QLOOKアクセス解析

momoな毎日

古いカルト映画から最新アクション、海外ドラマまでいろいろレビューしています。好物はオカルト、サイコ、殺人鬼、吸血鬼、廃病院、エイリアン、人魚、ローマ時代などなど。結果的にホラーものが増殖中。

このブログは引っ越しました。
http://momo-rex.com
個別ページは3秒後に移転先に自動転送されます。ビックリしないで・・・

移転先新着記事


カテゴリ別記事一覧

スポンサーサイト

Posted by momorex on  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『ブラッディ・パーティ』(2010) - Wir sind die Nacht -

Posted by momorex on   0  0

美しいものを全てとし、男の鮮血を貪り食らう美女集団の破滅と再生を描いたヴァンパイア・スリラー!
監督は、前作『THE WAVE ウェイヴ』(08)でドイツの国内興行収入NO.1の大ヒットを記録したデニス・ガンゼル。過去の系譜に基づき、かつ、新しい現代のヴァンパイア像を創りあげ、妖艶な女ヴァンパイアの世界を描く。 (キネマ旬報社)

Wir sind die Nacht_23


■ブラッディ・パーティ - Wir sind die Nacht -■
2010年/ドイツ/100分
監督:デニス・ガンゼル
原案:デニス・ガンゼル
脚本:ヤン・ベルガー
製作:クリスティアン・ベッカー
撮影:トルステン・ブロイアー

出演
カロリーネ・ヘルフルト(レナ)
ニーナ・ホス(ルイーゼ)
ジェニファー・ウルリッヒ(シャルロット)
アンナ・フィッシャー(ノラ)
マックス・リーメルト
アルヴェト・ビルンバウム
シュテッフィ・クーネルト
ヨヘン・ニッケル

あらすじ:
Wir sind die Nacht_18ドイツ、ベルリンの街角で、スリや盗みをしながら刹那的に生きていたレナ。ある夜、母親から逃げるように家を飛び出したレナは、何かに誘われるように秘密クラブへと足を運ぶ。
そこで出会ったのは妖艶な女性ルイーゼ。挑むようにダンスをするルイーゼに目を奪われたレナだったが、そのルイーゼに突然、首を噛まれてしまう。驚き家に逃げ帰ったレナ。
しかしその夜からレナの身体は急激に変化。日の光に当たると燃えるように熱く、冷蔵庫の生肉からしたたる血をむさぼるようになる-


英題:We Are the Night



8月に入りました。
8月と言えば、真夏。真夏と言えば暑い。暑ければ「ホラーで涼もう」ということで、8月の記事第1弾はドイツのヴァンパイア作品『ブラッディ・パーティ』。

Wir sind die Nacht_07ベルリンの裏町に住むレナ。母親と住んではいるが、生活の糧は盗みやスリで得たお金。その手口はプロそのもので、街角にあるATMに携帯を仕込み、客が押す暗証番号を撮影。その後、その客から財布を盗み、安々と金を引き出す。見た目も女の子であることならず、世を捨てたような格好で街をうろつく、薄汚いレナ。
ある夜、母親の様子に嫌悪し、家を飛び出したレナは、引きつけられるように遊園地廃墟にある秘密クラブへと向かう。

そのクラブのオーナー、ルイーゼ、シャルロット、ノラ。
Wir sind die Nacht_22彼女達はヴァンパイアであり、特にリーダーのルイーゼは数百年生きてきた。
最初は男性もいたヴァンパイア族であったが、自滅のような形で男性ヴァンパイアは滅び、今は女性のみ。ルイーゼが気に入った娘をヴァンパイアに変え仲間にしている。
太陽に当たると火傷を起こし、やがて燃え尽きてしまうなど伝統的なヴァンパイアの様式に乗っ取ってはいるが、彼女達はその枠に収まってはいない。
クラブを経営し、違法に手に入れたポルシェやランボルギーニを乗り回し、高級店で買い物をする。かなり豊かで女性なら誰しもが一度は憧れるような毎日を送っている。

そして、レナはルイーゼに気に入られ、首を噛まれヴァンパイアへ-。



ベルリンにある遊園地の廃墟
Wir sind die Nacht_12旧東ベルリン地区にあった遊園地「Spreepark」。
1969年開業当初は「Kulturpark Plänterwald」という名で、東ドイツ唯一の遊園地だったが、2002年、運営会社の倒産により、そのまま廃墟となり現在にいたる。
園内に設置されていた恐竜が倒れたまま横たわっていたり、各種のアトラクションや乗り物もそのままで、ネットで画像を見ると、廃墟、それも遊園地の廃墟の様子が、どんなホラー映画よりも恐ろしく背筋が寒くなる。
特に倒れている恐竜の画像が上手に撮影されているからだろうか、非常に怖い。
どうしてかな..。『ジュラシック・パーク』を観ても何ともないのに、この画像を観ると胸がどきどきしてくる、あまりの怖さに。前世はローマ人だと思っていたが、実は恐竜だったのか...。

体験したい方はこちら  「Spreepark」画像検索結果
でも一番怖いのはこっち 「ベルリン 遊園地 廃墟 隕石落下」検索結果

この廃墟は『ハンナ(2011)』の‘グリムの家’があった、あの遊園地だと思われます。

Wir sind die Nacht_19





Wir sind die Nacht_17初めは優雅な生活を楽しんでいたレナだったが、皆が襲った人間の後始末が中途半端であったり、盗んだ車のことで警察に追われるようになり、徐々にこのヴァンパイアチームは追い詰められてくる。
そしてレナは束縛嫌いである元からの性質も手伝って、やがてルイーゼに反抗するようになる-




ドイツのヴァンパイア作品である本作は、ヴァンパイア作品によくある独特のクラシックな雰囲気はほとんどない。あくまでも登場するヴァンパイア達は「男など不必要よ!」とのたまう現代女性であり、物欲に余念がない。新人類型ヴァンパイアだ。
そんな彼女達の新たな仲間となったレナが、ある意味一番、現代の男性が望む女性像なのではないか。
特に彼女が最後にとった行動は、ごく当たり前の事であったかも知れない。
ドイツでも結婚しないことを選ぶ女性が増えてきてるのかな..?

ではまた



ブログランキング・にほんブログ村へ 

関連記事
スポンサーサイト

『箪笥』〈たんす〉(2003) - A Tale of Two Sisters -

Posted by momorex on   4  0

父親と継母、そして2人の姉妹。不協和音を奏でる屋敷の中で、4人が紡ぎ出したものとは


A Tale of Two Sisters_00_1

■ 箪笥〈たんす〉 ■
2003年/韓国/115分
監督:キム・ジウン
出演
イム・スジョン (スミ)
ムン・グニョン (スヨン)
ヨム・ジョンア (ウンジュ)
キム・ガプス  (ムヒョン)

解説:
韓国の古典怪談である『薔花紅蓮伝』の6度目の映画化。2009年に『ゲスト』という題名でハリウッドでリメイクされた。



あらすじ:
A Tale of Two Sisters_05仲のいい姉妹、スミとスヨン。
母親を亡くし、しばらく静養していたが、ようやく家に戻ることが出来た2人。しかしそこは、かつての我が家ではなく、父親の後妻である継母ウンジュが取り仕切る屋敷となっていた。
継母ウンジュに反抗し、敵意を隠そうともしない姉スミ。事あるごとにウンジュにお仕置きをされ、怯えている妹スヨン。そして何も口を出さず、たんたんと毎日を過ごす父親ムヒョン。幸せとはほど遠い、家族とは名ばかりの4人が住む屋敷。
そんなある夜、スヨンが部屋のドアを開ける不気味な手を目撃した事を皮切りに、恐ろしい現象が姉妹を襲い始める-





A Tale of Two Sisters_04郊外の湖畔に建つレトロな屋敷。そこがスミとスヨンが暮らす家だ。
しかし母親が病に倒れ伏せりがちになり、屋敷はどんどん陰鬱な影に覆われていく。医者である父親は妻のために看護師を付け看病していたが、その甲斐も無く母親は亡くなった。
気丈な姉スミと大人しい妹スヨン、2人を残して-。

