QLOOKアクセス解析

momoな毎日

古いカルト映画から最新アクション、海外ドラマまでいろいろレビューしています。好物はオカルト、サイコ、殺人鬼、吸血鬼、廃病院、エイリアン、人魚、ローマ時代などなど。結果的にホラーものが増殖中。

このブログは引っ越しました。
http://momo-rex.com
個別ページは3秒後に移転先に自動転送されます。ビックリしないで・・・

移転先新着記事


カテゴリ別記事一覧

スポンサーサイト

Posted by momorex on  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『夜明けのゾンビ』(2011) - Exit Humanity -

Posted by momorex on   2  0

南北戦争の時代に突然、人類を襲ったゾンビ化現象。本作は、この時代に生きた元南軍兵士エドワードが書いた日記を紹介する、というオープニングで始まり、彼の語りにより物語が進行していく。ゾンビとなった妻子を自らがとどめを刺したことで、苦しみ、呪い、死人のような顔つきとなった彼は、様々な人との出会いにより救いの道に導かれていく。

Exit Humanity_01■夜明けのゾンビ - Exit Humanity -■
 2011年/アメリカ/114分
 監督 :ジョン・ゲデス
 脚本 :ジョン・ゲデス
 製作 :ジョン・ゲデス 他
 撮影 :ブレンダン・ウエガマ
 音楽 :ジェフ・グラヴィール 他
 出演 :マーク・ギブソン   (エドワード・ヤング)
     アダム・シーボルド  (アイザック)
     ジョーダン・ヘイズ  (エマ)
     ディー・ウォーレス  (イブ)
     ビル・モーズリイ   (ウィリアムズ将軍)
     スティーヴン・マクハティ(ジョンソン軍医)

解説:
米国の南北戦争終結間もない時代にゾンビが現われるという異色の設定で、世界3大ファンタスティック映画祭のひとつ、スペイン・カタルーニャのシッチェス映画祭を大いに沸かせた注目作。ゾンビ化した妻子を、自らの手で葬るという形で失い、生きる希望をなくした元軍人が、ゾンビを使って劣勢をはねのけようという南軍の将の恐るべき陰謀を知る。本当に人間性を失ったのはゾンビか、人間かという問いを突きつけるテーマが光る。
 (WOWOW)

あらすじ:
南北戦争終結間もなく、突如、死者が蘇る疫病が蔓延。妻子がゾンビとなり自ら銃で打ち倒さざるを得なかった元南軍兵士エドワードは心を痛め、旅に出る。途中、妹を元南軍将軍一味に連れ去られたアイザックと出会い、妹の奪還を手伝うことになる。この一味は人をさらいゾンビに与えて、何かの実験をしているということだったが-



関連記事

『人狼村 史上最悪の田舎』(2011) - Lobos de Arga -

Posted by momorex on   0  0

ヴァンパイアに比べていまいちパッとしない狼男。これは美女に噛み付き血を吸うというようなエロスが足りないせいか、はたまた「怪物くん」による刷り込みのせいか..。本作の主人公は狼男に生け贄として捧げられようとしている、ある青年。邦題通り最悪の状況だけれども、どこか懐かしいコメディタッチに物語が進んでいく。登場した狼男の足下を見て、思わずあの有名な「ビッグフット」動画の後ろ姿を思い出してしまった

Lobos de Arga_00■人狼村 史上最悪の田舎 - Lobos de Arga -■
 2011年/スペイン/102分
 監督 :フアン・マルティネス・モレノ
 脚本 :フアン・マルティネス・モレノ
 製作 :トマス・シマデビリャ、エマ・ルストレス
 撮影 :カルロス・フェロ
 音楽 :セルヒオ・モウレ
 出演 :ゴルカ・オチョア  (トマス)
     カルロス・アレセス (カリスト)
     セクン・デ・ラ・ロサ(マリオ)
     マベル・リベラ   (ローサ)
     マヌエル・マンキニャ(エバリスト)
     マルコス・ルイス  (ディエゴ)


解説:
古くからヨーロッパに語り継がれる人狼伝説を題材にしたアクションホラー。ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭、ポルト国際映画祭と並ぶ世界3大ファンタスティック映画祭のひとつで、最も長い歴史を誇るスペイン・カタルーニャのシッチェス映画祭において、2011年の作品賞にノミネートされた秀作だ。随所にユーモアを交えながら、人狼の呪いを解くための重要人物と知らずに育った主人公の味わう恐怖が描かれる。
 (WOWOW)

