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momoな毎日

古いカルト映画から最新アクション、海外ドラマまでいろいろレビューしています。好物はオカルト、サイコ、殺人鬼、吸血鬼、廃病院、エイリアン、人魚、ローマ時代などなど。結果的にホラーものが増殖中。

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『エスケイプ・フロム・トゥモロー』(2013) - Escape from Tomorrow -

Posted by momorex on   3  1

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有名テーマパークの「舞台裏」みたいなお話かと思いきや!ごく平凡な父親が失業したことから陥っていく「暗黒の世界」の舞台裏なお話でした。ぃゃー、これ、、、観る人によっては身につまされて胸が苦しくなるのではないだろうか・・・?


Escape_from_Tomorrow_04

■ エスケイプ・フロム・トゥモロー - Escape from Tomorrow - ■
2013年/アメリカ/90分
監督・脚本:ランディ・ムーア
製作:スジン・チャン
撮影:ルーカス・リー・グラハム
音楽:アベル・コジェニオウスキ

出演:
ロイ・アブラムソン(ジム)
エレナ・シューバー(エミリー)
ジャック・ダルトン(エリオット)
ケイトリン・ロドリゲス(サラ)
ダニエル・サファディ(ソフィー)
アネット・マヘンドリュ(イザベル)
スタッス・クラッセン
エイミー・ルーカス



解説:
ディズニー・ワールドで無許可撮影を敢行したことでも話題となった新人監督ランディ・ムーアによる低予算ファンタジー・ホラー。失業した父親が、それを隠したまま家族と過ごす夢の国のテーマパークで不気味な幻想に苛まれていくさまを全編モノクロ映像で描き出す。
(allcinema)

あらすじ:
家族と一緒にテーマパークで休暇を過ごしていた日の朝、勤務先から電話でクビを言い渡されたジム。妻に打ち明ける事も出来ないまま子供たちと夢の世界を堪能しようとした彼だったが、あまりのストレスのためなのか、夢の世界が暗黒の世界へと変貌していく様を目の当たりにして、さらにストレスを抱えることになる ―


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『魔人ドラキュラ』(1931) - Dracula -

Posted by momorex on   4  1

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イマジカBS吸血鬼映画特集」で放送されていた1本。吸血鬼映画としてはこの作品が史上2本目となるらしい。確かに“吸血鬼”と聞いたらまず想像されるお姿をしておられる。ここから来ていたんですねー。

Dracula (1931)_04■魔人ドラキュラ - Dracula -■
1931年/アメリカ/75分
監督:トッド・ブラウニング、カール・フロイント
脚本:ギャレット・フォート
製作:トッド・ブラウニング 他
撮影:カール・フロイント

出演:
ベラ・ルゴシ(ドラキュラ伯爵)
ヘレン・チャンドラー(ミナ)
デヴィッド・マナーズ(ジョン・ハーカー)
ドワイト・フライ(レンフィールド)
エドワード・ヴァン・スローン(ヴァン・ヘルシング教授)

解説:
ドラキュラ伯爵とヴァン・ヘルシング教授の闘いを描いた、ユニヴァーサル版の吸血鬼もの。英ハマー・フィルム製のクリスファー・リーが演じたドラキュラも貴族然としていたが、こちらはもっと重厚。
(allcinema)

あらすじ:
イギリスの弁護士レンフィールドはロンドンに建つ豪邸の売買契約を結ぶため、トランシルヴァニアの貴族ドラキュラ伯爵の元へ。巨大で不気味な城に住む伯爵は村の人々から忌み恐れられており、到着したレンフィールドはその夜には伯爵の魔力により下僕にされ、そのまま一緒にロンドンへ。ほどなくレンフィールドは精神科病院に隔離されるが、突如ロンドンの社交界に現れた伯爵は、東欧の貴族として女性達の噂の的に ―


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『悪い種子』(1956) - The Bad Seed -

Posted by momorex on   0  0

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ホラーと言ってもいいほどに悪魔的サイコな少女がお出ましに。原作は小説でブロードウェイでの舞台が成功、6人の主要キャストをほぼそのままに映画化されている。奥行きのある物語でありながら、舞台を観るような作りと演技の作品で、非常に分かりやすい。が、くどくない。舞台には無かった映画だけのオチ付き。1956年、モノクロ作品。

The_Bad_Seed_04■悪い種子(たね) - The Bad Seed -■
1956年/アメリカ/130分
監督:マーヴィン・ルロイ
脚本:ジョン・リー・メイヒン
原作:ウィリアム・マーチ「悪い種子」
製作:マーヴィン・ルロイ
撮影:ハル・ロッソン
音楽:アレックス・ノース
出演:パティ・マコーマック(ローダ)
   ナンシー・ケリー(母/クリスティーン)
   ヘンリー・ジョーンズ(リロイ)
   アイリーン・ヘッカート(デイグル夫人)
   イヴリン・ヴァーデン(モニカ)
   ウィリアム・ホッパー(父/ケネス)


解説:
W・マーチの原作を基にした舞台劇の映画化で、舞台版でも主役を演じたP・マコーミックの“恐るべき子供”ぶりが話題を呼んだ。85年にTVムービー「死の天使レイチェル」としてリメイクされた。
(allcinema)

あらすじ:
湖畔への遠足でクロードという少年が溺死する事故が起きる。彼の物であるはずの金メダルを娘ローダの宝石箱で発見した母親クリスティーン。教師の話ではクロードと一緒にいるローダを見かけた者がいるという。クリスティーンが問い質すも借りただけと言い張るローダだったが ―


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『双頭の殺人鬼』(1959) - The Manster -

Posted by momorex on   3  0

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日米合作の古いモンスターホラーを観てみたよ。お察しの通り「双頭」というタイトルに惹かれたのですが、まー、怖くはないです。フランケンシュタインとキング・コングを足して5で割ったような感じだけれど、設定がなかなか興味深いんですよね。