A Tale of Two Sisters_11本作は、そんな2人が久しぶりに我が家に戻って来るところから始まる。
久しぶりの我が家は、母親が生きていた頃とは全く違っており、現在この家を他の誰かが取り仕切っていることが伺える。
今の女主人は若い継母ウンジュ。
笑顔で2人を出迎えるウンジュだったが、その表情には氷のような冷たさが宿る。ウンジュは2人の母親の看護師であった。
ウンジュのことをよく思わないスミは、その敵対心を隠そうともせず継母に反抗する。横で見ている妹はあたふたして2人の顔色を窺うばかり。父親は妻と娘の間に入ろうともせず、言葉少なに毎日を過ごすだけ。
そんな父親に不満一杯のスミは、ついきつい口調で父親に対するが、それは愛情の裏返しであった。


また、この屋敷が以前と違うのは、調度品やカーテンばかりでは無い。
陽光降り注ぐ屋外とは対照的に、屋敷の中は暗く、長い影があちこちに伸びている。

A Tale of Two Sisters_16そして書くつもりで持ってきた日記のセットが既にスミの机に置かれてあったり、クローゼットには同じ服が何十着もかけられている。父親は妻のウンジュに触れようとせず冷たく接し、皆に隠れるように女性と思われる相手に親しげに電話で連絡している。
家族が集う食事は、母親が生きていた頃の暖かいものでは無く、会話も無い。まるで拷問のようだ。

そんなギクシャクした家族が暮らす屋敷で、ある夜、スヨンが自分の部屋の扉を音も無く開ける女の指を目撃する。恐がり姉の部屋へ逃げ込んだスヨンだったが、これ以降、不気味な事がこの屋敷で頻繁に起きるようになる。
スミは自分の部屋で女の幽霊を目撃し、ウンジュはキッチンで少女の霊を見てしまう。皆が次第に情緒不安定になっていき、会話もかみ合わず、それぞれが持つ不満や怒りが頂点へと達する-。




A Tale of Two Sisters_06本作は、このあたりまではホラーちっくなミステリーとして進行し、
 誰が誰をいじめているのか?
 欺いているのか?
 陥れようとしているのか?
 何かの復讐なのか?
 サイコは誰だ?
と緊張感のある場面がどんどん続いていく。
自然が一杯で陽光溢れる屋外と、人のどろどろした感情が渦巻く屋敷の中との対比も素晴らしく、それはそのまま純朴で大人しい妹スヨンと、激しい気性を持つ姉スミを表しているようだ。

A Tale of Two Sisters_33屋敷は今や継母ウンジュが支配しているようだが、渦巻く怨念のような激しい感情は、果たして誰のものなのか?
爆発寸前の感情を持ちながら、スミと父親、スミと継母、父親と継母には距離感があり、決して触れ合おうとはしない。スミがそれを許しているのは妹スヨンだけだ。では何がスミをそうさせるのか。
それらは、物語最後に語られ、これまでにあった恐ろしい不可思議な出来事の全てが説明される。


韓国ホラーはたくさん製作されているが、一番のお気に入りは本作『箪笥』。
どぎついカラーやシーンも無く、音楽に乗せ流れるように進む序盤シーンは市川崑監督『犬神家の一族(1976)』(原作:横溝正史)を彷彿とさせ、美しい。『犬神家の一族』が息子を愛する母親の物語であったように、本作『箪笥』は母親を亡くした姉妹の悲しみと、妹を愛する姉の話と見せかけて、実は父親を愛する娘の物語だ。ではその愛情が、どういった結末をもたらしたのか?
それは観てのお楽しみ。

ではまた
ハリウッドリメイク8月8日の記事『ゲスト』(2009) - The Uninvited -



関連記事

『ミッション: 8ミニッツ』(2011) - Source Code -

Posted by momorex on   6  2

警告:このラスト、映画通ほどダマされる。

Source Code_21


■ミッション: 8ミニッツ - Source Code -■
2011年/アメリカ/93分
監督:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ベン・リプリー
製作:マーク・ゴードン、フィリップ・ルースロ、ジョーダン・ウィン
製作総指揮:ホーク・コッチ他
音楽:クリス・ベーコン
撮影:ドン・バージェス

出演
ジェイク・ギレンホール(コルター・スティーヴンス)
ミシェル・モナハン(クリスティーナ・ウォーレン)
ヴェラ・ファーミガ(コリーン・グッドウィン)
ジェフリー・ライト(ラトレッジ博士)
マイケル・アーデン(デレク・フロスト)
ラッセル・ピーターズ(マックス・デノフ)

解説:
デビュー作「月に囚われた男」で注目を集めたダンカン・ジョーンズ監督の記念すべきハリウッド進出第1作となるサスペンス・アクション。列車爆破事件の犯人を見つけるべく、特殊な装置で爆発8分前の乗客の意識に入り込み、事件の真相に迫っていく主人公を待ち受ける衝撃の運命をスリリングに描く。主演は「ドニー・ダーコ」「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホール、共演にミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト。
  (allcinema)

あらすじ:
Source Code_12列車の中で突然目を覚ましたコルター・スティーヴンス。どこへ向かう列車かも分からないまま、前に座っている見知らぬ女性に‘ショーン’と話しかけられ、当惑する。窓に映る自分の顔も何かおかしい。そうしているうち、列車は横を走る貨物車を巻き込んで大爆発を起こす。
自分の名を呼びかける女性の声に、再び意識を取り戻した彼。そこは見知らぬ狭いカプセルの中だった-





ロボット相手に3年間、もくもくと任務をこなす孤独な男を主役にした長編デビュー作『月に囚われた男(2009)』から2年。ダンカン・ジョーンズ監督期待の第2作が本作『ミッション: 8ミニッツ』。今回も孤独に任務を遂行する男が主役のSFとなっている。
前作の舞台が静かな月でたんたんと時間が進む作品であったのに対し、今作はシカゴを走る爆弾を積む列車が舞台。爆発を阻止するために8分間しか無く、時間との戦いが続いて息をつかせる暇もないスリリングな設定。


Source Code_08ハッと目を覚ましたコルター・スティーヴンス。
当たりを見回すと、そこは朝の通勤列車の中。なぜ自分がここにいるのか、どこへ向かっているのか記憶は無かったが、ホームの標識からシカゴ市内行きの列車と分かる。前に座っている女性が親しげに話しかけてくるも、記憶に無い。‘ショーン’と呼びかけられ、自分は‘ショーン’ではないと答えるが不審な顔をされるばかり。
落ち着け、と自分に言い聞かせるが、窓に映る自分の顔が他人のもので、持っているIDも他人ショーン・フェントレスのものだと知った時、列車は大爆発を起こし、巻き込まれる。

Source Code_15次に目を覚ましたのは、狭く薄暗いカプセルの中だった。頭がくらくらし、混乱する彼に‘スティーヴンス大尉’とモニター越しに呼びかけていたのは、軍服を着た女性グッドウィン。確かに自分はアメリカ陸軍大尉スティーヴンス。しかしアフガニスタンで戦闘ヘリを操縦し、軍事行動中だったはず。わけを彼女に問いかけるが、はっきりした返事が返ってこないばかりか、「犯人は分かったか?」「爆弾の型式は?」と矢継ぎ早に質問される。

こちらの質問になんとか答えてもらって分かったのは下記の3点。
 ・アフガンでの戦闘から既に2ヶ月経っている。
 ・ここがどこかは軍事機密で言えない。
 ・今の新しい任務は列車を爆破したテロリストを特定すること。


「一体どういうことだ?」と問いただす間もなく、また彼は飛ばされた。
8分後に爆発する列車に乗っている‘ショーン’の中へ。


Source Code_27この任務の核である転送方法など謎は多いが、それを考えている時間は無い。爆弾を探すスティーヴンス大尉は洗面台の天井通気口の中にそれを見つける。しかし解除の仕方が分からない。彼はそのまま爆発を待ち、再びカプセルへと戻る。
何度目かの転送の後、彼はようやくこの転送を立案し実現させたラトレッジ博士をカプセルのモニター越しに捕まえることが出来た。彼に問いただし分かったこと。

 ・この転送は量子力学の観点に立った新しいプログラム
 ・人間の脳は死後も一定期間活動し、その活動状態が保存される
 ・最後の8分間の活動は記憶することが出来る
 ・死後も活動する神経回路と8分間の記憶を一体化したのがこのプログラム
 ・これにより平行世界へのアクセスが可能になる


全部を理解できたわけでは無いスティーヴンスだったが、予告されている連続テロを阻止するため、人々の命を救うため、彼は何度も過去に飛び、テロリストの特定に全力を注ぐ。
しかし博士の説明にある「死後」という言葉。
「死後」になったのは誰なのか?既に爆発のあった列車に乗っていたショーンの事なのか?
8分間は誰の時間なのか?
そして爆発前の列車の爆弾を解除すれば、列車の人々は助かるのか?過去を変えることは出来るのか?




