFともいえるものになっているので、詳細はここでは割愛。
 

リメイクと言えば、本作1作目の正当なるリメイク『死霊のはらわた』(Evil Dead)が2013年4月アメリカ公開予定だ。サム・ライミは脚本、製作者として関わっており、ブルース・キャンベルも名を連ねる(この1981年作にもだが)。
2013年版はアッシュに該当する役が女性になるとのこと。この系統の若者餌食系で生き残るのがたいてい女性が多いのはどうしてなのだろうか..?


小綺麗な今時ホラーになってしまったか?貞子みたいなのもチラっと見えたような気もするし..。
映画館に行く勇気が持てるだろうか。今思えば正当ホラーを映画館で観たことなかった。



ということで、今回はあまりにも有名な作品なので、いつものスタイルである詳し目あらすじはあえて省きました(書きたくてうずうずしたけども。あらすじ無かったら短いね、は言わないでくださいまし)。
そして実はこの記事でブログ開設100作品目のレビューとなります
どの映画にしようなかーーっと数日あれこれ考えていたのでありますが、ホラー映画ベストテン発表もあったし、1位に選んでいたのもあったし、懐かしいのもあったしで、本作を選んでみました。
やっぱり自分で1位に選ぶだけあって、久しぶりに観てもイライラと、どこか不安でいやな気分にさせられた最高な作品でした。

飽き性の私がいつまで続く事やら..と思いながら始めたこのブログですが、映画は長い間の趣味であるというのと、いつもコメントなどでお世話になっている、このブログを始めたことで知り合えた方々の存在、拙いブログに検索などで見に来て下さる方々のお陰で約1年、100レビューまで続けることが出来ました。
今年2012年はそういった意味でも、充実した1年を送ることが出来たと思っています。
ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2011) - Extremely Loud & Incredibly Close -

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あの日父を失くした少年の、喪失と再生のものがたり


Extremely Loud & Incredibly Close_00

■ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
 - Extremely Loud & Incredibly Close -■

2011年/アメリカ/129分
監督:スティーブン・ダルドリー
脚本:エリック・ロス
原作:ジョナサン・サフラン・フォア同名小説
製作:スコット・ルーディン
製作総指揮:セリア・D・コスタス、マーク・ロイバル他
撮影:クリス・メンゲス
音楽:ニコ・マーリー

出演:
トム・ハンクス(トーマス・シェル)
サンドラ・ブロック(リンダ・シェル)
トーマス・ホーン(オスカー・シェル)
マックス・フォン・シドー(間借人)
ジョン・グッドマン(スタン)
ヴィオラ・デイヴィス(アビー・ブラック)
ジェフリー・ライト(ウィリアム・ブラック)
ゾーイ・コールドウェル(オスカーの祖母)
ジェームズ・ガンドルフィーニ(ロン)


解説:
J・S・フォアの原作を、「愛を読むひと」のS・ダルドリー監督が映画化。第84回アカデミー賞で作品賞と助演男優賞(M・V・シドーに対する)にノミネートされたことも話題。演技派たちが共演しているが、実質的主役はオスカー役の子役、T・ホーン。演技経験が小学校の寸劇だけという彼が、ベテラン相手にまったくひけを取らない、名演を披露。その純真無垢な姿が泣かせる。オスカーが鍵穴を探しながら、さまざまな人と交流していくのも心温まるが、彼を見守る謎の間借り人を演じたシドーの存在感がやはり出色。
   (WOWOW)

あらすじ:
Extremely Loud & Incredibly Close_029.11アメリカ同時多発テロで最愛の父を亡くした少年オスカーは、ある日、父の遺品から一本の鍵を見つける。
その鍵を使って開けることが出来るものを探し出すことが父親からのメッセージだと感じたオスカーは、鍵が入っていた封筒にあった“BLACK”という文字を頼りに、ニューヨークに住むブラック氏を片っ端から訪ね歩くという行動を起こすが-





