FC2ブログ
QLOOKアクセス解析

momoな毎日

古いカルト映画から最新アクション、海外ドラマまでいろいろレビューしています。好物はオカルト、サイコ、殺人鬼、吸血鬼、廃病院、エイリアン、人魚、ローマ時代などなど。結果的にホラーものが増殖中。

このブログは引っ越しました。
http://momo-rex.com
個別ページは3秒後に移転先に自動転送されます。ビックリしないで・・・

移転先新着記事


カテゴリ別記事一覧

スポンサーサイト

Posted by momorex on  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『キル・ザ・ギャング』(2011) - Kill the Irishman -

Posted by momorex on   0  0

仲間を重んじ、マフィアにも屈しない一人のアイルランド人。
ケルト民族の誇りを身にまとい、男は最後まで生きた。


KillTheIrishman_000

■キル・ザ・ギャング -Kill the Irishman-■
2011年/アメリカ/107分
監督:ジョナサン・ヘンズリー
原作:リック・ポレロ
脚本:ジョナサン・ヘンズリー、ジェレミー・ウォルターズ
製作:ユージーン・ムッソ、アル・コーリー、トミー・リード他
製作総指揮:ジョナサン・ダナ、ピーター・ミラー、リック・ポレロ他
音楽:パトリック・キャシディ
撮影:カール・ウォルター・リンデンローブ

出演:
レイ・スティーヴンソン(ダニー・グリーン)
ヴィンセント・ドノフリオ(ジョン・ナルディ)
ヴァル・キルマー(ジョー・マンディツキー刑事)
クリストファー・ウォーケン(ションドー)
リンダ・カーデリーニ(ジョーン)
ヴィニー・ジョーンズ(キース・リットソン)
トニー・ダロウ
ロバート・ダヴィ
フィオヌラ・フラナガン
ボブ・ガントン    


解説:
実話を基に、1970年代中盤、クリーブランドでマフィアを敵に回したため、何度も命を狙われた男の運命を描いたバイオレンス・アクション。1970年代のムードが濃密。
 (allcinema)

あらすじ:
KillTheIrishman_011960年代、オハイオ州クリーブランド。
中学を出て地元で港湾労働者として働くダニー・グリーン。横暴な組合のやり方に皆を代表し対立していたが、とうとう組合長の座を勝ち取る。力を得たダニーは、地元マフィアともやり取りし汚職を重ね逮捕されるが、それがダニーの新しい人生のスタートだった-




子供の頃から言葉よりも拳が先に出るダニー。親は無く、ぼろぼろの家で祖父母に育てられたが、決してアイルランド人としての誇りは失わなかった。本作は実在したこのダニー・グリーンの生き様を、アイルランドの伝統的な音楽と共に描いている。

KillTheIrishman_07港で船の荷下ろしをする男達。その日の仕事をもらうには組合にきちんと入り、組合長に仕事を割り振ってもらわなくてはならない。「組合」とは今で言う「派遣会社」のようなもので、搾取の中枢でもある。過酷な労働条件の下で生活のために働く男達と、右から左へ大金を動かし懐に収める男達。
汗水垂らして働くのはアイルランドなどの移民達も多く、搾取する側である労働組合は当時のマフィアの大きな収入の一部であった。マフィアとは主にイタリア系マフィアを指す。

長年、搾取され続けてきたダニー・グリーンと仲間たち。彼らは祖父母の代にアメリカに渡ってきた。

アメリカのアイルランド移民
19世紀後半、イギリス植民地支配に苦しんだアイルランド人は、同じ英語圏の国へ移民を行わざるをえなかった。当時、同じくイギリス植民地であったカナダやオーストラリアにおいては、やはり支配層から差別される立場であったため、植民地からの独立を果たしていたアメリカ合衆国にその多くが渡った。そのためアイルランド系アメリカ人は今日でも多い。
しかし当時のアメリカ人からは、アイルランド人移民の貧しい生活や異様と取れる風習、イギリスで被征服民として低くみられていた事、カトリック教徒であった事などにより、忌避感を持たれる。アイルランド人は人種的に見て「白人」に含まれるが、「アメリカ市民」には相応わしくないとされて、以降、偏見の目と差別に苦しめられた。
しかし後にはその社会地位は向上し、大統領となったジョン・F・ケネディ、そしてロナルド・レーガンは、祖先の故地アイルランドへ訪問、暖かく歓迎された。
Quebecstpatrickparade
初期の移民の職業は警察官、消防士、軍人などが多く、アイルランド系の警官、消防士、軍人が活躍する映画が多い。これは移民として比較的後発だったため、命がけの危険な仕事にしかありつけなかった歴史的事情や、血気盛んなアイルランド気質ともマッチしている要因が挙げられる。このことからアイルランド系移民には、それぞれの家代々で警官や消防官を勤める者がいる場合も少なくない。また文化・伝統的側面においても大いに影響があり、警察や消防では慶弔様々な式典においてバグパイプ隊による演奏が行われる。(Wiki)