物理が一番苦手だった自分には、博士の説明でなぜ転送できるのか理解できない..。
博士が言うにはこのプログラムはタイムマシンではないという。あくまでも平行して存在するもう一つの世界に飛び、犯人を特定して、自分達の世界における次の爆発を阻止するのが目的だと。
スティーヴンスも疑問に思う。もう一つの世界には違う自分がいて、違う生活をしているのか?と。
しかし彼に疑問を解く時間は無い。

Source Code_34こういった転送を何度か繰り返すうち、度重なる転送と結果を得られず疲れ切った彼と共に、カプセルは最初の整った状態から徐々に崩れだし、ケーブルが剥き出しになってばらばらに壊れていく。投げやりになり、もう無理だと思い始めた彼に、やがて一筋の可能性が示される。その時、カプセルは元に戻り、彼自身の顔が生き生きと輝き出した。

他人に操られ生かされているのではなく、自分の意志で今後の道を選びとった時、人はその存在に意味を持ち始めると監督は訴えかける。これは監督の前作『月に囚われた男』でも描かれていた事だったな、と思い出した。

ではまた


監督ダンカン・ジョーンズ
Duncan_Jones_and_David_Bowie1971年、デヴィッド・ボウイ(本名:デヴィッド・ロバート・ジョーンズ)と最初の妻である元モデルのメアリー・アンジェラ・バーネットの元にケント州で生まれる。
9歳の時に両親が離婚。親権は父であるデヴィッド・ボウイの元に渡り、母とは休日に会えるだけであった。14歳からスコットランドの名門寄宿学校、ゴードンストウンに入学した。その後、ウースター大学で哲学を学び、ヴァンダービルト大学で博士号を取得する予定であったが、ロンドン・フィルム・スクールで映画制作を学ぶことを選んだ。(Wiki)
画像原典:David Shankbone

 ■監督作
  ・月に囚われた男 -Moon(2009年)
  ・ミッション: 8ミニッツ -Source Code(2011年)


関連記事

『ゲスト』(2009) - The Uninvited -

Posted by momorex on   0  0

韓国ホラー『箪笥〈たんす〉(2003)』をハリウッドリメイク。
火事で母親を亡くした姉妹が、父親の恋人から心理的に追いつめられてゆく。

The Uninvited_03


■ゲスト - The Uninvited -■
2009年/アメリカ・カナダ・ドイツ/88分
監督:ザ・ガード・ブラザーズ
脚本:クレイグ・ローゼンバーグ他
製作:ウォルター・F・パークス他
製作総指揮:マイケル・グリロ他
音楽:クリストファー・ヤング

出演
エミリー・ブラウニング(アナ)
アリエル・ケベル(アレックス)
エリザベス・バンクス(レイチェル)
デヴィッド・ストラザーン(スティーヴン)
ケヴィン・マクナルティ(保安官)

解説:
驚愕のエンディングが話題となった2003年製作の韓国製ホラー映画『箪笥〈たんす〉』をハリウッドでリメイク。本作で呪われた姉妹に扮したのは、『エンジェル ウォーズ』のエミリー・ブラウニングと、『呪怨 パンデミック』のアリエル・ケベルの2人。ハリウッド版は直接的な恐怖描写が多く、エピソードを積み重ねて観客の恐怖心を煽った韓国版との違いも興味深い。
 (スター・チャンネル)

あらすじ:
The Uninvited_10病で寝たきりの母親を火事で亡くしたアナ。
そのショックからしばらく精神科に入院していたが、ようやく退院の日が来た。迎えに来てくれた父親と気分も晴れやかに、姉アレックスの待つ湖畔の自宅に戻ったアナだったが、そこには家を切り盛りしている父親の恋人レイチェルがいた。レイチェルは母親に付いていた看護師だった。
そんなある夜、アナは母親の霊を目撃。何かを訴えかけるようなその仕草に、母親が死ぬことになった火事はレイチェルが起こしたものでは無いかと疑いだし、アレックスと一緒に真実を探し始める-





『箪笥』〈たんす〉(2003)に続いて、主役のエミリー・ブラウニングに興味もあり、ハリウッドリメイク版である本作を観てみた。リメイクと謳ってはいるが、ベースにしたくらいが妥当ではないかという印象。全体的にはハリウッド作らしく、うまくまとまっている。


The Uninvited_08病に倒れ寝たきりであった母親を火事で亡くしたアナとアレックスの姉妹。
勝ち気な姉アレックスは何とか持ちこたえたが、大人しい妹アナは神経を病み、1年近く精神科に入院していた。そのアナが主治医の許可のもと退院が決まり湖畔にある屋敷に帰ってくるが、家を切り盛りしていたのは母親の看護師だったレイチェル。彼女は今では父親の恋人であった。
家の様子はレイチェル好みに変えられ、父親も取られてしまったように感じるアナは、それが気にくわない。アナの居ない間の様子をアレックスから聞くにつけ、ますます不満に思う毎日を過ごす。

The Uninvited_09そんなある夜、自分の部屋で焼けただれた女の霊を目撃。また別の夜には母親が亡くなったボート小屋で、何かを訴えるようにさまよい出た母そのものの霊を見てしまう。怖がったアナだったが、何かを言いたげにレイチェルの居る母屋を指さす母親の霊に、母親の死の真実を暴くことを決意する。
早速、アレックスに相談したアナ。姉も同意し、行動に移す2人。
レイチェルの素性を調べるため、彼女の部屋を家捜しし、大量の睡眠薬などおかしな物を見つけた2人。あわせて火事が起きるところを全て見ていたと言う、友人マットの話を聞くために夜遅く待ち合わせる。しかし待ち合わせ場所に来ないマットを心配しているアナの部屋に、背骨が折れて化け物のようになったマットがやって来る。そして翌日マットの遺体が海から引き上げられた-。

The Uninvited_07おかしな怪奇現象が起きる中、自分の過去を調べられていると気がついたレイチェルは、隠しもしない敵意を持って2人の命を奪わんばかりの攻撃をしかけてくる。何を言っても信じない父親。警察に訴えてもどうにもならない。
2人はレイチェルの秘密を暴くことが出来るのか?
母親を死に追いやった者とは?




The Uninvited_15エミリー・ブラウニング(アナ)
何故かは分からないが、その動きに目を離せなくなる、不思議な魅力を持つ女優さん。
最近観た『エンジェル ウォーズ(2011)』と同じような設定で、ちょっと笑ってしまったが。
 詳しくはこちらの記事をご参照下さい。
 7月25日の記事『エンジェル ウォーズ』(2011)




The Uninvited_13姉妹が主役かと思っていたら段々と継母にシフトし、やがて登場人物全員ちょっとおかしいよ、と思わせながら物語が進んでいく『箪笥』に比べ、こちらははるかに単純化、狂気もあまり感じられず、分かりやすい話となっている。リメイクだからきっと誰かがあれだよなぁ、と考えながら観ていたからよけいそう感じられたのかもしれない。
ベースは、どちらも「父親への愛情」。それをスパっと分かりやすく表現しているのも本作『ゲスト』。
『箪笥』はアジア映画らしく、したたるほどじめじめしている。

この2作品を観る機会がもしあれば、単純明快な本作『ゲスト』→より複雑で怖い『箪笥』の順で観賞されることをお勧めします。

ではまた

  