The Manster_01■双頭の殺人鬼 - The Manster -■
 1959年/アメリカ・日本/73分
 監督:ジョージ・P・ブレイクストン
    ケネス・G・クレイン
 脚本:ウォルター・J・シェルドン
 原案:ジョージ・P・ブレイクストン
 製作:ジョージ・P・ブレイクストン
 撮影:デヴィッド・メイソン
 音楽:小川寛興
 出演:ピーター・ダインリー
    ジェーン・ヒルトン
    中村哲
    武智豊子
    ジェリー伊藤
    ジョージ・ワイマン

解説:
日本を舞台にした怪奇空想映画で、1人の日本人科学者が研究の鬼と化し、実験的に怪奇な人間を造り出すという物語。ジョージ・ブレイクストンと、かつて「バウンティ号の叛乱」でアカデミー編集賞を得たことのあるケネス・G・クレーンが監督にあたり、脚本はジョージ・ブレイクストンのオリジナル・ストーリーをウォルター・J・シェルドンが脚色したもの。撮影はデイヴィッド・メイスン。音楽は小川寛興、出演するのは英国映画界のピーター・ダインリーとジェーン・ヒルトンをはじめ、日本映画界から中村哲、武智豊子、ジェリー伊東等が出演している。
(Movie Walker)

あらすじ:
日本在住の海外特派員ラリーは、宇宙線が生物に与える作用を研究する鈴木博士の研究室を訪れる。インタビューは和やかに進められたが、酔って寝込んだ間に博士に特殊な薬を注入され、身体に異変が起き始める ―

※原題に注目!


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『ムカデ人間2』(2011) - The Human Centipede II (Full Sequence) -

Posted by momorex on   4  0

The Human Centipede II_01 s
どんなにグロくエグくて痛くても、「ぅぎょ~~」と言いながら観ることが出来る管理人momorexでした。「怖い映画無理~」と言う女子には、「あんなもの作り物だ!何を甘っちょろいことを言っている!」と叱咤激励してきた管理人でした。-この作品を観るまでは。

The Human Centipede II_00■ムカデ人間2 - The Human Centipede II (Full Sequence) -■
 2011年/オランダ・イギリス/91分
 監督 :トム・シックス
 脚本 :トム・シックス
 製作 :トム・シックス、イローナ・シックス
 撮影 :デヴィッド・メドウズ
 音楽 :ジェームズ・エドワード・バーカー
 出演 :ローレンス・R・ハーヴェイ(マーティン)
     アシュリン・イェニー
     マディ・ブラック
     ドミニク・ボレリ

解説:
その突飛かつグロテスクな内容から物議を醸したオランダ製ホラー「ムカデ人間」の続編。本作も各国で審査拒否や上映禁止の憂き目に遭っている。監督は前作と同じくトム・シックス。また<ムカデ人間三部作>の最終作となる「The Human Centipede III (Final Sequence)」も制作されるという。
 (allcinema)

あらすじ:
映画「ムカデ人間」をこよなく愛する駐車場警備員マーティン。彼は登場するハイター博士に心酔し、彼の創造物を愛するあまり、自分でもこれを作ろうと思い立つ。さっそく準備に入った彼は、倉庫を借りて12人の男女を拉致してくるが-



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『不意打ち』(1964) - Lady in a Cage -

Posted by momorex on   2  0

不運にも自宅の屋敷のエレベーター内に閉じ込められるはめとなった裕福な未亡人を、さらなる恐怖が次々と襲う!
公開当時、そのショッキングな内容で論議を呼んだ問題作。


Lady in a Cage_00

■ 不意打ち - Lady in a Cage - ■
1964年/アメリカ/94分
監督 :ウォルター・グローマン
脚本 :ルーサー・デイヴィス
製作 :ルーサー・デイヴィス
撮影 :リー・ガームス
音楽 :ポール・グラス

出演
オリヴィア・デ・ハヴィランド(ヒルヤード夫人)
ジェームズ・カーン(ランドール)
ジェニファー・ビリングスリー(イレイン)
ラファエル・カンポス(エシー)
ウィリアム・スワン(マルコム・ヒルヤード)
ジェフ・コーリー(ジョージ・L・ブレディ Jr.)
アン・サザーン(セード)
チャールズ・シール(故買屋)
スキャットマン・クローザース(故買屋助手)
リチャード・キール(故買屋手下)



解説:
「サイコ」「血だらけの惨劇」など、当時モノクロのサイコ・ホラーや、ベテラン女優が老醜をさらす映画がブームを呼んでいた中で登場したのが本作。不運にも自宅のエレベーター内に閉じ込められた、O・デ・ハヴィランド扮する哀れなヒロインの苦難をよそに、屋敷内に侵入した近所のごろつきたちが好き放題の乱行を繰り広げる、という衝撃的な内容が良識派の憤激を買うこととなり、公開時に大きな論議を呼んだ。日本ではこれまでビデオ化もDVD化もされていないレアな作品。
 
(WOWOW)

あらすじ:
Lady in a Cage_01街中の大きな屋敷で優雅な生活を送る未亡人ヒルヤード夫人。
一緒に住む一人息子が友人達と旅行に出かけた夏の週末に、電気系統の故障で宅内のエレベーターに閉じ込められてしまう。利口な彼女は冷静に助けを待っていたが、やがて一人のホームレスが酒目当てに屋敷に侵入。そのホームレスに教えられ、年かさの売春婦までもがやって来た。そして二人の様子を観察していた街のごろつきまでもが金品目当てに押し入って来た-





前回の記事の原題『Sucker Punch』つながりで、今回は本作をチョイス。
1964年のモノクロ作品です。

Lady in a Cage_03ヒルヤード夫人は、一人息子マルコムと表通りに面した大きな屋敷で暮らしている。屋敷の中には高価な物が並べられ、息子と二人優雅な生活を楽しんでいる夫人。少し前に腰の骨を折ったため杖をついて少し不自由ではあったが、完治までのしんぼうだ。宅内にエレベーターを設置し、メイドのネリーにも助けられ滋養していた。