変わったタイトルで目を引き、「9.11」関連のものだと知って、きっと泣かせるつもりなんだな?そうなんだなと今まで観ずにいた本作-。
9.11関連の作品では『ワールド・トレード・センター(2006)』『ユナイテッド93(2006)』「9.11への道(2006)」『再会の街で(2007)』などがあげられるが、当然のことながら主人公は大人で大人目線の物語になっている。
本作『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は、10歳の少年オスカーが主人公だ。宝石店を営む父親がたまたま商談で寄っていたWTCにテロ機がぶつかり命を落とす。ニューヨークに住むオスカーは、当日学校を早く帰され、父親からの留守電を聞き、テレビを見、空っぽの棺の葬儀に出席する。
本作は、少年の心に突き刺さった飛行機が、ほどけて、溶けて形が無くなり、パラパラになって少年の元から消えて無くなっていくまでの日々を追う。


Extremely Loud & Incredibly Close_19ニューヨークのアパートに住むオスカー。父親トーマスは宝石店を営み母親リンダは会社員。不景気続きで裕福とは言えないが、父親は少し他の子供達と違う、変わった少年オスカーの相手がうまい。
オスカーは本が好きで空想家。ものの見方が独特で趣味は「調査探検」。結果、年のわりに知識豊富でよくしゃべる。いつも頭の中で「発明」して、何かを表現し、作ることも上手い。反面、情緒的に不安定な面がありカウンセリングに通ったりもしている。
そんな一人息子の話し相手になり、うまく導く父親トーマス。オスカーにとって父親はよき師であり、友人であり、理解者だった。

ある日、オスカーは早く学校を帰される。
いつものようにアパートのドアマンであるスタンと軽口をたたきあい、両親のいない部屋に上がるオスカー。冷蔵庫をあさり、買ってきたジュースを飲みながら友達から誘いの連絡が入っていないかと、何気なく留守電のボタンを押す。
そこには父親の声が入っていた。
 「僕は大丈夫だ。消防士の指示を待っている。大丈夫だから。心配しないで」
いくつも入っていた父親からのメッセージ。
何事かとテレビをつけたオスカーは、飛行機が突き刺さったビルの映像を見ることになる-。

Extremely Loud & Incredibly Close_23父親の葬儀。
遺体のない空っぽの棺。オスカーは列席することが出来ない。
 「棺が空っぽじゃないか!こんな葬儀に意味があるのか?」
オスカーの頭には、高いビルからふわりと落ちていく父親の像が映り続ける。
実は、このシーンは作品最初にも映されるが、まさか「これ」とは、、想像通りであったことにびっくりした。
くるりくるりと舞う身体。映されるのは乱れる髪やたなびくズボンの裾。
オスカーが想像するにはあまりにも残酷だが、実は、違う。
危険だからとオスカーがずっと乗れなかったブランコに誘う父親の姿が重ねられている(と思いたい)。
その姿は「死」ではなく、「」であり、着地できる「成功」なのだ。

Extremely Loud & Incredibly Close_21朝起きて学校へ行くため家を出るとき靴は「軽い」。でもすぐに「重くなる」。それは残された母親の事を考えると-。
そんなオスカーの靴が朝からずっと重かった日に、オスカーはようやく父親のクローゼットの扉を開けることが出来た。あの「最悪の日」から1年以上経っていた頃だ。そこでたまたま見つけた小さな袋に入った1本の鍵。袋には「BLACK」の文字。
調査探検が仕事のオスカーは、これが父親からのメッセージであると感じる。この鍵で開けたものの中に何か重要なものが隠されていると。この日からオスカーは母親には内緒で、ニューヨーク中の‘ブラック氏’を訪ね、父親のことを知らないか、鍵のことを知らないかと聞いて歩くことになる。




Extremely Loud & Incredibly Close_17乗り物は危険だからと、どこまでも歩いて400人以上ものブラック氏を訪ねる計画を立てたオスカーは、行く先々のブラック氏に、各々の問題を抱え生きている様を見せつけられる。途中から一緒に探すことになる老人には、前の大戦時に起きたある事からのショックで言葉を話せなくなったという問題さえある。