あらすじ:
売れない作家のトマスは故郷の村に久しぶりに戻ってくる。しかしその村は、生け贄を捧げなければ村人全員が人狼になるという伝説がある地だった。幼なじみとも会い、昔話に花を咲かせていたトマスだったが、ある日、司祭である叔父が村人達とやって来て、いきなり彼を拉致、化け物が住むという古い納屋に監禁してしまう-



関連記事

『恐怖ノ黒電話』(2011) - The Caller -

Posted by momorex on   0  1

見知らぬ女との会話で、ふと口をついて出た一言が“恐怖の現実”となって自分自身に襲ってくる!知らない相手で会うこともないだろう、と気軽に相談にのってしまったがために、その女の全行動を自分の責任として負うはめになってしまった、不幸の一言では片付けられないほどの悲惨な目にあう女性の話。口は災いの元。おーコワ

The Caller_00■恐怖ノ黒電話 - The Caller -■
 2011年/イギリス/92分
 監督 :マシュー・パークヒル
 脚本 :アミナ・ダスマル
 製作 :ロビン・フォックス 他
 撮影 :アレクサンダー・メルマン
 音楽 :アンクル
 出演 :ラシェル・ルフェーブル(メアリー)
     スティーヴン・モイヤー(ジョン)
     ローナ・レイヴァー  (ローズ)
     エド・クイン     (スティーヴン)
     ルイス・ガスマン   (ジョージ)
     グラディス・ロドリゲス(ジョンの母)


解説:
世界3大ファンタスティック映画祭の中で、最も長い歴史を誇るスペイン・カタルーニャのシッチェス映画祭で注目されたタイムパラドックス・サイコホラー。過去から電話をかけてくる謎の女が、歴史を書き換えて現在に生きるヒロインの協力者を存在ごと消していくという恐怖のアイデアが秀逸だ。「トワイライト・サーガ」の1作と2作で赤毛の吸血鬼ヴィクトリアを演じたR・ルフェーブルが、追い詰められていくヒロインを熱演。
 (WOWOW)

あらすじ:
離婚を機にとある古いアパートに引っ越してきたメアリー。ある時、その部屋に元から備え付けられていた電話のベルが鳴る。相手は見知らぬ女性で、ただの間違い電話だと気にもしなかったメアリーだったが、度重なる間違い電話の女性の話がどんどんと猟奇めいたものになっていき-



関連記事

『レザボア・ドッグス』(1992) - Reservoir Dogs -

Posted by momorex on   2  0

代表作の一つ『パルプ・フィクション(1994)』へと続くタランティーノ監督のデビュー作。
拳を繰り出す方が早いような男達が延々とくだらないおしゃべりを続け、くだらない事で小学生のような口喧嘩を始めてはたしなめられる。そしてその後唐突にバイオレンスに突入するという、監督独特の(男の)世界が繰り広げられる。

このレビューは是非この曲「リトル・グリーン・バッグ」を流しながらお読みください。

■レザボア・ドッグス - Reservoir Dogs -■ 1992年/アメリカ/100分
 監督 :クエンティン・タランティーノ
 脚本 :クエンティン・タランティーノ
 製作 :ローレンス・ベンダー
 製作総指揮:リチャード・N・グラッドスタイン他
 撮影 :アンジェイ・セクラ
 音楽 :カリン・ラクトマン
 主題歌:ジョージ・ベイカー「リトル・グリーン・バッグ」
 出演 :ハーヴェイ・カイテル  (ホワイト/ラリー・ディミック)
     ティム・ロス  (オレンジ/フレディ・ニューエンダイク)
     マイケル・マドセン   (ブロンド/ヴィック・ベガ)
     スティーヴ・ブシェミ  (ピンク)
     エディ・バンカー    (ブルー)
     クエンティン・タランティーノ(ブラウン)
     クリス・ペン      (ナイスガイ・エディ・キャボット)
     ローレンス・ティアニー (ジョー・キャボット)
     カーク・バルツ     (マーヴィン・ナッシュ)


解説:
宝石店襲撃に失敗した強盗たちの確執をタイトに描いた傑作バイオレンス・アクション。描きこまれたキャラクター、縦横無尽に時間軸を越えた構成、緩急自在の演出とどれもが素晴らしく、脚本・監督(おまけに出演も)の異才タランティーノの名を一躍世に知らしめた。トップ・シーンからエンディングまで、トップノッチで突っ走る。
 (allcinema)

あらすじ:
キャボット親子の元に集められたその道のプロの男達6人。お互い本名も素性も知らないままに銀行強盗を決行するが、情報は警察に筒抜けになっており死傷者が出る。果たして誰が警察のイヌなのか?-