息子のマルコムはもうすぐ30歳。心優しい彼は母親のすることに文句を言えない。しかし、もう何年も前から自立して一人で暮らすことを希望していた。だがその話を切り出す度に、母親は屋敷を増築したり改築したりして彼を束縛する。母親を愛している彼も、もはや我慢の限界にきていた。
友人との旅行で家を空けるたび、母親の枕元に愛の籠もった置き手紙をする。この週末の旅行の際にも手紙は置かれたが、その内容はいつもと違い、彼の悲痛な叫びが綴られていた。


Lady in a Cage_10その週末は、マルコムが友人達と週末の旅行に出かける予定になっていた。ネリーが休みの日でもあり、息子は心配したが、大丈夫だと送り出したヒルヤード夫人。本と一輪挿しを持ってエレベーターに乗り2階へと向かうが、ちょうどその時、運悪く電気系統が故障。宅内全ての電気が止まり、エレベーターも3mほど上昇したところで停止してしまう。冷静な彼女は、付近一帯の停電ですぐに復旧するだろうと、まずは落ち着くことにする。

Lady in a Cage_11しかし、いくら待っても電気はつかず、エアコンが停まったことで暑さと喉の渇きが我慢ならなくなってきた。電話が鳴るが、届かない。そこで最後の手段である緊急ベルを押してみることに。
当時の宅内エレベーターの緊急ベルは、メーカーや警備会社に届く物では無く、家の表と裏に設置してあるベルが鳴る。その音に気がついた近所の人や、通りがかった人へ助けを求めるベルである。
何度も何度もベルを押す夫人だったが、誰も反応しない。そこで夫人は思い出す。近所で鳴っていたときに自分も無視していたことを-。

Lady in a Cage_16しかし一人の人間がそれに気がついた。アル中ホームレスのジョージだ。
好奇心で敷地内に入って行く彼。しかし彼がその目を釘付けにされたのはエレベーターの夫人では無く、キッチンに置かれていた酒だった。その酒欲しさに扉を破り屋敷に侵入。夫人の助けを呼ぶ声などお構いなしにワイン貯蔵庫に向かう彼。持てるだけのワインをズボンのポケットに突っ込み、金になりそうなトースターを手にして家を出、まっすぐ故買屋に向かう。夫人はため息をつくしかなかった。
いくばくかの金を手にしたジョージ。しかしそれを見ていた街のごろつき達がいた。

ジョージは金を手に売春婦セードの所へ向かい、金目の物が盗み邦題の屋敷があると話し、興味を持ったセードまでが屋敷に向かう。女性の声を聞きつけたヒルヤード夫人は必死に助けを乞うが聞き入れられず、二人は夫人が大切にしている物を物色し始める。
しかしこの二人は夫人にとって、まだましな単なる泥棒だった。
本当の恐怖はこの後、ジョージを付けてきたごろつきランドール一味がやって来たときに始まった-




Lady in a Cage_18本作に登場するのは、ろくでもない人物だらけだ。
助けを求める声を無視して人の家に侵入し、酒や金目の物を盗もうとするホームレスと女。特に女は夫人の愛する息子が生まれたときに作らせた、名前入りの金のカップまで盗もうとする。
そして後からやって来るランドール一味の3人組。家の中を荒らし回ったあげく、風呂に入り、顔を見られたからにはと、夫人とホームレス、女を殺してやると息巻き脅す。
そして、その3人も驚きの本物のギャングまでもが3人を殴りつけ、彼らの獲物を横からかっさらい盗み出して行った。

Lady in a Cage_02夫人は、この家は大きな通りに面しており、車も人もたくさん通るから誰かが気づくと思いベルを鳴らし続けるが、誰も気にもとめない。ひっきりなしに行き交う車は、ひかれた犬の死体には注目しても、鳴り続けるベルには興味が無い。
しかし、その夫人からして、息子を金と物でがんじがらめにして半ば自由を奪い束縛しているが、それに気がついていない。
そして息子マルコム。母親の前ではいい子を演じ、言いたいことも面と向かっては言えず。とうとう「置き手紙」という形で要約すると‘このままだったら、自殺してやる’と書き置きし家を出る。

夫人は身動きできないエレベーターの中で、何とか逃げ出した家の前で、思いを馳せる。
元々この土地に住んでいた人たちを立ち退かせて開発されたこの住宅地に。
大きな屋敷が建ち並ぶすぐ横には、裕福とは言えない元々の住人達が住んでいるが、自分達は完全に無視して暮らしてきたことに。
命を守るためには何の役にもたたない不必要な高価な物に。
扉も窓も閉め切って使用する、文明の利器である電気に依存した生活に。
そして息子を自殺したいとまで追い詰めた自分に。

警察が来て助かったことが分かったとき、彼女は通りに向かって、物見遊山で集まった人々に向かって叫んだ。
「この、人でなし」と。
そこにいるのは、物語最初の裕福で上品な未亡人の姿ではなく、自分で自分の命を守った女の姿だった。