関連記事

『メランコリア』(2011) - Melancholia -

Posted by momorex on   0  1

世界が終わる。
その衝撃の瞬間をあなたは目撃する-。

Melancholia_06


■メランコリア - Melancholia -■
2011年/デンマーク・スウェーデン・フランス・ドイツ/130分
監督:ラース・フォン・トリアー
脚本:ラース・フォン・トリアー
製作:ミタ・ルイーズ・フォルデイガー、ルイーズ・ヴェス
製作総指揮:ペーター・ガルデ、ピーター・アールベーク・ジェンセン
撮影:マヌエル・アルベルト・クラロ

出演
キルスティン・ダンスト(ジャスティン)
シャルロット・ゲンズブール(クレア)
キーファー・サザーランド(ジョン)
アレクサンダー・スカルスガルド(マイケル)
シャーロット・ランプリング(ギャビー)
ジョン・ハート(デクスター)
イェスパー・クリステンセン(リトル・ファーザー)
ステラン・スカルスガルド(ジャック)
ウド・キア(ウェディング・プランナー)
ブラディ・コーベット(ティム)
キャメロン・スパー(レオ)

解説:
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「アンチクライスト」の鬼才ラース・フォン・トリアー監督が、一組の姉妹とその家族を通して世界の終わりを描く衝撃のドラマ。巨大惑星の異常接近によって終末を迎えようとしていた地球を舞台に、世界の終わりに立ち会うことになった人々の姿を圧倒的な映像美とともに荘厳な筆致で描き出す。主演は、本作の演技でみごとカンヌ国際映画祭主演女優賞に輝いた「スパイダーマン」「マリー・アントワネット」のキルステン・ダンスト。共演にシャルロット・ゲンズブール、アレキサンダー・スカルスガルド、キーファー・サザーランド。
 (allcinema)

あらすじ:
Melancholia_25結婚式を終えたばかりのジャスティンとマイケル。2人は披露宴のパーティが開かれる姉夫婦の邸宅に向かっていたが、大きなリムジンが狭い道で立ち往生し、客達を2時間も待たせるはめとなってしまった。さい先の悪い始まりではあったが、友人、知人は2人を祝福し、幸せ一杯の結婚パーティは始まった。
離婚した両親もパーティに参加していたが、母親の場にそぐわないスピーチを聞いた新婦ジャスティンの神経が徐々に不安定になり出し、奇妙な行動をとり始める-





とうとう観賞した本作。
アンチクライスト(2009)』の時もそうだったが、観終った後、おもわずとこかへ逃げ出したくなる気持ちに襲われるトリアー監督作。それを何とか押さえ込み、おしりを椅子に乗せてキーボードに指を置いてみた。
では始めます。


前作『アンチクライスト』同様、本作にも最初にプロローグ部分がある。この監督の場合、このプロローグが作品全体のサマリー(要約)となっており、今回はそこに目次のみならず結末までの全てが詰め込まれていた。そしてこれもまた前作と同様、とても美しい音楽と共にゆっくりしたシーンが展開される。スローでゆったりしてはいるが、中身は非常に濃い。
今回のプロローグはカラーで、とても幻想的な光景が続く。一つ一つのシーンが単独の不思議な絵画のようで、何も見落とすまいとして自然に前のめりになり目をこらすことになる。が、時間はたっぷりある。

Melancholia_08 Melancholia_09 Melancholia_11 Melancholia_14 Melancholia_16 Melancholia_21 Melancholia_15


プロローグの後、本作は2部構成になっている。
 第1部 ジャスティン
 第2部 クレア
第1部では妹であるジャスティンが、第2部では姉クレアが主人公であり、人生最大のイベントでもある結婚パーティに臨む情緒不安定で鬱を患っている女性と、大きな屋敷で幸せに過ごす主婦が直面する地球規模の災害の、対比とその結末である。

Melancholia_01




第1部 ジャスティン_____________________
Melancholia_03結婚式を挙げたばかりのジャスティンとマイケル。
2人は、披露宴のパーティが開かれる姉夫婦クレアとジョンの邸宅に向かっている。しかし邸宅に向かう道は狭く、特大のリムジンは途中で曲がりきれず立ち往生。それでも幸せ一杯の新婚カップルは笑顔が絶えず、最後は車を降りて走り出した。
姉の夫ジョンは資産家で、今回のパーティも全てを取り仕切り、場所を提供したばかりか費用も全て持ってくれた。2時間も遅刻した2人だったが、主役の登場でようやくパーティの幕が開けた。

皆が笑顔で祝福する中、パーティは進行していく。そんな喧噪の中、ジャスティンが探し求め、かけてくれる言葉を欲しているのは父親と母親だ。しかし-
-昨日あったばかりかのような女を2人はべらし、酔っぱらっている父親。
-世間の全てを憎み、怒りで顔が強ばっているかのような母親。
そんな2人に真っ当な助言をもらえるはずも無い。

Melancholia_23ジャスティンが欲しいのは「偽善無き言葉」だ。
暗い鬱の世界に落ちそうになるのを引き上げてくれる、1本の光のロープのような「言葉」。
しかし何度も話しかけてくるのは職場の上司で、披露宴のその場所においても何かアイデアを出せと仕事をすることを迫ってくる。新郎のマイケルは話し下手で、新婦へのスピーチも上手く気持ちを表現することが出来ない。父親のスピーチは自分よがりの内容で、そのマイクを掴み取っておもむろに声を大にして「結婚なんて大嫌い!」と叫ぶ母親。

ここで音も無く、ジャスティンの糸は切れる。

Melancholia_19両親に抱きしめられたいと今まで思っていたのに、灰色の毛糸が足に絡まって歩けない、と訴える。会場の人々も音楽も、夫でさえも、何もかも煩わしく、一人になれる場所を探し求める彼女。もう言葉なんていらない。
特に「幸せ」という言葉は-。

仕事を迫る上司に暴言をはき、夫にも愛想を尽かされ、引き留めた父親も帰ってしまい、パーティは終わった。
甥のレオを慈しむように見守る彼女。それは自分が受ける事が出来なかった無償の愛のなせる自然な行為。彼女に残されたものは、レオを見つめることで癒される時間だけであった。
翌日、姉と馬を走らせるジャスティン。村へと続く道にある小さな橋。ジャスティンの馬アブラハムはどうしてもこの橋を渡ろうとしなかった。


前作『アンチクライスト』の記事でも引用させて頂いた農民画家ブリューゲルの絵。今回はこの作品が映画内に出てきたのでご紹介。
brueghel「怠け者の天国」
怠け者の天国(1567):ピーテル・ブリューゲル(Pieter Bruegel de Oude)作

16世紀のブラバント公国 (現在のベルギー)の画家ブリューゲル代表作の一つ。
怠惰と暴飲暴食を目的とした架空の世界とそこに存在する住人の様子が描かれている。彼らは職業、階級の差無くただ寝そべり、怠惰な美食の世界に溺れているがなんら罰を受けることもなく、滑稽な姿をさらしている。

本作『メランコリア』では、姉婿ジョンの書斎でこの絵が載っている美術本を見つけたジャスティンが、この作品ページをわざわざ開いて本棚に立てかける。
「見よ、現代の怠け者達よ」と、言わんばかりに。




第2部 クレア________________________
Melancholia_04資産家の夫ジョン、一人息子のレオと一緒に広大な邸宅に住むクレア。
夫は優しく、息子も申し分なく育っており、かつ裕福な暮らしに満足している。
あの妹の披露宴パーティから数週間。全てを取り仕切った夫は妹ジャスティンに腹を立てていたが、鬱がひどくなり憔悴しきった様子で再びやって来たジャスティンを見て、ひどく驚き妻と一緒にこの義妹の面倒をみることに賛成したようだ。

そんなある日、今まで太陽に隠れていた惑星が地球に接近通過するとのニュースが流れる。元々天体観測が好きなジョンは喜ぶが、クレアは地球に衝突するのではないかと不安で仕方がない。
徐々に近づく惑星メランコリア。
馬たちが落ち着きを無くし嘶くのを見てクレアの緊張感は高まるが、科学者の予測通り、惑星は地球から離れていきほっとする彼女。
それらの様子を見ていたジャスティンは反対に落ち着きを取り戻していく。