Reservoir Dogs:「掃き溜めの犬たち」の意



Reservoir Dogs_92黒いスーツを身にまとい、小さなレストランのテーブルで雑談する男達。朝日のよく当たる席で男達がおしゃべりしている内容はというと、マドンナのデビュー曲「ライク・ア・ヴァージン」の奇想天外な解釈(Mr.ブラウン)だったり、ウェイトレスに渡すチップについての講釈(Mr.ピンク)だったり、、。
『パルプ・フィクション』の冒頭を彷彿とさせるこのレストランでのくだらない会話には、もちろん意味など無い。これらは登場人物の紹介にあたる。
後にマドンナからタランティーノにクレームが入ったという独特の解釈をたれたMr.ブラウンは、頭の中がちょっとどちらかに偏っている、あまり近づきたくないイメージだし、理由の無い無駄な金は1セントたりとも出したくないというMr.ピンクは現実的で利己的、ようするにKYな感じ。そして彼らの話をうまく聞いては会話を流していくMr.ホワイトは人間関係を大事にするリーダー的なタイプに見える。
(オレンジ、ブロンド、ブルー3人はあまり話さないので、ここではあまりその人となりが分かりづらいが。)

Reservoir Dogs_12このくだらないおしゃべりや痴話喧嘩は、移動する車の中やボスであるジョーが「色」の渾名を決めるときにさえ続けられ、本作はバイオレンスに分類される作品でありながら「会話」で成り立っていることが分かる。

レストランで軽口をたたき合った後、まるで幼稚園の入学式の行列のようになって向かった先には停めてある数台の車。この車に分乗して向かうのは宝石屋。彼らは久しぶりに集まった昔からの仲間でもなんでもない。彼らは犯罪者。
そして、ここからいきなりバイオレンスになる。

腹を撃たれのたうつオレンジを集合場所に運ぶホワイト。ここでも会話は大事だ。重傷のオレンジの気を失わせまいとずっとしゃべり続けるホワイト。宝石を盗み出せたものの死傷者が出て、強盗は半ば失敗に終わった。集合場所に命からがらたどり着いたピンクの話によると、「警官が宝石店の中にたくさん待機していた。警察のイヌ=裏切り者が仲間に紛れ込んでいる!」
「盗るもの盗ってさっさとズラかればよかったものを、あの殺戮マシーン“ブロンド”が派手に銃を撃ち始めたものだから、ひどい銃撃戦になってしまったんだ!」
Reservoir Dogs_01叫ぶピンク。オレンジは血の海に横たわっている。瀕死のオレンジを介抱しながら事態を飲み込もうとするホワイト。集合場所になかなか姿を見せないボス親子。そこへやって来たのが警官を一人人質にして連れてきた殺戮マシーン“ブロンド”。誰が裏切り者なのかをこいつから聞き出そうと言う。賛成するピンクとホワイト。
いったい、誰が警察のイヌなんだ?
誰のせいで俺たちはこんな目にあったんだ


Reservoir Dogs_95お互い命を預けての強盗計画のはずなのに、あっという間に仲間割れして収集がつかなくなっていく「掃き溜めの犬たち」。冒頭ののんびりした、くだらないおしゃべりの空気は一変、互いの本名も素性も知らない者同士が互いに疑い、銃を向け合う。
本作は時間軸も行ったり来たりするので、そんな緊迫した中に、強盗前ののんびりした余裕のある彼らの様子が挟まる。軽口をたたく人のいい男のように見えるホワイトさえも、銃を構えるその姿は堂に入り、ピタッとあった銃口には狂いが無い。そう、彼らは犯罪者と警察のイヌ。「Reservoir Dogs」だ。

そして最後は犯罪者らしく、おしゃべりではなく「銃」で会話しThe End-。




犯罪者の自滅を描く本作だが、登場人物達はいちいちかっこいい
ハーヴェイ・カイテルは後の『パルプ・フィクション』の掃除屋を思わせる冷静さだし、スティーヴ・ブシェミもまだ若い。マイケル・マドセンの大きな身体を揺らせて踊るシーンは不気味なコワカワ(怖くて可愛い)で、ジョーの息子エディ(クリス・ペン)は駄目な2代目かと思いきや、洞察力に優れた出来るヤツ。
Reservoir Dogs_11そしてティム・ロス
殺し屋たちの挽歌(1984)』でチンピラを演じた彼だが、本作では準主役のMr.オレンジを務めその名を世間に知らしめた。
オレンジのかっこいいシーンが一つあるんだけど、何度観ても何回観てもシビレる(死語
とはいえ、やはり彼らは犯罪者。タランティーノはきっちり最後には落とし前をつけてます。