本作は、テロの問題だけに止まらず、世界中の各民族間の問題や、それによって引き起こされる事を背景に、結果、子供の小さな肩にずしりと乗る大人の罪を表現する。
オスカーが大人のように我慢できなくなり、老人に吐き出す言葉!
 パパは9.11で死んだ
 1年間はつらすぎてパパの部屋に入れなかった
 絶対パパのブラック氏を見つけると決めたこと
 鍵穴を見つけたら知らない人がパパを殺したことを納得できるかも!
 男であり女である人と会って怖かった
 コイン集めのレイモスは食べるお金がない!
 知らない場所は怖すぎて自分を抱きしめていないと壊れそう!
 今でも家を出るのが怖い。ドアの開く音が


そして相手を思いやるばかりに、うまく会話できなくなっていた母子の問題。これらを解決するのは他の誰でもない、自分だということを。

タイトル「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(原作も同じ)の意味を考えているのだが、今もよく分からない。時々オスカーが見せる耳を覆う仕草から、オスカーが感じる何かなのかと思ったが、子供ってこういうものだよ、という単純な意味なのかな。

ではまた

**老人の歩く姿がメリン神父に見えて見えて仕方なかったのは、秘密**



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『エミリー・ローズ』(2005) - The Exorcism of Emily Rose -

Posted by momorex on   2  0

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信じるも、信じないも、あなた次第です

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■エミリー・ローズ - The Exorcism of Emily Rose -■
2005年/アメリカ/120分
監督:スコット・デリクソン
脚本:ポール・ハリス・ボードマン、スコット・デリクソン
製作:ポール・ハリス・ボードマン、ボー・フリン
製作総指揮:アンドレ・ラマル、テリー・マッケイ他
撮影:トム・スターン
音楽:クリストファー・ヤング

出演:
ジェニファー・カーペンター(エミリー・ローズ)
ローラ・リニー(エリン・ブルナー弁護士)
トム・ウィルキンソン(ムーア神父)
キャンベル・スコット(イーサン・トマス検事)
コルム・フィオール(カール・ガンダーソン)
ジョシュア・クローズ(ジェイソン)
メアリー・ベス・ハート(ブリュースター判事)
ダンカン・フレイザー(カートライト博士)

解説:
実話を基に、悪魔に取り憑かれてこの世を去った少女の数奇な運命を辿っていくオカルト・ホラー。悪魔祓いによって少女を死なせたとして法廷に立たされた神父と女性弁護士の真実を巡る緊迫の裁判劇を描く。監督は「ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノ」のスコット・デリクソン。出演は「愛についてのキンゼイ・レポート」のローラ・リニーと「エターナル・サンシャイン」のトム・ウィルキンソン。また、新進女優のジェニファー・カーペンターがタイトルロールを熱演。
 (allcinema)

あらすじ:
奨学金が下り、晴れて大学生となったエミリー・ローズ。夢に向かって楽しい学生生活を送っていたある日の夜、焦げ臭い匂いと共に目が覚めたエミリーは、奇妙な現象に襲われる。それ以後、幻覚、幻聴に悩まされ、精神科で治療を受けるも一向によくならず実家に帰される。
両親に相談された地元の神父ムーアは、悪魔憑きだと確信。エクソシスムを行い悪魔を祓おうとするがエミリーは衰弱の後、死亡する-




エクソシスム(悪魔祓い)を題材にした映画作品は1973年から始まる『エクソシスト』シリーズから、最近では『ザ・ライト -エクソシストの真実-(2010)』、モキュメンタリー調の『ラスト・エクソシズム(2010)』などがある。これらのほとんどは、悪魔に憑かれた少女を助けるべく悪魔と戦う神父とその家族の物語になっている。
The Exorcism of Emily Rose_08が、この『エミリー・ローズ』は、悪魔祓いで助けられず少女を死なせてしまった神父が法に基づき訴追され、結果行われた裁判がその主な舞台となっているところで他の作品とは少し違っている。

神-。悪魔-。
その目に見えないが故に人々の信仰と恐怖の対象となっているもの。
神の僕である神父と悪魔の戦いの結果が法廷で裁かれるという、夢と現実を一緒にしたような、ある種、不思議なこの現象は実話に基づいている。