Melancholia_27ある朝、遠のく惑星を観測していた夫が動揺している様子を見たクレア。何事かと調べてみて愕然とする。一旦遠のいた惑星は、別の科学者により予測された軌道通り、再び地球をまっしぐらに目指していた。目視でも分かるほどどんどん近づく惑星メランコリア。雨が降り、やがて雹となり大地を揺るがす地響きが聞こえる中、パニックに陥ったクレアは息子を連れて逃げだそうとするが、もはや逃げ場は無い。
それを冷めた目で見ていたジャスティンがいた-。





本作にエピローグは無い。惑星の衝突で地球は無に帰してしまったからだ。
しかし、本当に世界は終わったのか?-。
Melancholia_22本作を観終ってすぐに思ったのは、本当にあった話なのか?という疑問。1部はジャスティンの夢で2部が現実。それとも1部があり、2部がジャスティンの望み?
反対にクレア目線で考えると、1部が願望で2部が現実?いやもしかすると、ジャスティンはクレアが生み出したもう一人のクレアなのかも。

いや、冷静に考えて1部があり、その後2部もあったとする。
冷たい両親の代わりに妹の面倒を献身的に見てきたクレアが、惑星が接近するにつれ、その仮面が剥がれだし最後には息子までも放り出して我が身だけを守ろうとする。
逃げだそうにも、何かの力が働いたのか、村に通じる小さな橋をクレアとジャスティンはどうしても渡ることが出来ない。

メランコリア(憂鬱)」という名の惑星がぶつかり、消滅したのはジャスティンとその家族だけだったのではないか。迫り来る惑星が各人の偽善をはぎ取り、全てをさらけ出しジャスティンに贈った、家族の崩壊劇ではなかったか。

Melancholia_18惑星の衝突と共に、真っ暗な、ブラックホールのような無の世界が広がる。
これは精神的に疲れた者が逃げ込む、最後の砦のようだ。
受けたことのある恐怖や悲しみ、喪失感などに置き換えれば理解できると思う。

その暗闇の中から、青く光る美しい地球が再び現れることを祈らずにはいられない。
ではまた


ラース・フォン・トリアー監督についてはこちらの記事をご参照下さい 『アンチクライスト』(2009)




にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

関連記事

『ジョーズ』(1975) - Jaws - /ブルーレイリリース記念〈Sponsored video〉

Posted by momorex on   6  0

平穏なはずのビーチに突如訪れた恐怖。
いま、男たちと巨大な人食いザメとの凄絶な死闘が始まる。


Jaws_0000


■ジョーズ - Jaws -■
1975年/アメリカ/124分
監督:スティーヴン・スピルバーグ
原作:ピーター・ベンチリー
脚本:ピーター・ベンチリー、カール・ゴッドリーブ
製作:デイヴィッド・ブラウン、リチャード・D・ザナック
撮影:ビル・バトラー
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
ロイ・シャイダー(マーティン・ブロディ)
ロバート・ショウ(クイント)
リチャード・ドレイファス(マット・フーパー)
ロレイン・ゲイリー(エレン・ブロディ)
マーレイ・ハミルトン(ヴォーン市長)

解説:
スティーブン・スピルバーグが弱冠27歳で監督した最高傑作!
 

あらすじ:
Jaws_41もうすぐ海開きを迎えるアミティ島。
今年も活気が戻ってきたある朝、海岸で若い女性の遺体が見つかる。警察署長のブロディはサメの襲撃による死亡だとして、ビーチの閉鎖を主張したが、観光客による島の利益を優先した市長は取り合おうとしなかった。
しかし観光客の目の前で第二の犠牲者が出たのを受け、ブロディはサメ専門の漁師クイントと海洋学者フーパーの力を借り、巨大な人食いザメを退治するため船で沖を目指す-


Jaws:「あご」の意



実は「巨大なもの恐怖症」のある管理人momorex。
水族館の大きな魚、遊園地の大きな像、巨大な観音像..。
何故かはわからないが、水族館で両脇にマナティが泳いでいたりでもしたら、もう足がすくんで動けなくなる。

そしてこの有名なパニック映画『ジョーズ』に出てくるサメは体長8m、3トンという超巨大なホオジロザメ。普通の乗用車が5m、2トンである事と比べてみると、その巨大な様が見て取れる。
想像してみよう。あなたが今いる部屋の大きさと比較して、窓の外を悠々と泳ぐホオジロザメを-。普段はゆったりと泳いでいるが、瞬間的な最高遊泳速度は時速25-35kmとも言われるこのサメからは、とても逃げられるとは思えない。

しかし40年ほど前、このサメに立ち向かった男たちがいた。

  


Jaws_21アメリカ東海岸に浮かぶ島アミティ。
のどかなこの島の経済は夏の海水浴客に頼っている。今年も海開きを控えて、町は準備に賑わっていた。
そんなある朝、海岸で女性の遺体が発見される。半身を無くすほどのその無残な様子に警察署長ブロディはサメのせいだと確信し、ビーチを閉鎖させる。
それを知った市長は、この島の経済状態を分かっているのかと猛反対。ブロディは最近ニューヨークからここアミティに赴任したばかりだったのだ。それでもブロディは食い下がったが、女性の死は船のスクリューのせいにされ、海開きは強行されてしまう。

Jaws_29腑に落ちず、その立場から心配だったブロディは、相談するため専門家である海洋学者を島へ呼び、ビーチの監視も強化させる。しかし海開き目前のある日、たくさんの家族や若者たちが泳ぐ中、地元の少年が第二の犠牲者となりパニックが起きる。
この事態を収拾するためサメ狩りが行われた結果、4mもあるイタチザメが犯人として捕獲された。喜ぶ市長やブロディ。しかし専門家である海洋学者フーパーは、犠牲者に残る歯形や傷跡から犯人は他にいて、そのサイズももっと巨大だとブロディに進言。
しかし、海開きは始まってしまっていた。

何も知らずどんどん船でやって来る観光客たち。そしてその中から第三の犠牲者が。
巨大な犯人を浅瀬で目撃したブロディは、フーパーとサメ専門の漁師クイントの力を借り、ホオジロザメを討つため海に出る-。

Jaws_36


  


さて、この映画によって人食いザメとしてその名を全世界に知らしめたホオジロザメ。
本当に体長8mもある巨大なサメなのでしょうか?

ホオジロザメとは
Jaws_14ネズミザメ目ネズミザメ科ホホジロザメ属に分類されるサメ。
先祖は絶滅種であるカルカロドン・メガロドン(体長最大13m)。
亜熱帯から亜寒帯まで、世界中の海に広く分布している。北はアラスカやカナダ沿岸にも出現した記録がある。アメリカ合衆国や南アフリカ共和国、オーストラリア、ニュージーランドの周辺海域、地中海等で多く見られ、日本近海にも分布する。

平均的なホホジロザメの体長は4.0-4.8m、体重680-1100kgである。オスよりメスのほうが大型で、身体能力も大きな差がある。
専門家の意見では体長6m、体重1900 kg程度が最大と見積もられている。但し、推定値ながら、台湾沖やオーストラリア沖などで、切り落とされた頭部の大きさなどから体長7m以上、体重2500kg以上と推定される個体が捕獲されたことがあり、体長8m、体重3000kgを超えるような個体が生息している可能性もある

人間との関係
人にとって、襲われれば最も危険なサメであり、世界中で死傷事故が発生している。沿岸域の浅い所で生活し、昼行性であるため、人の活動時間・空間ともに重なることが多く、これらも原因となっている。
しかしサメというのはとても好奇心が強く、興味を引かれたものに寄っていき、噛んで調べるとも言われている。
またサーフィン板等の上で腹ばいになってパドリングする人間の動きや、ウェットスーツを着て足ヒレを動かす姿が、下から見上げると主食であるアザラシと誤認する事があるとも。

ホオジロザメによる事故
Jaws_07■1876年 ~2004年 人身事故224件(死亡事故63件)
・アメリカ西海岸84件(7件)
・南アフリカで47件(8件)
・オーストラリアで41件(27件)
日本では
・1992年3月8日 愛媛県松山沖
・1995年4月9日 愛知県伊良湖沖
(Wiki:ホホジロザメ)





久しぶりに本作をDVDで観たが、サメの襲撃シーンのみならず、出会ったばかりの3人の男たちが、海の上でお互いの命を預け合うまでになる絆も見どころだ。特に野卑で無礼なクイントが過去を語るシーン。DVDに入っていたメイキングによると、最初はほんの1行の脚本でしかなかったらしい。それを絆を育てる過程の一つとしてふくらませ、クイントに語らせた。