ではまた



オリヴィア・デ・ハヴィランド(ヒルヤード夫人)
Lady in a Cage_13日本生まれのアメリカ合衆国の元女優。
1939年の『風と共に去りぬ』(メラニー役)でアカデミー賞にノミネートされる。その後、演技派女優としての地位を築き、1946年の『遥かなる我が子』と1949年の『女相続人』でアカデミー主演女優賞を2度受賞している。また、『蛇の穴』でヴェネツィア国際映画祭 女優賞も受賞。同じくアカデミー女優である妹のジョーン・フォンテインとの確執は有名。
久しく表舞台から遠ざかっていたが、近年アメリカのアフガニスタン侵攻・イラク戦争を非難、これらに反対したフランス政府・人民の対応を支持している旨発言し話題となった。
2003年には第75回アカデミー賞授賞式に登場。ステージに立ち、青いドレスで元気で華やかな姿を見せ、世界中に健在ぶりをアピールした。1916年生まれ (Wiki)
■主な出演作品
・真夏の夜の夢 -A Midsummer Night's Dream (1935)
・ロビンフッドの冒険 -The Adventures of Robin Hood (1938)
・風と共に去りぬ -Gone with the Wind (1939)
・遥かなる我が子 -To Each His Own (1946)
・蛇の穴 -The Snake Pit (1948)
・女相続人 -The Heiress (1949)
・見知らぬ人でなく -Not as a Stranger (1955)
・ふるえて眠れ -Hush... Hush, Sweet Charlotte (1964)
・冒険者 -The Adventurers (1970)
・エアポート'77/バミューダからの脱出 -Airport '77 (1977)
・スウォーム -The Swarm (1978)
・アナスタシア/光・ゆらめいて -Anastasia: The Mystery of Anna (1986)



ジェームズ・カーン(ランドール)
Lady in a Cage_19ニューヨーク市ブロンクス出身の俳優。
テレビシリーズの『アンタッチャブル』などに出演し、1964年に本作『不意打ち』で映画デビュー。1972年の『ゴッドファーザー』でアカデミー助演男優賞にノミネートされた。
実力のある俳優であるものの、『ゴッドファーザー』の豪放な長男ソニー・コルレオーネ役のイメージが強すぎて以降は苦戦している感があったが、近年は性格俳優として『ラスベガス』などのテレビドラマから『恋するための3つのルール』や『エルフ ~サンタの国からやってきた~』の様なコメディ、さらに声優など幅広いジャンルにその活躍を広げている。
また、ソニーがイタリア系アメリカ人という設定であったこと、五大ファミリーのドンと友人であったことから彼もイタリア系というイメージが付きまとうが、ユダヤ人移民の子孫である。
実はかつて、スーパーマンの主人公であるスーパーマンにキャスティングを推薦されたが、「アホらしいスーツなんて着て芝居が出来るか!!!」と断ってしまったという。 (Wiki)
■主な出演作品
・エル・ドラド -El Dorado (1967)
・ゴッドファーザー -The Godfather (1972)
・ゴッドファーザー PART II -The Godfather Part II (1974)
・ローラーボール -Rollerball (1975)
・遠すぎた橋 -A Bridge Too Far (1977)
・愛と哀しみのボレロ -Les Uns et les Autres(1981)
・エイリアン・ネイション -Alien Nation (1988)
・ディック・トレイシー -Dick Tracy (1990)
・ミザリー Misery (1990)
・シティ・オブ・ゴースト -City of Ghosts (2002)
・ドッグヴィル -Dogville (2003)
・ゲット スマート -Get Smart (2008)
・くもりときどきミートボール -Cloudy with a Chance of Meatballs (2009)声の出演
・フェイク・クライム -Henry's Crime (2011)





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『死刑台のエレベーター』(1958) - Ascenseur pour l'échafaud -

Posted by momorex on   0  2

受話器の向こうに愛を語る、都会の孤独-

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■死刑台のエレベーター -Ascenseur pour l'échafaud-■
 1958年/フランス/92分
 監督:ルイ・マル
 脚本:ロジェ・ニミエ、ルイ・マル
 原作:ノエル・カレフ
 製作:ジャン・スイリエール
 音楽:マイルス・デイヴィス
 撮影:アンリ・ドカエ
 出演:モーリス・ロネ(ジュリアン・タベルニエ)
    ジャンヌ・モロー(フロランス・カララ)
    ジョルジュ・プージュリー(ルイ)
    ヨリ・ベルダン(ベロニク)
    リノ・ヴァンチュラ(シェリエ警部)


解説:
わずか25歳のルイ・マルがその斬新な演出技法を駆使して初めて作り上げた劇映画。徹底したドライなタッチと、即興演奏で奏でられるマイルスのモダンジャズ、モノクロ映像に封じ込まれた都会の孤独感によって描かれる完全犯罪の綻び。“ヌーヴェル・ヴァーグ”の先駆けというフレーズには、あえて眼をつぶろう。この作品の魅力は、そんな時代の呪縛からは完全に解き放たれている。
 (allcinema)

あらすじ:
Ascenseur pour l'échafaud_01ある会社に勤める男。男は兵士の時の経験を買われ、会社の社長に特殊な仕事を任されていたが、実は社長の妻と通じ愛し合っていた。
二人の生活を夢見るあまり、自殺に見せかけ社長を殺すことに成功した男。だが犯罪の証拠を残したことに気がつき、取りに戻ったビルのエレベーターに閉じ込められてしまう。
決行したのか、成功したのかもわからず約束のカフェで男を待つ女。そして男を捜し夜のパリの街をさまよい歩く-


英題 -Elevator to the Gallows-



‘je t'aime’(ジュテーム)と電話にささやく女のアップで始まる本作。
この映画はノエル・カレフのサスペンス小説を映画化したものではあるが、犯罪ものというよりも、いまでいう不倫ものというよりも、女の一途で、自己中心的な愛の深さを感じ取る作品だ。

Ascenseur pour l'échafaud_03男を探して夜の街をさまよう美しい女。
夫はかなりの権力者であり、自身も街では有名なはずだが、気にかける余裕はない。男の名前を伝え見かけなかったかを聞いて歩く女の目には、男の面影以外は何も写ってはいない。
演じたのはジャンヌ・モロー。後にヌーヴェルヴァーグの恋人と言われた。
パリのフランス国立高等演劇学校で演技を学び、1948年にデビュー。『雨のしのび逢い(1960)』でカンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞している。最近の出演作では『ぼくを葬る Le Temps qui reste (2005)』がある。