数世紀にも及ぶイギリスによる侵略と支配を経て、脈々と受け継がれてきた頑固なまでの反骨精神と、本作内でも度々語られる人を簡単には信用しない慎重な態度と考え方。それはアメリカで生まれ育ったダニーにもしっかり宿っている。

KillTheIrishman_19ダニー・グリーン(レイ・スティーヴンソン)
イタリア系マフィアが牛耳る街に生まれ、貧困の中、港湾労働者として仲間と働いてきたが、組合長という名のマフィアに搾取されることが我慢出来なくなる。力尽くでその立場を奪い取り、知恵を使って金儲けし、のし上がっていく。
しかし、マフィアとの汚職を告発され逮捕。取引して釈放されるが金も地位も全てを失ってしまい、ギャングとして一から出直すことを決意。マフィアでもある高利貸しションドーの取り立て屋として一歩を踏み出す。子供の頃からの仲間や、同じアイリッシュの仲間を増やし、徐々に勢力を拡大。アイリッシュ・ギャングとしてその名をなし、イタリアンマフィアと取引はしても、迎合することなく、恐れもしなかった。
ションドーを通してニューヨークのドンに金を借りたことがこじれ、マフィアに命を狙われるようになる。銃撃、爆破等々で8度も襲われるが、全て失敗に終わり、「マフィアが殺せなかった男」として名を残した。

pulloレイ・スティーヴンソンは『パニッシャー: ウォー・ゾーン(2008/主役)』、『マイティ・ソー(2011)』、『G.I.ジョー バック2リベンジ(2013)』などに出演、アクションスターの扱いだが、本作では気骨のある一人のギャングをじっくり演じているのを見ることが出来る。
自分がお気に入りなのはHBO/BBC共同制作のドラマ「ROME[ローマ]」のプッロだ。大男で第13軍団の最強の兵士でありながら、優しい眼差しで人を思いやる。これがレイ・スティーヴンソンの持ち味だ。
北アイルランドリスバーンで生まれ、後にイングランドへ移る。父はイギリス空軍のパイロットで、母はアイルランド人である。1964年生まれ
本作で共演のヴィニー・ジョーンズよりも大きかったから、かなりの高身長のようだ。



KillTheIrishman_23ジョン・ナルディ(ヴィンセント・ドノフリオ)
イタリア系マフィアでありながら、いち早くダニーの能力を見抜き、一緒にビジネスを展開していく。この世界のあり方をダニーに伝授、ダニーの信頼を得ることが出来たが-。

エキセントリックな役が上手なヴィンセント・ドノフリオ。記憶に残るのはやはり『ザ・セル(2000)』のサイコ・キラーだ。ゴーレン刑事(「LAW & ORDER:クリミナル・インテント」)を見たとき、同じ人だとは気づかなかったほど。
2009年の『ニューヨーク、狼たちの野望』でも、本作と同じマフィアを演じている。この作品は3人の男(ギャングのボス、浄化槽の清掃員、聾唖のデリ店員)の人生を交錯させながら描いたオムニバス形式のものだが、決してギャング映画ではなく、コメディ要素があるとも言える犯罪サスペンス。ここでもドノフリオはエキセントリックさを全開させている。



KillTheIrishman_25ジョー・マンディツキー刑事(ヴァル・キルマー)
ダニー・グリーンとは同郷で子供時代には一緒に遊んだこともある。方や犯罪者、方や警官になったが、ダニーの全人生を目撃した人でもある。本作は、この人の語りで始まり終わる。

KillTheIrishman_06ションドー(クリストファー・ウォーケン)
高利貸しをも営むマフィア。金の取り立てにダニーを雇い、ダニーのギャングへの足がかりを作った。ダニーとニューヨークファミリーのドンとの金の貸し借りの間に立ち、トラブルに巻き込まれる。ダニーにきちんと返すよう詰め寄るが、迫力負け。ここからダニーは敵となる。