Jaws_17



この作品の影響により、未知の生命体ではない、地球に住む動物による数々のパニック映画が製作されている。
シャーク関連でも20本はあるらしい。
動物パニック映画
・アナコンダ(1997年)、アナコンダ2(2004年)、アナコンダ3(2008年)
・アニマル大戦争(1977年)
・アラクノフォビア(1990年)
・アリゲーター(1980年)
・怒りの群れ(1977年)
・オルカ(1977年)
・巨大クモ軍団の襲撃(1977年)
・巨大生物の島(1976年)
・恐竜・怪鳥の伝説(1977年)
・キラー・ビー(1976年)
・キラーフィッシュ(1978年)
・グリズリー(1976年)
ジョーズ(1975年)、ジョーズ2(1978年)、ジョーズ3(1983年)、ジョーズ'87 復讐篇(1987年)
・ジョーズ'96/虐殺篇(1996年)
・ジョーズ・リターンズ(1980年)
・スウォーム(1978年)
・スクワーム(1976年)
・スパイダー・パニック(2002年)
・タイガーシャーク(1977年)
・ディープ・ブルー(1999年)
・毒蜘蛛タランチュラ・死霊の群れ(1977年)
・テンタクルズ(1977年)
・ドッグ(1976年)
・鳥(1963年) - アルフレッド・ヒッチコック監督作品。
・パニック・アリゲーター/悪魔の棲む沼(1978年)
・ピラニア(1978年)
・フェイズIV 戦慄!昆虫パニック(1974年)
・猛獣大脱走(1983年)
・燃える昆虫軍団(1975年)
(Wiki:パニック映画)




観たのがDVDだったので、特に夜の海のシーンは細部が少し見えずに残念な気持ちになったが、なんと!
8月22日にブルーレイがリリース予定だ
35mmオリジナルフィルムからスピルバーグ自身の監修で高クオリティのリストアを実現。音声はロスレス音源のミックスアップによりホームシアターに適した7.1chで収録して、迫力のサウンドで新しいJAWSを体感できるらしい。また4時間を超える特典映像付。
あー、あそこやあそこをもっとはっきり、くっきり観ることが出来るのであろうか

ではまた




Jaws_00000s

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
Sponsored article

関連記事

『放課後ミッドナイターズ』(2012) - After School Midnighters -

Posted by momorex on   2  1

でっかい夢、みてる? 真夜中の学校が、大アトラクションになる!
この夏、あなたを襲う人体模型。でも本当に怖いのは、あいつらだ!(キュンストレーキ談)
8月25日(土)全国公開    初日舞台挨拶詳細はこちらの記事へ

After School Midnighters_000


■放課後ミッドナイターズ - After School Midnighters -■
2012年/日本/95分
監督:武清 仁
脚本:小森 陽一、武清 仁
音楽:北里 玲二
音響効果:笠松 広司
CG監督:田中賢一郎
主題歌:ねごと「Re:myend!」
声の出演:
キュンストレーキ(山寺 宏一)
ゴス  (田口 浩正)
マコ  (戸松 遙)
ミーコ (雨蘭 咲木子)
ムツコ (寿 美菜子)

解説:
夜な夜な動き出す理科室の人体模型キュンストレーキと、その相棒の骨格標本ゴスを主人公に、真夜中の学校で巻き起こる一夜の大騒動を描く映画『放課後ミッドナイターズ』は、福岡を拠点に活動する奇才映像作家、武清仁監督が手掛けるアトラクション・ムービー!完成前のパイロット版を見た海外映画関係者の間で、その国籍不明の独創性が話題を呼び、オリジナル企画としては異例の5ヵ国同時公開も決定。この夏、かつてないエンタテイメントが日本を、世界を襲う!
  (公式サイト)

あらすじ:
After School Midnighters_10名門・セントクレア小学校の学校見学会に参加した仲良し3人組マコ、ミーコ、ムツコ。危ないから立ち入り禁止と忠告された理科室に入り込み、陳列されていた人体模型キュンストレーキを発見。3人は、その異様なまでに面白い模型に幼稚園児の持ちうる全ての力を尽くして飾り立てる。
そして真夜中。昼間は動かずじっと子供たちの所行に耐えていた物々達が動き出す。
キュンストレーキも目を覚ましたが、妙な物で飾り立てられた自分の姿に愕然となり、園児たちに復讐を誓うのであった-





初めてのアニメレビュー入りましたー。
久しぶりにアニメを観て感じたこと。 →「アニメって何でもありだなーー」

だからこそ、その自由な想像世界を説得力のあるものに創っていくのが監督の手腕なんだろう。特に「人」と違って、アニメキャラクターの絵柄、デザインはその世界観を左右するものであるので、大変だろうなと。
そして本作『放課後ミッドナイターズ』。
After School Midnighters_03
すごーく、自然に人間のように動きます。特に人体模型キュンストレーキは、身体の一部が欠損しているにも関わらず、その見事な筋肉の付き方とプロポーションに目を奪われる。中に人が入っているのかと思うほど。
気性もとても人間らしく感情のおもむくままに行動するキュンストレーキ(右)。それを表になり陰になり支えるのが骨格標本ゴス(左)。苦労が絶えないのか、キュンストレーキに比べ少し痩せすぎ。

そしてスーパー幼稚園児3人組。
After School Midnighters_02
怖い物知らずというより、怖い物なし。
おしゃべり、タカビー、野口さん(注:ちびまる子ちゃん)の組み合わせ。
やりたい事をやり、言いたい事を言い、「まだ子供だから責任ないもん!」という必殺技の持ち主。こういうキャラはちょっとひねくれたアニメによく出てくるが、実は大人になってしまった「大人」の夢なのかなーと思ってみたり。

ここで、少し前まで放送していたCSのチャンネル「ニコロデオン」(2009年放送終了)を思い出した。
ご存じですか?アメリカの幼児向けケーブルテレビチャンネルで「スポンジ・ボブ」、「ラグラッツ」なんかも放送してたけど、「レンとスティンピー」とか「結局、踏みつぶされる芋虫の話」のようなちょっと過激で下品なブラックジョークと社会風刺・批判に溢れたものも流してて、好きだったなー。



ということで、解説にもある通り、本作は国籍不明の独特な世界が広がっている。
動く人体模型、骨格標本と3人の園児のお話だけではない。真夜中の学校には他にも動き出すものがたくさんいて園児たちに襲いかかってくるが、どこか憎めないお化けやモンスターたち。
After School Midnighters_08この作品を一言で言うなら
 「学校の怪談」
 「ニコロデオン」
 「クリスマス・キャロル」
 「ゴースト・バスターズ」
 「ディズニー」
 「ハリー・ポッター」
 「おもちゃのちゃちゃちゃ」
 「カーズ」
 「ゴーストライダー」
 「ゴッドファーザー」
 「パイレーツ・オブ・カリビアン」
 「サタデー・ナイト・フィーバー」
 「バタリアン」
これらを全部合わせシャッフルして、おみくじ穴から出てきたような作品。
本当に子供向け?なのか...?


  


『放課後ミッドナイターズ』は8月25日(土)全国公開
   『放課後ミッドナイターズ』公式サイト

公開に先駆けて下記のイベントが開催されるもよう。

東北復興支援へのチャリティ・イベント
本作の特別料金による先行上映を実施。こちらの興行は東北復興支援へのチャリティ・イベントとなっており、収益の一部を、支援団体を通じ寄付致します。

 ◆日時:8月21日(火)
     13:00舞台挨拶開始/13:30本編上映(15:05頃終了予定)
 ◆場所:新宿バルト9
 ◆ゲスト:山寺宏一(キュンストレーキ役)、雨蘭咲木子(ミーコ役)、竹清 仁 監督
 ◆チケット料金:中学生以下500円/高校生以上(一般・シニア含む)1,500円
  ※鑑賞料金は、本先行チャリティ試写会特別料金設定となります。
  ※劇場前売券の使用は出来ません。
  ※各種割引との併用は出来ません。




ではまた


放課後ミッドナイターズ

Facebookページも宣伝


ブログランキング・にほんブログ村へ 

関連記事

8月25日(土)公開『放課後ミッドナイターズ 』初日舞台挨拶!