この作品にはもう一人の主役ともいうべき女が出てくる。
Ascenseur pour l'échafaud_04窃盗などを常習とするやくざな彼氏とこの女の行動が、この作品を恋愛犯罪ものから強いサスペンス性のある作品へと変えている。
全てが終わった後に彼女がとった行動は、純愛の名の下の自己中心的なものであり、男はやすやすとその術に嵌められ胎児のようにまるまり彼女の胸で眠りにつく。
少女のようなあどけなさが残る花屋の店員。もう少女ではない。


Ascenseur pour l'échafaud_05小さなほころびから切り込んで、2人の女と2人の男を破滅へと導く殺人課刑事。
リノ・ヴァンチュラ
イタリア・パルマ出身。ヨーロッパチャンピオンにまでなったレスリングを怪我で断念。ジャン・ギャバン主演の『現金に手を出すな(1954)』で映画デビュー。フィルム・ノワールやギャング映画に多く出演し、1980年代まで活躍した。
■主な出演作品
現金に手を出すな Touchez pas au grisbi (1954)
死刑台のエレベーター Ascenseur pour l'échafaud (1958)
モンパルナスの灯 Les Amants de Montparnasse (Montparnasse 19) (1958)
情報(ネタ)は俺が貰った Le Gorille vous salue bien (1958)
自殺への契約書 Marie-Octobre (1959)
飾り窓の女 La Ragazza in vetrina (1960)
フランス式十戒 Le Diable et les dix commandements (1962)
女王陛下のダイナマイト Ne nous fâchons pas (1966)
冒険者たち Les Aventuriers (1967)
影の軍隊 L'Armée des ombres (1969)
シシリアン Le Clan des Siciliens (1969)
ラムの大通り Boulevard du rhum (1971)
バラキ The Valachi Papers (1972)
ローマに散る Cadaveri eccellenti (1976)



監督はルイ・マル Louis Malle
富豪の家に生まれ、中学生の頃から映画に興味を抱き51年に映画高等研究所に入学。その後、ジャック=イヴ・クストー監督の「沈黙の世界」の撮影に参加後、助監督などを経て57年に「死刑台のエレベーター」で監督デビュー。翌年の「恋人たち」も大ヒットを記録した。以後、カルト的人気を誇る「地下鉄のザジ」や「パリの大泥棒」、「鬼火」などを経て、76年にアメリカに渡って「プリティ・ベビー」を監督。87年にフランスへ戻り、「さよなら子供たち」を撮った。95年、ガンのために死亡。(allcinema)


有名な監督だが、作品はほとんど観たことが無かった。
■主な作品
死刑台のエレベーター -Ascenseur pour l'échafaud (1957)
恋人たち - Les Amants (1958)*ヴェネツィア国際映画祭サン・マルコ銀獅子賞
地下鉄のザジ -Zazie dans le métro (1960)
私生活 -Vie privée (1962) 
鬼火 -Le Feu follet (1963)*ヴェネツィア国際映画祭審査員賞、イタリア批評家賞
ビバ!マリア -Viva Maria! (1965)
パリの大泥棒 -Le Voleur (1966)
世にも怪奇な物語 -Histoires extraordinaires (1967)*第2話のみ
好奇心 -Le Souffle au coeur (1971)
ルシアンの青春 -Lacombe Lucien (1973)*英国アカデミー賞作品賞
ブラック・ムーン -Black Moon (1975)
プリティ・ベビー -Pretty Baby (1978)*カンヌ国際映画祭高等技術賞
アトランティック・シティ -Atlantic City (1980)*ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞他
アラモベイ -Alamo Bay (1985)
さよなら子供たち -Au revoir, les enfants (1987)*ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、セザール賞作品賞他
五月のミル -Milou en mai (1989)
ダメージ -Damage (1992)
42丁目のワーニャ -Vanya on 42nd Street (1994)


音楽マイルス・デイヴィス
本作に使われたのは彼の即興演奏で、映画のラッシュに合わせて制作されたもの。
夜の街をさまよう女の声なき悲鳴が、ジャズトランペットに乗せて旋律となり流れてくる。
Miles_Davis
原典:selbst fotgrafiert
アルバム『カインド・オブ・ブルー』『ビッチェズ・ブリュー』などで知られる、モダン・ジャズの“帝王”。
1926年、イリノイ州アルトン生まれ。比較的裕福な家で育ち、10代の頃からトランペットに興味を持ち演奏練習をしていた。高校時代に地元ではジャズバンドを結成、セントルイスでは大人とのバンドで活躍していた。18歳の頃、チャーリー・パーカーと共演。ニューヨークで活動後、1957年にパリに渡り、現地のジャズメンと共に『死刑台のエレベーター』に参加している。





歳を取ることに恐怖を感じ始めた美しい女。
若さにあふれ、何も恐れない少女のような女。
彼女たちがその愛を確かめるために巻き込んでしまった3人の男の人生。
たとえその実体が無くなろうと、写真に封じ込めた美しい自分と愛する男。それで満足する女が怖い。

愛している。絶対離さない。あなたは私のもの。絶対離れない。
と女はささやく。-そしてそそのかす。
女は愛をささやき、男は命で応える。そんな作品でした。

ではまた

Ascenseur pour l'échafaud_07

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 映画『死刑台のエレベーター』予告編

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カール・ドライヤー監督作品 IMAGICA BS放送告知

Posted by momorex on   2  0

先日、記事を書かせて頂いたカール・ドライヤー監督作『吸血鬼』。
IMAGICA BSでは3月から同監督の特集をやっており、月1本のペースで7月まで放送。
自分の備忘録として、またいつもこの拙いブログを見てくださっている方のためにこの記事をアップ