ションドーとのトラブルから、マフィアとダニー達アイリッシュ・ギャングの抗争が始まり、この1976年の夏だけで、36回もの人為的爆発による殺戮が起こったとされている。そしてこのクリーブランドでの抗争はニューヨークにまで飛び火し、トップを含む大量の暗殺、大量の逮捕劇を巻き起こし、マフィアの力は弱まっていく。

『ゴッド・ファーザー』が好きな映画ファンは多いと思う。
しかし、そのイタリア系マフィアの陰で、その存在を誇るかのように生きたアイリッシュ・ギャングのことも知って欲しい。
犯罪者はしょせん犯罪者であるが、引き起こされる犯罪には民族とその歴史が絡まっているように思えてならない。

ではまた

 
Momoな毎日 | Facebookページも宣伝


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  blogramのブログランキング

関連記事
スポンサーサイト

『ミッドナイト・ミート・トレイン』(2008) - The Midnight Meat Train -

Posted by momorex on   4  0

乗ったら最後。絶対に降りられない。生きたままでは…

The Midnight Meat Train_11



The Midnight Meat Train_52

■ミッドナイト・ミート・トレイン - The Midnight Meat Train -■
2008年/アメリカ/100分
監督:北村 龍平
脚本:ジェフ・ブーラー
原作:クライヴ・バーカー
   「ミッドナイト・ミート・トレイン」
製作:クライヴ・バーカー 他
製作総指揮:ジョー・デイリー 他
音楽:ヨハネス・コビルケ 他
撮影:ジョナサン・セラ

出演
ブラッドリー・クーパー(レオン)
ヴィニー・ジョーンズ(マホガニー)
レスリー・ビブ(マヤ)
トニー・カラン(運転士)
ブルック・シールズ(画商スーザン・ホフ)
ロジャー・バート(ジャーギス)
バーバラ・イヴ・ハリス(リン・ハドレー刑事)
ピーター・ジェイコブソン(オットー)
テッド・ライミ
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン


解説:
『ゴジラ FINAL WARS』『あずみ』『VERSUS ヴァーサス』で、その比類なき才能を見せつけ、日本国内外で高い評価を受けてきた北村龍平監督が、クライヴ・バーカーの原作で、鮮烈なハリウッドデビューを飾る!
 (amazon)

あらすじ:
The Midnight Meat Train_04ニューヨークに恋人と住む写真家レオン。
ある晩、チンピラに絡まれていた女性を助けたが、翌日の新聞でその女性が行方不明になっていることを知る。その晩撮った写真を確認して怪しい男が写っているのに気づいた彼は、恋人マヤの止めるのも聞かず、取り付かれたように男を追跡する-



クライヴ・バーカー原作「ミッドナイト・ミート・トレイン」を日本人監督が映画化。
クライヴ・バーカー独特の、じめっとした泥臭さが無いなぁ、珍しいと思って調べてみると、脚本改稿過程で北村監督とかなり意見の相違があってやり合ったらしい。結局は北村監督が意見を押し通した形になったということで、本作はクライヴ・バーカー原作ベース、北村龍平監督の『ミッドナイト・ミート・トレイン』となります。

 クライヴ・バーカーについてはこちらの記事を『クライヴ・バーカー 血の本




The Midnight Meat Train_09レオンはニューヨークの街を被写体に、人に訴えかける何かを模索している、まだ芽の出る前のカメラマン。小さなアパートで理解のある恋人マヤと暮らしており、スクープ写真などを雑誌社に売りながら生活している。
共通の友人であるジャーギスに画商を紹介してもらい、もっと人に訴えかける唯一無二の写真が欲しいと言われたレオンは、その夜、被写体を探しに夜の街に一人出た。そしてたまたま、地下鉄へと延びる階段で、チンピラに絡まれて困っていた女性を助けたのである。礼を言い、地下鉄へと消えた女性。しかし翌日の新聞には、そのモデルである女性が行方不明になったと報じられていた。
あのチンピラ達が犯人ではないかと警察に通報するも相手にされず、自宅に戻ったレオンは撮影した写真を調べ、地下鉄に乗り込む女性と一緒に写っている一人の怪しい男を見つける。
この地下鉄では昔から人が消えるという都市伝説があった。