Posted by momorex on   0  0

今回はイベント情報だけの記事になります。
また東京ですねーーー...

After School Midnighters_08
レビュー記事はこちら→ 『放課後ミッドナイターズ』(2012)



『放課後ミッドナイターズ 』初日舞台挨拶
監督・キャストが登壇しての舞台挨拶を実施!
また、舞台挨拶に加え、既に劇場やニコニコ公式チャンネル上で限定公開されている特別ショートムービーに、山寺さんと田口さんご本人による生アテレコも行われます。

《イベント概要》
 ◆時間:8月25日(土)
  9:30の回 上映終了後(ワーナーマイカル板橋)
  11:45の回 上映終了後(新宿バルト9)
  15:50の回 上映終了後(横浜ブルク13)
 ◆登壇者:山寺宏一(キュンストレーキ役)、田口浩正(ゴス役)、竹清仁監督
 ◆特典:舞台挨拶来場者限定で特別ポストカード“放課後の晩餐”をプレゼント!


《注意事項》
※場内でのカメラ(携帯カメラを含む)、ビデオによる撮影・録音等は固くお断りいたします。
※ゲストおよび舞台挨拶は予告なく変更になる場合がございます。
※新宿会場内ではマスコミ各社の取材による撮影、弊社記録撮影が行われ、テレビ・雑誌・ホームページ等にて放映・掲載される場合がございます。また、イベントの模様が後日 販売されるDVD商品等に収録される場合がありますので、予めご了承ください。お客様のこの催事における個人情報(肖像権)は、このイベントに入場されたことにより、上記に使用されるということにご同意頂けたものとさせて頂きます。

《作品概容》
本作は理科室の動く人体模型とその相方の骨格標本が主人公の、小学校版『ナイト・ミュージアム』と呼べるアトラクション・アニメムービーです。学校見学で訪れた三人の女の子と主人公の二人が、夜の小学校を舞台に大冒険を繰り広げる内容で、他の日本のアニメ作品の中でも異彩を放つビジュアルやアクションが魅力の作品となっております。本作の元となる短編『放課後ミッドナイト』は国内外で数多くの賞を受賞しており、本作も既にアジア5か国での同時公開が決まっております。

尚、各劇場による詳細は下記URLよりご確認ください。

【ワーナーマイカル板橋】
  http://www.warnermycal.com/cinema/itabashi/l3/Vcms3_00008503.html
【新宿バルト9】
  http://wald9.com/information/index.html#info11579
【横浜ブルク13】
  http://www.burg13.com/information/index.html#info11558

関連記事

『ランパート 汚れた刑事』(2011) - Rampart -

Posted by momorex on   0  0

本来は法の番人でありながら、世間から白眼視されることを平気で行なってきたひとりの悪徳刑事がやがて直面する壁を、W・ハレルソンの主演で鮮烈に描いた衝撃の問題作。


Rampart_24


■ランパート 汚れた刑事 - Rampart -■
2011年/アメリカ/108分
監督:オーレン・ムーヴァーマン
脚本:ジェームズ・エルロイ、オーレン・ムーヴァーマン
製作:ローレンス・イングリー、ベン・フォスター他
撮影:ボビー・ブコウスキー
音楽:ディコン・ハインクリフェ

出演
ウディ・ハレルソン  (デヴィッド・ダグラス・ブラウン)
スティーヴ・ブシェミ(ビル)
シガニー・ウィーバー(ジョアン)
ロビン・ライト・ペン(リンダ)
アン・ヘッシュ(キャサリン)
アイス・キューブ(カイル)
ベン・フォスター(車椅子の男)

解説:
舞台は90年代、ロサンゼルスに実在するランパート地区。ベトナム帰還兵で、暴力的な警官が、自らのスキャンダルや家族との確執を抱えながら孤独に戦う様子を描く。実際にこの地区で起きた警官汚職事件を基に作られた本作は、2011年のトロント映画祭でお披露目され、ウディ・ハレルソンの怪演が大きな話題に。インディペンデント・スピリット・アワードやサテライト・アワードで主演男優賞にノミネートされたほか、アフリカン・アメリカン批評家協会賞では最優秀主演男優賞受賞、『ツリー・オブ・ライフ』等に続き作品賞の第4位に輝いた。
監督は、脚本家出身で前作『メッセンジャー(原題)』(日本未公開)が2010年アカデミー賞で、自らの脚本賞ほか2部門にノミネートされたオーレン・ムーヴァーマン。共同脚本には『LA.コンフィデンシャル』や『ブラック・ダリア』の原作者としても知られる巨匠ジェームズ・エルロイ。他にもジャームッシュ組の常連エディター、ジェイ・ラビノウィッツや『ブギーマン』の撮影監督ボビー・ブコウスキーら、超一流のスタッフが集結している。また、監督の手腕に惚れ込み、インディ系作品としては異例の超豪華キャストが勢揃い。ハレルソンを始め、シガニー・ウィーバー、スティーブ・ブシェミほか知名度も演技力も圧倒的なスターたちのアンサンブルを堪能できる。
 (amazon)

あらすじ:
Rampart_181999年、ロサンゼルス。
ロス市警ランパート分署に勤める警官デイブ。ベトナム帰還兵の彼は汚職に手を染め、犯罪者に容赦なく暴力をふるい、命を奪うことも厭わない悪徳警官であった。私生活においては離婚した2人の妻とその娘たちを一つ屋根の下に住まわせ、自分も一緒に暮らしているという奇妙な関係を続けていた。
ある日、パトロール中の彼のパトカーに突然横から車が衝突。激昂したデイブは逃げようとした運転手をとことん殴りつけ、瀕死の重傷を負わせてしまう。たまたま通りがかった人がその一部始終をビデオに収め、この暴力事件はマスコミによって警察署を巻き込んだ大事件へと発展する-





ロサンゼルスはニューヨークに次いで全米2位の人口規模を持ち、アメリカ西海岸を代表する世界都市の一つ。映画の都ハリウッドがある都市であり、非常に華やかなイメージを持つ。
しかしその一方で、犯罪件数はアメリカの都市の中でも上位に位置する。

本作は、このロサンゼルスに実在するランパートという街が舞台。
この街のランパート分署にかつて存在した「汚職と腐敗の顛末:ランパート・スキャンダル」を下敷きに、作家ジェームズ・エルロイと監督オーレン・ムーヴァーマンが脚本を書き上げた作品だ。

Rampart_11主人公はベトナム帰還後、この身も蓋も無いような街で警官になって24年のデイブ・ブラウン。
ロスの警官絶対数が少ないためか、単独でパトロールなどの職務に就く彼は、暴力と汚職にどっぷり浸かっており、その言い訳や言い逃れにも慣れている。退職した警官から手数料と引き替えに闇賭博などの情報をもらい、金を奪って副収入にしていたりもする、汚職の一匹狼だ。
そんな彼が、パトカーに横から追突したあげく逃げ出した運転手を執拗に殴りつける様子がマスコミに流れる。
Rampart_16世間から徹底的に叩かれ、査問会に呼ばれるも解雇はされない。
汚職は末端の警官だけではなく、その上司、上層部まではびこっているのが理由だ。それが分かっているデイブは、ありきたりの説明で尋問に答え、その場を牛耳ろうとさえする。いつものことなのだ。

彼には娘が二人いるが、母親はそれぞれ違う。そしてこの母親同士は姉妹という複雑な関係で、その全員と一つ屋根に暮らしている。ティーンエイジャーの上の娘は反抗期でろくに口もきかないが、デイブは娘達、そして元妻である二人の女性を大事にはしている。
しかし酒やドラッグ、女にだらしがないのは相変わらずだ。


ランパートという街
LosAngelesもともとメキシコ領だったロスには古くからヒスパニック系が存在するが、近年のメキシコなどからの移民の流入により、今では全人口の46.5%がヒスパニックもしくはラテン系である。また全人口のうち41.7%がスペイン語話者であり、英語の42.2%とほぼ同数であるなど、全米一のスペイン語人口を抱える都市としてヒスパニック文化の中心地となっている。
スラム街と化した町もあり、局地的に強盗や窃盗などの犯罪が増加。また人種、民族、宗教などの偏見や差別によって引き起こされる殺人や暴行などの暴力犯罪であるヘイトクライムも数多く起きている。