アンネリーゼ・ミシェル事件 (1952-1976)/ドイツ
アンネリーゼは16歳の頃から震えなどの異変が身体に出始め、「てんかん」と診断。薬を処方され暫くは落ち着いていたが、やがて普通のてんかんの症状を逸した症状が出始め、幻覚を見たり、身体を何かに持ち上げられベッドに何度も叩きつけられるような事が起き始める。
The Exorcism of Emily Rose_10薬を飲んでも治まらず、やがて虫を食べるようにもなり、自傷行為が酷くなる。とても本人の声とは思えない声で汚い言葉を吐いたり、彼女が知りもしないラテン語を喋るようにもなった。彼女は自分が悪魔に取り憑かれたのだと考えた。
両親が教会に悪魔祓いを依頼するが拒まれ、1975年、22歳の時にようやく悪魔祓いの許可が出る。カトリックのエルンスト・アルト司祭(41歳)とアーノルト・レンツ(67歳)がエクソシズム(悪魔祓い)を行う。司祭が「お前は誰だ?」と心に思うと、悪魔は返事をし、名を名乗った。アンネリーゼにはなんと6体もの悪魔が取り憑いていた。この際の肉声テープも存在する。
Wiki:アンネリーゼ・ミシェル


上記、アンネリーゼの悪魔に取り憑かれた様子は映画『エクソシスト』のリーガンのようだ。
本作でのエミリーの様子は、裁判で両親の、友人の、被告ムーア神父の証言という形で詳細に語られていく。
The Exorcism of Emily Rose_01最初は、学生寮の自分の部屋で焦げ臭い匂いがして夜中の3時に目が覚めた彼女(「夜中の3時」には意味があり、キリストが絶命した昼の3時の対角であることから悪魔の行動が活発になる時間ということらしい)。火事かと思い廊下に出るが何事もない。しかし人のいない廊下に不気味なものを覚え慌てて部屋に戻る。が、異変はさらに続く。テーブルの上にあるものが勝手に縁まで移動し床に落ちびっくりしているところに、ベッドに何者かが乗ってくる。さらには身体の上に目に見えぬものが乗りかかり首を絞めてくる-。
こうして始まった不気味な現象は、幻覚、幻聴までも伴い、見えない何かの強力な力のせいなのか身体が硬直しあらぬ方向へと折れ曲がる。精神科で検査し投薬を受けるが直ることはなく、実家に戻ることになったエミリー。
しかしますますひどくなる病状に、敬虔なカトリック信者である両親は神父に相談。様子を見に来たムーア神父と両親はエミリーが悪魔に憑かれているとの判断を下すのだった。

  


The Exorcism of Emily Rose_05過失致死で訴追されたムーア神父を弁護するのは弁護士エリン・ブルナー。野心家でやり手のブルナーは、つい最近も殺人を犯して死刑になっておかしくないほどの人間を無罪に持ち込んでいる。今回の件も神父を弁護することで世間の注目を浴び、名声を得ることも目的の一つとして弁護を引き受けた。彼女自身は神を信じてはいない。

ところで、神を信じないということは悪魔も信じない、という事になる。反対に悪魔の存在を知らしめる、という事は同時に神の存在を信用したことになる。今回の裁判ではここが重要なポイントになってくる。
あくまでもエミリーは精神疾患であり、服薬を止め病状を悪化させ死に至らしめた事を追求してくる検事側。対する弁護士ブルナーは、被告人が悪魔祓いを行ったことを正当化するため「悪魔の存在」を証明することが必要になってくる。
神も悪魔も信じないブルナー。しかし裁判が進むにつれ、夜中の3時に目が覚めるようになり、誰もいないはずの自分の部屋に得体の知れない何かの影が横切る。そして散歩に出た時にたまたま拾ったペンダントに自分のイニシャルを発見したブルナーは、少しずつ神についての心情が変化していく。