The Midnight Meat Train_13以上のように、話は一人のカメラマンが巻き込まれるサスペンスとして進行していくが、同時にこの都市伝説の実体が、これでもかと映像にされ、この作品がホラーであったことを思い知らされる(それもゴア)。
レオンとマヤのアパートや、マヤの勤め先であるレストランがとても暖かみのある内装であるのに対し、怪しい男マホガニーが勤める食肉解体工場や、殺戮が行われる地下鉄の様子は、ライトに光る冷たいメタルの質感で非常に対照的だ。
マホガニーがどうして次々と人を惨殺していくのかは、まだレオンには分からない。人の少ない深夜の地下鉄を選び乗り込むマホガニー。犠牲者はたまたま乗り合わせた乗客だ。いきなり近づいたかと思うと重量感のあるハンマーで力任せに滅多打ちにして殺戮していく様子は圧巻。
自分で自分を守ることが出来ない都会人に同情を禁じ得ない...。
メタルな車内に飛び散り、流れ出す血は、まるで生きている物質のようで、北村監督を血液の魔術師と呼ぼうと思う。

The Midnight Meat Train_19他にも、食肉解体工場の肉がたくさん吊り下げられている大きな冷蔵室の中での、息をつかせぬかくれんぼや、マホガニーが乗り込む電車を上品に座ってホームで待つシーンなど目を見張るものがある。
そして、思わずのけぞるのが、タイトルにもなっているミッドナイト・ミート・トレイン。直訳するなら、真夜中の食肉列車
あぁー、そのままだ。この画像はあえて載せませぬ。本作を観た人だけがこれを観るのを許される(ことにしよう)。

警察に任せておけばよかったのに、ついついこの怪しい男を尾行し、その隠されたものを発見してしまったレオン。恋人や友人まで巻き込んでミッドナイト・ミート・トレインの洗礼を受けることになる。さぁ、彼は、彼らは助かるのか!?そしてこの男マホガニーはどうして地下鉄で殺戮を犯しているのか
どうしてバレないの!?誰が掃除を!?そして遺体はどこに!?


監督 北村龍平
DGA(全米映画TV監督組合)に所属する日本人映画監督。大阪府生まれ。
現在はロサンゼルスに在住。
大阪の高校中退後、17歳でオーストラリアへ渡り、スクール・ オブ・ビジュアル・アーツ映画科に入学。卒業制作の短編映画『EXIT -イグジット-』が高い評価を受け、年間最優秀監督賞を受賞する。
自主制作映画『DOWN TO HELL』が第1回インディーズムービー・フェスティバルでグランプリを受賞し、渡部篤郎主演で『ヒート・アフター・ダーク』を製作し監督デビューする。
『VERSUS -ヴァーサス-』でローマ国際ファンタスティック映画祭監督賞、『荒神』でブリュッセル国際ファンタスティック映画祭監督賞、『あずみ』でフィラデルフィア国際映画祭観客賞を受賞。


本作は製作時に原作者クライブ・バーカーともめたという以外にも、完成後(2007年11月)、配給会社ライオンズゲートの事情か何かで公開時にもケチが付き、一時はDVDスルー作品となるところだった。それをクライブ・バーカー自身による後押し等の力でようやく2008年8月1日に全米102館で限定公開。製作費1,500万ドルに対し、総興収73,548ドルの結果に終わっている。日本でも未公開だ。
自分としては、クライブ・バーカーらしさが抜けているとしても、かなり完成度が高い作品と思っているので、どうしてこうなったのか不思議でならない。



大人の事情はさておき、
歯を抜き、爪を剥がし、目玉を取り出し、髪を剃る徹底した解体ぶりと、「あー、どうしてそうするかな!?」というホラーに必ず必要な残念なシーンがきっちり納められている本作。
日本人監督のスタイリッシュなゴアホラーを是非、お楽しみ下さい。

The Midnight Meat Train_14



30秒で読めるお気楽レビューはこちらfacebookで
Momoな毎日 | Facebookページも宣伝


ブログランキング・にほんブログ村へ

関連記事

◆気楽に観よう◆ 『スナッチ』(2000) その2

Posted by momorex on   0  0

entry-image_10
今日は大阪でも雪が降るかな?っと思ってましたが
晴れた大阪2012.0202 003  晴れてます
雪の多い地方の皆様、いかがお過ごしですか?