これら犯罪の多さに対し、警官の数は圧倒的に足りない。
ニューヨーク市警察は住民228人につき1人、シカゴ市警察は住民216人につき1人の割合で警官を配置しているが、ロス市警察は住民426人につき1人の割合であり、常に人員不足に悩まされている。
理由としては、ゴードン・ノースコット事件対応における失態(『チェンジリング (2008)』)や過去に起きた警官の汚職事件、人種差別による暴動(ワッツ暴動やロス暴動)が問題となり「警官は悪だ」とのイメージが定着したうえに、資質向上の為に採用基準を非常に厳格にしたのが要因とされる。 (Wiki:ロサンゼルス市警察)

かつてこのロス、ランパート分署で起きた実在の警官汚職事件。これは「対ギャング特捜チームCRASH UNIT」が起こした暴力、汚職、証拠の捏造などの一連の事件で逮捕者が出ている。この事件をベースにドラマ化したのが
ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~』(原題:The Shield/2002~2008年)
The Shield_02舞台こそ架空の街ファーミントンであるが、対ギャング特捜ストライク・チームのメンバーを主役に据え、警察組織に囚われず正義と独自の行動理念により悪を討つ痛快なストーリーが続くが、その裏では人種差別、暴力、収賄、汚職、殺人などの闇がうごめき、法と正義、チームの絆の崩壊を描いていく。
あまりの衝撃的な内容に放送を引き受けるテレビ局は無かったが、最終ケーブル局が放送を決定し、最終シーズン(シーズン7)まで放送された。日本ではAXNチャンネルが放送済み。

 






危険と背徳の日々を過ごすデイブ。
Rampart_30「ザ・シールド」ストライク・チームとの違いは、あくまでも単独で動く孤独な警官ということだ。その孤独な様子は映画冒頭のパトロールする車内から始まり、犯罪を犯すとき、家族と一緒の時でさえも、全編を覆っている。
そしてその孤独な表情は、汚職行為がうまくいっている時は涼しげでりりしささえ伺えるが、マスコミに取り上げられ警察内部での追求が激しくなるにつれ、汗をかき、酒、ドラッグと女に頼り、ぼやけて焦点が合わなくなってくる。家族からも見捨てられ、心のより所が崩壊したとき、かつては自分に対して全てを正当化していた自信がゆらぎ、自分自身からさえ逃げる事も出来なくなってしまった哀れなデイブ-。


ウディ・ハレルソン(デイブ・ブラウン)
Rampart_04粗野な怪力男、バイオレンスな拳銃男、変人などキワモノ役が多いイメージのウディ・ハレルソン。
本作では夫であり、愛人であり、父親であり、警官であり、犯罪者である複雑な役どころを見事な表情の演技で演じている。はっきり言って自分は本作で彼を見直した!
ウディ本人の家庭環境も複雑であったようだが、本作での演技はそれら全ての集大成とも言える。

■主な出演作品
 ・ワイルドキャッツ Wildcats (1985年)
 ・ドク・ハリウッド Doc Hollywood (1991年)
 ・幸福の条件 Indecent Proposal (1993年)
 ・ナチュラル・ボーン・キラーズ Natural Born Killers (1994年)
 ・ザ・シンプソンズ The Simpsons (1994年) 声の出演
 ・マネー・トレイン Money Train (1995年)
 ・心の指紋 The Sunchaser (1996年)
 ・ラリー・フリント The People vs. Larry Flynt, (1996年)
 ・ウェルカム・トゥ・サラエボ Welcome to Sarajevo (1997年)
 ・ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ Wag the Dog (1997年)
 ・シン・レッド・ライン The Thin Red Line (1998年)
 ・エドtv Edtv (1998年)
 ・オースティン・パワーズ:デラックス Austin Powers: The Spy Who Shagged Me(1999年) 本人役
 ・N.Y.式ハッピー・セラピー Anger Management (2003年)
 ・ダイヤモンド・イン・パラダイス After the Sunset (2004年)
 ・ビッグホワイト The Big White (2005年)
 ・スタンドアップ North Country (2005年)
 ・スキャナー・ダークリー Scanner Darkly (2006年)
 ・ノーカントリー No Country for Old Men (2007年)
 ・南京 Nanking (2007年)
 ・7つの贈り物 Sevenpounds (2008年)
 ・俺たちダンクシューター Semi-pro (2008年)
 ・ゾンビランド Zombieland (2009年)
 ・2012 2012 (2009年)
 ・ディフェンドー 闇の仕事人 Defendor (2009年) 日本未公開
 ・ステイ・フレンズ Friends with Benefits (2011年)
 ・TRUE DETECTIVE/二人の刑事



脇を固めるキャストたち
Rampart_05 Rampart_22 Rampart_20 Rampart_21 Rampart_25
最近気になる俳優ベン・フォスターが製作に名を連ねているのも注目点

ではまた

Rampart_27 


30秒で読めるお気楽レビューはこちらfacebookで
Momoな毎日 | Facebookページも宣伝


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

関連記事

とうとう自作PCへ、の巻

Posted by momorex on   4  0

今回の記事は映画や海外ドラマなんかと全く関係ない内容です。
がっかりされた方はすみやかに右上の×ボタンをクリックくださいませ。


coolermaster 003


数週間前から何かおかしかった、うちの某HP製PC。
このPCはブログはもとより仕事で使っているものなので、大事な商売道具なのです。
カスタマーセンターに相談し、グラボを交換してみたものの、今一な不安な状態。
自宅で仕事を始めて10余年。
IBM製で始まったPC生活は買い足し、買い換え、乗り換えで10台は下らず..。
メーカーもIBM、ゲートウェイ、NEC、DELL、HP..と様々。
使わなくなったPCは、青年A・B、女子Aなどに売ってあげたり、押しつけたりして、最近はデスクトップ1台、ノート1台ですごくこざっぱりしていたのに...。

今週月曜の朝、電源を入れたら「CHECK DISK」が走り出した---。
その後、なんとか起動したので、せっせとバックアップ。
同時に「ちょっと!日本橋行くよ!」とたまたま家でぐうたらしていた家族の青年Aに号令をかけ、突撃してきました、日本橋。
詳しい店員さんと経験がちょびっとある青年Aの計らいにより、今回は初の自作PCに。
というのもメーカー製は安くなったけど、ほとんど信頼がおけなくなっており、何かあった時は家にいるぐうたら青年達に聞く方が早いかと思ったわけです。

そして、青年Aが無事に組み立てたのがコレ!
coolermaster 001


じゃじゃ~ん!
ごついケースが並ぶ中、目にとまったこのメーカーロゴ(1枚目の画像)。
実はこのブログのテンプレート作者のロゴにイメージがちょっと似ているではないか、ということで決めたという。
しかし、ちょっと待って「COOLER MASTER」。COOLER MASTER?
ぁ、、COOL MASTERと思ってた。PCのお名前もCOOL MASTERにしちゃった。。まぁ、いいか..

今回は初めてのAMD。そして起動が早くなるというSSDまで奮発!
しかしメモリの安いのにはびっくりした。バルクだと数千円で4GB×2が買えてしまいます。内蔵HDDも値段が落ち着いてきていたし、なかなか満足いく仕上がりでした。
※ロゴの後ろにファンがあって青く光るんですよ!(ON、OFF付き)
様子のおかしい旧PCは初期化。それでもだめなら入院ですね。退院してきたら予備として鎮座してもらいます。やっぱり2台体制じゃなきゃだめだなー。

さて各種ソフト、データをを入れ、試運転も終わりましたので、そろそろこの新しいPCでブログ仕事を始めたいと思います。
今週は全然更新できなかったので、気持ちを新たにやっていこうと思ってます。
しかし、備忘録のような日記のような記事って書くのが難しいですね。これだけの記事に割と時間がかかってしまいました。いつも拝読させていただいている日記系ブロガーさんを尊敬してしまいます。

それでは、今後ともよろしくお願いいたします!
最後までおつきあい下さり、ありがとうございました。

関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。