裁判が進み、次々に明かされるエミリーの状態。証拠物件として提出されたレコーダーには、悪魔祓いの様子がそのまま録音されていた。
 「お前の名を名乗れ!」
   1・2・3・4・5・6・・
 「神のもとに、名乗ることを命ずる!」
   カイン(アダムとエヴァの息子。弟のアベルを殺し、人類最初の殺人者とされる。)
   ネロ(キリスト教徒を迫害し、後世、「暴君」と評されたローマ皇帝)
   ユダ(十二使徒のひとり。キリストを裏切った。)
   レギオンの一人(悪霊)
   ベリアル(よこしまな者)
   ルシファー(堕天してサタンとなったとされる地獄の王)

The Exorcism of Emily Rose_04ヘブライ語、ラテン語、アラム語など古代の言葉を操り口汚くののしるエミリーは、とうとう6人の悪魔の名を叫ぶ。しかし同時に、これらの名は普通の学生であれば知識として知っている名であり、各種の古代語もエミリーは高校、大学で授業をとっていたと検事が明かす。
エミリーの手足に現れたのは聖痕(スティグマータ)であったと証言する神父に、それは暴れた時、または自傷行為によって付いた傷だと反撃する検事。

  


両親、神父、友人、精神科医、弁護士、検事..。
それぞれの立場から観察する対象エミリー。それは愛する娘であり、迷える子羊であり、患者であり、被害者である者。エミリーは亡くなった。どうして亡くなったのかを語りたいために神父はこの裁判に臨んだ。どちらにせよエミリーは帰っては来ない。今回の一件で救われたのは、いったい誰であったのだろうか?それは最後に枕でゆっくり眠ることが出来るようになった人であろう。

恐れおののいて 自分の救いを達成しなさい
  -ピリピ2章12-18節- 


 

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『死霊のはらわたII』(1987) - Evil Dead II -

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■死霊のはらわたII - The Evil DeadII -■
1987年/アメリカ/85分
監督:サム・ライミ
脚本:サム・ライミ、スコット・スピーゲル
製作:ロバート・タパート
製作総指揮:アーヴィン・シャピロ 他
撮影:ピーター・デミング
音楽:ジョセフ・ロデュカ

出演:
ブルース・キャンベル(アッシュ)
サラ・ベリー(アニー・ノウビー)
ダン・ヒックス(ジェイク)
キャシー・ウェズリー(ボビー・ジョー)
デニス・ビクスラー(リンダ)
リチャード・ドメイアー(エド)
セオドア・ライミ



解説:
より充実したSFXと、S・ライミの特徴とも言える完成されたカメラワークでグレード・アップされた続編、ではなくリメイクに近い第2弾。前作の荒削りだがエキサイティングなスタイルは若干薄らいだものの、映画的にはかなりまとまっている。クライマックスからラストにかけての新たなるシリーズ目指しての大幅な変更は、この作品を一気にスプラッター・ホラーから伝奇SFへと変貌させた。その結果はシリーズ第3弾「キャプテン・スーパーマーケット」で明らかになる。
 (allcinema)

あらすじ:
Evil Dead II_12森の中にある小屋を訪れたアッシュと恋人リンダ。そこでオーナーである古典学者のテープレコーダーと「死者の書」と呼ばれる不気味な本を発見。本を読み進めるうち、悪霊を目覚めさせる呪文がテープレコーダーから流れ、あっという間にリンダに悪霊が乗り移り、孤軍奮闘するアッシュであったが-





Evil Dead II_22ブルース・キャンベルの一人芝居にますます磨きがかかった「死霊のはらわた」第2作。
1981年の第1作続編というよりは、リメイクでありストーリーや登場人物もかなり変更されている。ブルーレイの特典にあったブルース・キャンベルのインタビューによると、第1作は映画好きではあるが製作には全くの素人大学生が必死にお金を集めて作ったものであったらしい。制作費も色々と発表されているが、実際には85,000ドルであったとのこと。それと比べてこの第2作は、すぐに充分な制作費が集まったが、前作よりも面白い(お金になる)ものを作らなければならないという重しがあったということだ。
とは言え、前作のコメディすれすれホラーの風味が今作ではますますパワーアップし、しかも3作目もありますよー的な商業精神もしっかり突っ込まれている。
かなり前に観たこの第2作だったが今回久しぶりに観直して、どうやら2作目と3作目が一緒くたに記憶されていたことに気がついた..。