では
昨日に引き続きまして『スナッチ』その2です。
その2で終わるかは不明です。

************************
次なる登場人物のご紹介はこの人。
その名もフランキー・“フォー・フィンガー”(ベニチオ・デル・トロ)
snatch_1
どうして“フォー・フィンガー”なのか?


これはおそらく彼の悪い癖が関係しているに違いない。
↓楽しそうですもんね。女性をはべらせちゃって。あ~ぁ
snatch_1_1
でもお話の後半は“フォー・フィンガー”から新しいニックネームに変わるんですよ。
何なのかな、楽しみですね!

演っているのはベニチオ・デル・トロ”・プエルトリコ出身!
この頃はまだ線も細くて前髪が垂れているところなぞ、まるで「水もしたたるいい男」風。
『スナッチ』で見てファンになり、出てる映画を探しまくって観ましたよ。
 ・ユージュアル・サスペクツ The Usual Suspects (1995年)
 ・ザ・ファン The Fan (1996年)
 ・ラスベガスをやっつけろ Fear and Loathing in Las Vegas (1998年)
 ・誘拐犯 The Way of the Gun (2000年)
 ・トラフィック Traffic (2000年)/アカデミー助演男優賞受賞
 ・プレッジ The Pledge (2001年)
 ・21グラム 21 Grams (2003年)
 ・ハンテッド The Hunted (2003年)
 ・シン・シティ Sin City (2005年)
 ・チェ 28歳の革命 / 39歳 別れの手紙(2008年)/第61回カンヌ国際映画祭男優賞受賞
 ・ウルフマン The Wolfman (2010年)

************************
次です。フランキーのボス、NYのアヴィー(デニス・ファリーナ)
snatch_7_1 ボスなのにフットワーク抜群!NYとロンドンを行ったり来たり。
↑好きなカットです。見逃さないでね。

ロンドンには従兄弟の宝石商ダグ・“ザ・ヘッド”(左・マイク・リード)がいて悪事の片棒をかついでいます。“ザ・ヘッド”の由来は映画を観てご確認を。決してハゲてるからじゃないよ。
snatch_7

Dennis Farinaロマンス・グレイのデニス・ファリーナは最近LAW & ORDERで見かけました。刑事役でシーズン15と16。17になって急に出なくなって寂しく思ってます。
        『プライベート・ライアン』アンダーソン中佐→


************************
次はこの人。悪の帝王ブリック・トップ(アラン・フォード)
snatch_3_1
羽振りはいいはずなのに牛乳瓶の底眼鏡をかけて、歯も汚い。
瓶底眼鏡のせいで目がやたら大きく見えて、まるでマンガの主人公のようです。
でも笑えませんよ。やる事はエゲツないです。
いつも子分を引き連れています。態度は超デカイです。
でも頭を下げなきゃならない人もいて、上には上が。ピラミッドのまた上が-。
snatch_3 ← 一番の子分。いかにもイギリスのワル風。

アラン・フォードについてはちょっと調べたんですけどあまり情報無かったです。
イギリス人でガイ・リッチーの映画に出ている他は、なんと『狼男アメリカン』(1981)に出てるんだって。
観たの昔過ぎて覚えてないよぉ。


************************
お次はお馬鹿な小悪党3人組。ソル、ヴィニー、タイロン
snatch_6

一応変装して悪事を働く頭はある 

snatch_6_1
おいぃぃ!マスクをしている意味はあるのかっ
登場人物の全てがコミカルに描かれていますが、その中でもダントツの3人。


************************
変なロシア人ボリス・“ザ・ブレイド”(レイド・セルベッジア)
snatch_2
武器の密売屋で一匹狼。大金に鼻がきくらしい、が、、ちょっと問題あり。


************************
パイキー青年ミッキー・オニール(ブラッド・ピット)
snatch_4_2

人物像があいまい。何を考えているのか分からないフシギくん。
急に何かバカなことをしでかしそうでヒヤヒヤする。
ボクシングの腕が立つがためにブリック・トップにとんでもない目にあわされる。
snatch_4_3

パイキー(Pikey)とは?
差別的意図を含むスラングで、イギリスでは主に旅行者、ジプシー(放浪人)、または社会的身分の低い人々の事を指す。

映画の中では「だからパイキーとは関わりたくないんだよ」などとドンドン差別用語が。
でも侮る無かれ。彼らは家族思いで仲間の結束が堅く利口なんです。
snatch_4_1  ← 大事なことは仲間が集まり民主的に決定する。