Carl_Theodor_Dreyer
帰属: photo©ErlingMandelmann.ch

カール・テオドール・ドライヤー(Carl Theodor Dreyer)
1889年2月3日、デンマークのコペンハーゲンで生まれる。裕福な地主の非嫡出子だったため養子に出されたが、17歳で仕事につき家を出た。その後、ジャーナリストを経て映画の世界へと入り、編集などをしながら映画の技術を学ぶと、さらに脚本を書いて映画の制作を始めた。監督第二作目の「サタンの書の数ページ」(1919)の制作後、経済的理由からデンマークを離れ、ヨーロッパを渡り歩きながら、映画制作を続けた。そこで生み出された「あるじ」(1925)、「裁かるゝジャンヌ」(1928)、「吸血鬼」(1931)、「奇跡」(1954)など代表作の数々は、その独創的なスタイルと他に類を見ない神秘性から、映画史上の伝説かつ孤高の存在として数々の映画監督たちに影響を与え続けている。
1968年3月、この世を去った。(IMAGICA BS)




 3月 『奇跡(1954)』 敬虔なキリスト教徒の一家の姿を描いた名作。

 4月 『吸血鬼(1931)』 ある青年の不思議な吸血鬼体験(このブログの記事はこちら

 5月6日(日)、11日(金) 『怒りの日(1943)』
17世紀のノルウェー。小さな村で暮らす老司祭代理のアブサロンは、自分の息子よりも若い後妻アンヌを迎えている。そんな折、遊学に出ていた息子マッティンが帰郷。2歳しか歳の違わないアンヌとマッティンは接近し、愛し合うようになる。それを知ったアブサロンは、ショックのあまり死亡。つかの間、解放感を味わうアンヌだったが、魔女との告発を受けてしまう……。ドライヤー作品ならではの圧倒的な画面の美しさに魅了される。(IMAGICA BSより)

 6月 『ゲアトルーズ(1964)』
愛を求めて苦悩する女の姿を通して、魂の渇望を描いた、 カール・Th・ドライヤーの遺作にして、集大成。
弁護士の夫との結婚生活に失望したゲアトルーズは、若い作曲家に愛を求める。だがその想いは理解されることがなかった。深く傷ついた彼女は……。空間構成と陰影の様式美に溢れた、芸術的な作品。(AMAZONより)

 7月 『あるじ(1925)』
サイレント時代の傑作喜劇。
普通の人々の日常を描写し、室内劇の可能性を追求した作品。
本作はパリで大ヒットし、ドライヤーは国際的に認められることとなった。
フランセン家の主人ヴィクトアは、家族に対し粗暴に振る舞っており、特に妻のイダに対しては容赦がない。手伝いにやってきたマースはこの状況に耐え切れずに、ヴィクトアに激しい言葉を投げかける。ふてくされたヴィクトアは家を出てしまい、妻のイダも母親と共に家を出るのだが……。(AMAZONより)




残念ながら3月『奇跡』、4月『吸血鬼』は放送が終わってしまい、今のところ予定はありませんが、今後に期待しましょう。

ではまた

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『吸血鬼』(1931) - Vampyr - ボローニャ復元版

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ホラーの原点ここにあり

Vampyr_18


■吸血鬼 -Vampyr-■ ボローニャ復元版 1931年/ドイツ/72分
 監督:カール・テオドール・ドライヤー
 脚本:カール・テオドール・ドライヤー、クリステン・ジュル
 製作:カール・テオドール・ドライヤー他
 音楽:ウォルフガング・ツェラー
 出演:ジュリアン・ウェスト(アラン・グレイ)
    ジャン・ヒエロニムコ(村医師)
    レナ・マンデル(ジゼル)
    ジビレ・シュミッツ(レオーヌ)
    ヘンリエット・ジェラルド(マルグリット・ショパン)
    モーリス・シュルツ(メイナーの村長)
    ジェーン・モーラ(看護師)
    アルバート・ブラス(執事頭)
    N・ババニニ(執事頭夫人)

解説:
デンマークの巨匠カール・テオドール・ドライヤー監督が1932年に発表し、映画史にその名を残す古典的傑作と称されるホラー作品。幻想的なモノクロームの映像が観る者を魅了する一作。
IMAGICA BSより)
『吸血鬼』は独・仏・英3ヶ国語で製作された。オリジナル・ネガは失われたが、現存する独・仏の全長版に基づき映画の復元が行われた。この新しい独語版は、1998年にボローニャのシネマテークとベルリンのドイツ・キネマテークの共同作業により製作された。

あらすじ:
Vampyr_06アラン・グレイは、悪魔信仰や吸血鬼迷信の研究に没頭するあまり夢想家となり、現実と超自然の境界が付かなくなってしまった。これはそんな彼の不思議な体験の物語である。
不可思議なものを探し、あてどもなくさまよった彼はある夜、川辺の淋しい旅籠にたどり着く。
その村の名は‘クルタンピエール’。
その昔、一人の吸血鬼に滅ぼされたとの言い伝えがある村だ。
旅籠の部屋に通されたその時から彼は、呪文を唱えるような声、奇形の小男、場にそぐわない紳士など、不思議なものを見るようになる-





DonJuanPoster2まだ無声映画の時代、同期音声を付けた長編映画として世界初となるのが1926年の『ドン・ファン』(ワーナー・ブラザーズ)である(サウンドトラックには音楽と効果音が含まれているが台詞は録音されていない。)。その後の技術の発展により、1927年頃からは有声映画が主流となっていく。




公開当時の『ドン・ファン』ポスター


1931年製作のこの『吸血鬼』は、ヴァイオリンが奏でるメロディーにのって台詞が交わされるモノクロ作品。巨匠カール・テオドール・ドライヤー監督の傑作で、映画史にその名を残す古典作品だ。

アートフィルムであるこの作品は、短い会話とストーリーで構成されており、光と影の効果的な使用で今日まで賞賛されてきた。 ドライヤーはこういった特殊効果を生み出すのに、カメラのレンズの前に上質なガーゼのフィルターをかけて登場人物や大小道具をぼやけさせ、観客を夢の中にいるような気分にさせた。 1933年に公開されたこの初期のトーキー作品は、英語・フランス語・ドイツ語の3カ国の言語が収録された。
様々な長さのものやシーンのアレンジ版が残っており、『Vampyr: Der Traum des Allan Grey (The Dream of Allan Grey)』などといったタイトルで残っているものもある。(Wiki)