    


Evil Dead II_25森の奥深くの小屋に恋人のリンダと一緒に遊びに来たアッシュ。楽しく時を過ごしていた2人だったが、アッシュがふと小屋オーナーの机にテープレコーダーがあるのを見つける。何気なくボタンを押し再生されたものは、にわかには信じがたい世にも恐ろしい内容だった。
古典学者であるオーナーが海外の発掘現場で見つけた「死者の書」。それによるとこの本を読み進め、書いてある呪文を唱えることで悪霊を呼び出すことが出来るという。アッシュが机の上をふと見ると妙な表紙の古そうな本が1冊あるではないか。そしてテープは呪文を読み始める。
森の奥から地面を這うように、凄いスピードで目に見えぬ何者かが小屋へと向かう。そしてソレは一人で髪をとかしていた恋人リンダのいる部屋へ。

Evil Dead II_18-と、ここまでは1作目と同じ流れ。今回はグループではなく2人であったため、あっという間にリンダに悪霊が乗り移る。そしてアッシュは(まるで慣れた手つきで)リンダの首をはね飛ばし森へ埋める。しかしソレは首と胴体がばらばらの状態で蘇りアッシュを襲う。そしてアッシュも悪霊に取り憑かれ-。

これでは話が終わってしまう なので今回は、このアッシュが悪霊と化した小屋へ、他の新たな登場人物達がやって来る。その1人がオーナーの娘で、ちぎれてばらばらになっていた「死者の書」の数ページを父親に届けに来る。同行者は娘の恋人と道案内をすることになったカップル2人。この4人は何も知らずに小屋に辿り着き、恐ろしい目に遭う、と。


Evil Dead II_031作目では、悪霊に取り憑かれた女性達がそれぞれ非常にいい味を出していて、本当に不気味で怖かったが、本作の悪霊達は正直なところ、いろんな意味で小綺麗にまとまっており、実はあまり怖くない。
本作の見所は、最初に書いた通り一にも二にもブルース・キャンベルの一人芝居に尽きる。顔芸だけではなく、全身を使ったアクロバティックな動きにぜひ拍手を。撮影は大変だったに違いないが、彼自身、3作の中でこの2作目が一番のお気に入りだそうだ。

  1作目『死霊のはらわた
  3作目『死霊のはらわたIII / キャプテン・スーパーマーケット




本シリーズでは悪霊を呼び出す書物として登場した「死者の書」。
このホラーやファンタジー作品などで度々登場する「死者の本」とは?
ネクロノミコン (Necronomicon)(死者の書)
Evil Dead II_06ネクロノミコン (Necronomicon) は、怪奇作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの一連の作品に登場する架空の書物である。ラヴクラフトが創造したクトゥルフ神話の中で重要なアイテムとして登場し、クトゥルフ神話を書き継いだ他の作家たちも自作の中に登場させ、この書物の遍歴を追加している。

アラビア人アブドル・アルハズラットが730年にダマスカスにおいて書いた「アル・アジフ(Al Azif)」が原典であるとされる架空の魔道書。複雑多岐にわたる魔道の奥義が記されているとされ、それ故か魔道書そのものに邪悪な生命が宿ることもあるという。
「ネクロノミコン」とは「死者の掟の表象あるいは絵」の意で、現存する版本の多くは17世紀版で、ハーバード大学のワイドナー図書館、パリ国立図書館、ミスカトニック大学付属図書館、ブエノスアイレス大学図書館などに所蔵が確認されているが、完全なものは世界に5部しか現存していないと設定されている。


架空の書物だったんですね。ホントに存在すると思ってた..。

    


2013年、アメリカ公開が決まっている女性版アッシュの『死霊のはらわた』。
予告編を見るに1981年の1作目と本作2作目があわさって、新たなストーリーが作られているような感じなので、2013年度版を観る前には、ぜひブルーレイにもなっているこの2作目を観ておきたい。
ではまた

  100レビュー目が『死霊のはらわた(1981)』、2012年最後が『死霊のはらわたII』。
  来年もいい年になりますように


 

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