まだ無名に近いジェイソン・ステイサムを主役に据えたこの映画。
群像劇でもあり制作費もそんなに高額ではなかったことでしょう。
が、しかしガイ・リッチー監督の『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』をいたく気に入っていたブラッド・ピットは、監督の2作目が決まった段階で、自ら「出してくれぇ、出してくれぇ」と猛アピール。
2000年のブラッド・ピットといえば、『セブン』(1995年)、『ファイト・クラブ』(1999年)の後であり、誰もが認めるハリウッド・スター。ハリウッドの寵児。ハリウッドのドル箱王子様。
「と、とんでもない。ハリウッドの王子様を出演させる予算などございません。」と監督は丁重に断ったらしいが、それでもピットは出演料度外視で希望し決まったということじゃ。破格の低出演料だったという噂である。
snatch_10



************************
そして最後はこの方。
snatch_8
殺し屋“ブレット・トゥース”・トニー(ヴィニー・ジョーンズ)

ピカンッと光る前歯にご注目。
これが愛称の由来になってますが、どうしてこうなったのかは是非映画で。
たくさんの登場人物の中で唯一シリアスに描かれているこの殺し屋トニー。
特に見所は↑で紹介した3人組とのやり取りのシーン。
大好きですっ。ここだけで映画1本撮って欲しいくらいにっ。

ヴィニー・ジョーンズはイギリスで有名な元サッカー選手。
 ・怖いこと言ってる時でも笑ってる目 や
 ・下から斜めに顔をゆっくり上げてじっとりと睨む様 は
とてもそうとは思えない。
『ロック、ストック&トゥー・・・』『スナッチ』の後はハリウッド映画にも進出。
同じような役所ではありますが、でかい身体に敏捷な動き、素晴らしいガンさばき。
存在感あります。
これからもがんばってね。 snatch_9




********** ★★★★★
当然5つ★です。あと5個付けたいくらいです。
この映画全般に言えますが、監督がCMやPV出身だからなのか映像がスタイリッシュなのはもちろんのこと、シーンとシーンに挟まるカットが観ていてとても楽しい。効果音も素晴らしい。
たくさんの登場人物の人となりをそれぞれほんの数秒で説明しています。
(ルパン三世を彷彿とさせる場面もあります。)
話は102分の中できっちりまとめてあり、「何なの?結局どういうこと?」とはなりません。
10年以上前の作品ですが古さは感じられません。
登場人物達に魅力を感じたなら是非観てくださいね。あなたもきっと好きになるはず。


最後の最後にこの人たちもご紹介。忘れちゃあいけません。
snatch_12  snatch_11
この一人と一匹はとても地味に見えますが、他の登場人物のように狭い世界であがくことなく上から押さえつけられることなく、誰にも命令されず自己主張できています。
こうありたいものです


ではまた



       






にほんブログ村 映画ブログへ 


関連記事

◆気楽に観よう◆ 『スナッチ』(2000) その1

Posted by momorex on   0  1

entry-image_9
大寒波がやって来ているらしいですが、皆様いかがお過ごしですか?

ところで
DVDを持っているのに出たからといってBlue-rayで買い直す。
ディスク持ってるのにテレビでやってたらつい見入ってしまう。ついでに録画も。
あなたにもそんなお気に入りの映画がありませんか?

今日は自分のこんなお気に入り作品の中から前回の記事で紹介した『ヘル・レイザー』つながりで2000年のイギリス映画『スナッチ』をご紹介。どうやって繋がっているのかは前回の記事を参照あれ。

snatch_00

■スナッチ■ 2000年/イギリス/102分
監督: ガイ・リッチー
脚本: ガイ・リッチー
出演: ジェイソン・ステイサム(ターキッシュ)
    スティーヴン・グレアム(トミー)
    ベニチオ・デル・トロ(フランキー・“フォー・フィンガー”)
    デニス・ファリーナ(アヴィー)
    マイク・リード(ダグ・“ザ・ヘッド”)
    ヴィニー・ジョーンズ(“ブレット・トゥース”・トニー)
    アラン・フォード(ブリックトップ)
    ブラッド・ピット(ミッキー)
    レイド・セルベッジア(ボリス・“ザ・ブレイド”)
    ロビー・ギー(ヴィニー)
    レニー・ジェームズ(ソル)
    エイド(タイロン)
    ユエン・ブレムナー(ムレット)
    ジェイソン・フレミング(ダレン)
    アダム・フォガティ(ゴージャス・ジョージ)