Vampyr_11Wikiに「アートフィルム」とあるように、この作品はどのシーンをとっても背景、人、物全ての配置が完璧で美しく、モノクロの陰影をより際だたせ一枚の絵のように見せる。大きな場面転換も無く、大きな音もほとんど無い。音楽に乗せて流れるように繋がっていく各シーンは、まるで動く挿絵が付いている小説を読むようだ。

それは旅籠の屋根に停まる風見鶏であったり、川の向こう岸を小躍りするように進んでいくパン(ギリシア神話の牧羊神)であったり、大きな鎌を持つ人であったりする。
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Vampyr_12吸血鬼の僕となってしまった村の医師の屋敷は、古びた廃屋のようでいて、中はまるで迷路(ラビリンス)のように複雑だ。部屋にはドクロが飾られ、窓辺には赤んぼの骸骨が立っている。

吸血鬼ショパン夫人は、昨今のおどろおどろしいものではなく、中世の肖像画から抜け出てきたような老女だ。胸には時代がかった首飾りをかけており、それがなぜか恐ろしい。
吸血鬼の僕となってしまったのは、死刑執行された犯罪者。それらはこの世に実体はなく、「影」として現れる。壁や地面に写るそれら僕達は影絵のように動き、踊る。まるで操り人形のように。
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そして吸血鬼ショパン夫人に血を吸われてしまった娘を助けるため、青年アランは身体から抜け出た魂の姿で奔走する。疲れ切ったアランがベンチに座りこんでうたた寝をしてしまい、はっと気づいて立ち上がった時、振り返って自分の身体を見下ろす場面は、思わずこちらがはっとなった。

これらあらゆるシーンに既視感を感じるのは、実はこの作品のあらゆるシーンを踏襲している映画がいかに多いか、ということだろう。それはホラー作品に限らない。あの『刑事ジョン・ブック』で最後に粉ひき小屋で上から落ちてくる穀物に埋まって悪者をやっつけるシーン。この方法は本作で既に使われている(穀物ではなく小麦粉で)。
これらはこの『吸血鬼』が「映画史にその名を残す古典的傑作と称される」証明と言えるだろう。
人を怖がらせ、不思議の世界に連れて行くのに、音も、台詞も、派手な効果も、色さえも不要だということを、この作品は語っている。

ではまた

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■主な吸血鬼映画
1922
吸血鬼ノスフェラトゥ (Nosferatu: Eine Symphonie Des Grauens)
1931
1932
吸血鬼 (Vampyr)
1943
夜の悪魔 (Son of Dracula)
1958
吸血鬼ドラキュラ (Dracula)
1958
吸血鬼ドラキュラの花嫁 (The Brides of Dracula)
1960
血とバラ (Et mourir de plaisir)
伊・仏
1964
地球最後の男 (The Last Man on Earth)
米・伊
1967
吸血鬼 (The Fearless Vampire Killers)
米・英
1968
吸血鬼ゴケミドロ
1970
幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形
 
ドラキュラ復活・血のエクソシズム (Scars of Dracula)
1971
呪いの館 血を吸う眼
1974
新ドラキュラ/悪魔の儀式 (The Satanic Rites of Dracula)
1978
ノスフェラトゥ (Nosferatu: Phantom Der Nacht)
独・仏
1979
ドラキュラ (Dracula)
1983
ハンガー (The Hunger)
1985
1986
ティーンバンパイヤ (My Best Friend Is a Vampire)
1987
ニア・ダーク月夜の出来事 (Near Dark)
1992
ドラキュラ (Bram Stoker's Dracula)
米・英・ルーマニア
 
1994
 
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
 (Interview With The Vampire: The Vampire Chronicles)
1995
ヴァンパイア・イン・ブルックリン (Vampire In Brooklyn)
1996
フロム・ダスク・ティル・ドーン (From Dusk Till Dawn)
1998
ヴァンパイア/最期の聖戦 (John Carpenter's Vampires)
2002
クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア (Queen Of The Damned)
2003
アンダーワールド (Underworld)
2004
ヴァン・ヘルシング (Van Helsing)
 
ナイト・ウォッチ (Night Watch)
2007
30デイズ・ナイト (30 Days Of Night)
2008
トワイライト~初恋~ (Twilight)
 
ぼくのエリ200歳の少女 (Låt den rätte komma in)
 
デイブレーカー (Daybreakers) →このブログの記事はこちら
2010
モールス (Let Me In)


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『袋小路』(1966) - Cul-de-sac -

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夢の世界はお金で買えない

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■袋小路 -Cul-de-sac-■ 1966年/イギリス/108分
 監督   :ロマン・ポランスキー
 脚本   :ロマン・ポランスキー、ジェラール・ブラシュ
 製作   :ジーン・グトウスキー
 製作総指揮:サム・ウェインバーグ
 音楽   :クシシュトフ・コメダ
 撮影   :ギルバート・テイラー
 出演   :ドナルド・プレザンス(ジョージ)
       フランソワーズ・ドルレアック(テレサ)
       ライオネル・スタンダー(リチャード)
       ジャック・マクゴーラン(アルバート)
       ジャクリーン・ビセット(ジャクリーン)
       ウィリアム・フランクリン(セシル)
       ロバート・ドーニング(フェアウェザー氏)
       マリー・キーン(フェアウェザー夫人)

解説:
R.ポランスキー監督が第16回ベルリン映画祭で金熊賞に輝いた不条理サスペンス。孤島の古城で暮らす男性と美しい若妻、ならず者2人組という4人の奇妙な関係を描いた。
 (WOWOWより)