こうやって見ると紹介しなくちゃいけない出演者の数がすごいですね。
どの出演者についてもドラマあり起承転結ありで、こういうのを群像劇っていうんですね。
まさしくこの映画は「群像劇」に分けられます。
簡単なあらすじは-
 
snatch_1ことの始まりはベルギーで盗まれた86カラットのダイヤ。強盗団の中心はフランキー・“フォー・フィンガー”、黒幕はNYのボス、アヴィー。ダイヤの到着を待ちわびるボスだったがギャンブル狂のフランキーは途中で寄ったロンドンでトラブルに。

snatch_5_2一方、ロンドンの下町イースト・エンドでケチな非合法ボクシングのプロモーターをしている極貧ターキッシュと弟分トミーはノミ屋経営で大儲けしている悪党ブリック・トップに接近し、お金のために八百長試合を仕込むことになる。が、こちらもつまらないことからトラブルに見舞われる。

snatch_4snatch_6そしてこれまたロンドンの下町でケチなこそ泥をやっているソル、ヴィニー、タイロンの3人組。狙った先がブリック・トップのノミ屋だったために、恐怖の幕開け。
我が道を行くパイキー(流浪の民)の一人ミッキーもターキッシュに関わったばっかりに、ブリック・トップに恐ろしい目にあわされる。
これら4つのトラブルにアヴィーのやとった殺し屋トニー、ロンドンに住む変なロシア人ボリス、そして1匹の犬が絡み合って事態は誰も予測できない方向に進んでいくのであった-。


という文章ではとうてい表すことが出来ないほどの完璧な群像劇です。
「スナッチ/snatch」は「急に強引にひったくる、ひっつかむ、かっぱらう、強奪する」という意味だそうで。
誰が誰の何をひったくるのか?誰が勝ち組で誰が負けるのか?

************************
監督ガイ・リッチーはマドンナの元夫としても有名だけど、
Guy Ritchie
CMやミュージックビデオの監督を手がけ、初めての長編映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)がヒット。この『スナッチ』に続いて
 ・スウェプト・アウェイ Swept Away (2002) 監督・脚本
 ・リボルバー Revolver (2005) 監督・脚本
 ・ロックンローラ RocknRolla (2008) 監督・製作・脚本
 ・シャーロック・ホームズ Sherlock Holmes (2009) 監督
 ・シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム Sherlock Holmes: A Game of Shadows (2011)
などの作品が。

『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』にはジェイソン・ステイサムやヴィニー・ジョーンズも出演。この頃無名だった二人を『スナッチ』で有名にしたことになるのかな。
Jason Statham  Vinnie Jones
自分もこの二人を初めて見たのは『スナッチ』で、その独特な雰囲気にファンになったのでした。

ジェイソン・ステイサムは今や『トランスポーター』シリーズなんかでアクション俳優みたいになっちゃったけど、自分が一番いいと思うのはやっぱり「ターキッシュ」。
いつも弟分と同じような服を着た間抜けダンディな感じがたまりません。
snatch_5_1
あ、でも実際お間抜けなのは弟分トミーです。
↓泣いてます。よく見てね。
snatch_5

そしてこのトミー役スティーヴン・グレアム。彼も『スナッチ』で知られるようになりました。
有名な出演作に
 ・ギャング・オブ・ニューヨーク(2002)
 ・Re:プレイ(2003)
 ・パブリック・エネミーズ(2009)
 ・ボードウォーク・エンパイア 欲望の街(2010)テレビ作品
 ・パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉(2011)
などがありますよ。
ところでドニー・ウォルバーグ↓とちょっと似てませんか?(2枚目はスティーヴン・グレアム)
Donnie Wahlberg

Stephen Graham

実はもう一人そっくりさん。
Doug Hutchison 『グリーン・マイル』のダグ・ハッチソン


出演者2人しか紹介してないのに一杯になっちゃいました。
続きは「スナッチその2」でいきたいと思います。
見てくださっている人がもしいたら、少しお待ちください。
もうちょっとサクサクいくように努力します。

今日はこのへんで
ではまた



にほんブログ村 映画ブログ おすすめ映画へ 


関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。