あらすじ:
Cul-de-sac_08満潮時に孤島となる海辺の古城で、若くて美しい2度目の妻と暮らす中年男ジョージ。そこへ危ないヤマを失敗し、手負いとなったギャング2人が闖入する。深手をおったアルビーは翌日死ぬが、残った粗野な大男リチャードはボスの迎えを待つために2人を半ば人質に。こうして3人の一風変わった人質生活が始まる-





モノクロで撮られた古いこの作品。
でも去年の映画だよ、と言われて見始めても疑わないんじゃないだろうか。

メガネの中年男ジョージは若くて美しいフランス人テレサに魂を奪われて、妻と別れ再婚する。
Cul-de-sac_05

若妻とのめくるめく愛を育もうと親から継いだ工場を売り払い、全財産をつぎ込み孤島の古城を購入。世俗から離れ、海でカニを捕り、2人だけの世界にどっぷりはまる。人に会うのはたまに訪ねてくる近隣住民家族や昔の友人だけ-のはずだった。

そこへ銃を持ち、怪我をした手負いの熊のような男が突然やって来る。
Cul-de-sac_03仲間を助けるから車を押せだの、仲間が死んだから埋めるための穴を掘れだの、酒を出せだの、メシを作れだの、命令ばかりされてむかつくがしょうがない。身体はごついし銃を持ってるから到底太刀打ちできない。
テレサといえば、そんな自分を冷ややかな目で見ているが、しょうがないじゃないか。
だが、なんだ?やけにリチャードと楽しそうにはしゃいでいるじゃないか。おかしいだろ。リチャードは犯罪者だぞ。人殺しだってしてるかもしれないのに。
とはいえ、見た目ほど悪いやつにも見えないが。

せっかく全財産をはたいてこの城を買ってテレサを誰の目にも触れさせないようにしようとたくらんだのに、テレサは不満でもあるのか、何かと言えば海に泳ぎに出るし、冷たい目で見てくるし。
城はすきま風が入り込んで冬は寒いし住みにくい。
そんな愚痴を聞いてくれるリチャードは、前妻の話を始める昔の友人なんかに比べてもとても付き合いやすい、いいヤツかもしれない。




あまり深く考えない小心者なのにプライドだけはしっかり持っているジョージ。
こんなジョージに自由奔放な若妻テレサを制御できるはずもない。
そんなところに闖入してきたギャング、リチャードも相棒に死なれボスに見捨てられ先がない。
袋小路にどっぷりとはまった登場人物達がどうやってこの窮地を抜け出すかをコメディタッチで描いている。おかしくもあり、悲壮でもある3人。袋小路から抜け出すことは出来るのか?

Cul-de-sac_06



監督はロマン・ポランスキー
有名な監督だが、作品以外の詳細はあまり知らなかった。

ユダヤ教徒のポーランド人の父親とカトリック教徒でロシア生まれのポーランド人の母親を持ち、ポーランドのクラクフで幼少期を過ごした。
第二次世界大戦時はナチス・ドイツがクラクフに作ったユダヤ人ゲットーに押し込められた。ゲットーのユダヤ人が一斉に逮捕される直前、父親はゲットーの有刺鉄線を切って穴を作り、そこから息子を逃がした。父母はドイツ人に別々に連行された。母親はアウシュビッツでドイツ人に虐殺された。父親はドイツ人により採石場で強制労働をさせられ、終戦まで生き残った。
また自身も、ドイツに占領されたフランスのヴィシー政権下における「ユダヤ人狩り」から逃れるため転々と逃亡した。この体験がポランスキーの作品に深く影響を与えることとなった。(Wiki)

1962年に『水の中のナイフ』で監督デビュー。
吸血鬼(1963)』監督後、出演したシャロン・テートと結婚。
が、1969年チャールズ・マンソン率いるカルト教団にお腹の子とともにシャロンを惨殺される。
Sharon_Marie_Tate シャロン・テート

スランプの時期もあったが、『戦場のピアニスト(2002)』でアカデミー監督賞を受賞。
当時としては監督賞の最年長受賞者である。



ドナルド・プレザンス(ジョージ)
Cul-de-sac_09坊主頭と特徴のある声のせいか悪役や狂人役が多く、特に『007は二度死ぬ』における悪の組織スペクターの首領ブロフェルド(『オースティン・パワーズ』のDr.イービルのモデル)役、『大脱走』の書類偽造屋、『ミクロの決死圏』の学者役は有名。演技の守備範囲も広く、強烈な悪人から一癖ある善人までを難無くこなした。活動拠点もTVドラマやハリウッド映画にとどまらず、母国イギリス、フランス、イタリア、ドイツをはじめ、アフリカやアジアが製作した映画にも出演した。
一番有名な出演作は、ホラー映画『ハロウィン』シリーズの主人公ルーミス役で、第1作から彼の晩年に上映された第6作(第3作のみ外伝的な為出演せず)まで出演し、殺人鬼マイケル・マイヤーズを執念で追い続ける精神科医の役を見事に演じている。 1995年没(享年75才)  Wikiより


フランソワーズ・ドルレアック(テレサ)
Cul-de-sac_10小鳥のように笑ってさえずり、じっとしていないテレサ。
コケティッシュを絵に描いたような女優フランソワーズ・ドルレアックの妹は女優のカトリーヌ・ドヌーヴ。
1964年に封切られた映画『リオの男』と『柔らかい肌』でスターとなり順調に映画に出演していたが、1967年自身が運転する車の事故で亡くなった。享年25才。




モノクロでありながら、リチャードの体臭やテレサの匂い立つような美しさが堪能できるこの作品。
一番の見どころは一番最後。
小鳥のようなテレサを失い、自らが小さな岩に閉じ込められて前妻の名を呼び泣いている哀れな男の姿。なんか身につまされるものがあって、一緒に泣きたくなりますよ。
この後、ジョージはどうしたのかな。

ではまた


Cul-de-sac_07


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