監督クエンティン・タランティーノ
Django_27sアメリカ合衆国の映画監督。
1990年代前半、入り組んだプロットと犯罪と暴力の姿を描いた作品で一躍脚光を浴びた。脚本も書き、自身の作品に俳優として出演もする。アカデミー脚本賞とカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞している。
タランティーノの作風は、自身の映画趣味が随所に見受けられる。パロディ・オマージュ・引用のほか、千葉真一(Sonny chiba)やパム・グリアなどタランティーノが熱狂的なファンである俳優を出演させている。
日本映画に造詣があり、脚本を担当した映画『トゥルー・ロマンス』でも、主人公のサブカルチャー・ショップの店員が「Sonny chibaの空手映画のファン」という設定にしている。『パルプ・フィクション』では、ブルース・ウィリスに日本刀での殺陣を行わせた。
映画製作に携わるようになって以降も、いちファンとしての映画鑑賞意欲は衰えず、毎年数多くの映画を視聴している。気に入った映画には声を大にして賞賛を送り、またそれらを自分の中でランク付けすることを趣味としている。クエンティン・タランティーノの映画ランキング

■主な作品
 ・レザボア・ドッグス(1992) -Reservoir Dogs
 ・トゥルー・ロマンス(1993) -True Romance ※脚本
 ・パルプ・フィクション(1994) -Pulp Fiction
 ・ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994) -Natural Born Killers ※原案
 ・フォー・ルームス(1995) -Four Rooms ※4話目脚本
 ・フロム・ダスク・ティル・ドーン(1995) -From Dusk Till Dawn ※脚本
 ・ジャッキー・ブラウン(1997) -Jackie Brown
 ・キル・ビル Vol.1(2003) -Kill Bill: Vol. 1
 ・キル・ビル Vol.2(2004) -Kill Bill: Vol. 2
 ・デス・プルーフ in グラインドハウス(2007) -Grindhouse
 ・イングロリアス・バスターズ(2009) -Inglorious Bastards
 ・ジャンゴ 繋がれざる者(2012) -Django Unchained


(Wiki:クエンティン・タランティーノ)


こうしてみると、最初の3作がとりわけ好きだなー。
映画館で観た『イングロリアス・バスターズ』も小気味が良くて笑わせてもらった。
『ジャンゴ 繋がれざる者』は今年3月1日にようやく公開。ぜひ観に行きたい!
DjangoUnchained_facebook1 公式サイト:ジャンゴ 繋がれざる者

最近、「タランティーノ、引退か?」みたいな記事を見たけれど、そんなこと言わないで、ぜひこれからも撮ってほしい。
ではまた

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ blogramのブログランキング

関連記事

『ブルーベルベット』(1986) - Blue Velvet -

Posted by momorex on   0  0

デヴィッド・リンチ監督の作品の中では珍しく、その存在の意義を考え込んでしまうような奇妙な人は出てこない。リンチ作としてはちょっと寂しく感じてしまうこの映画は、分かりやすいミステリーサスペンスになっている。しかし油断は禁物だ。根っからのサイコとサイコ一歩手前の崖っぷちに立っている人はちゃんと登場する。

BlueVelvet_00
■ブルーベルベット - Blue Velvet -■1986年/アメリカ/121分
 監督   :デヴィッド・リンチ
 脚本   :デヴィッド・リンチ
 製作   :フレッド・カルーソ
 製作総指揮:リチャード・ロス
 撮影   :フレデリック・エルムス
 音楽   :アンジェロ・バダラメンティ
 出演   :カイル・マクラクラン  (ジェフリー・ボーモント)
       イザベラ・ロッセリーニ (ドロシー・ヴァレンズ)
       デニス・ホッパー    (フランク・ブース)
       ローラ・ダーン     (サンディ・ウィリアムズ)
       ジョージ・ディッカーソン(ジョン・ウィリアムズ)
       ディーン・ストックウェル(ベン)

解説:
カルト映画「イレイザーヘッド」で注目されたリンチが、その型破りな個性をフルに発揮させた代表作のひとつ。ボビー・ヴィントンによる1963年のヒット曲「ブルー・ヴェルヴェット」が流れる中、米国の平和な田舎町とミスマッチなセックスと暴力が、時ににじみ出て、時に噴出する。虫の群れをクローズアップした映像の数々などもリンチ・ワールド的な不協和音を連想させて圧倒的。俳優陣もそれぞれはまり役だが、中でもグロテスクすれすれの美を体現したI・ロッセリーニ、テンションが高いD・ホッパーが出色だ。
 (WOWOW)

あらすじ:
ノースカロライナ州の田舎町、ランバートン。急病で倒れた父親のために休学して帰郷した大学生ジェフリー。彼は自宅近所の野原で切り取られ捨てられていた人間の「耳」を発見する。知り合いの刑事に耳を届けたものの興味がわいたジェフリーは、刑事の高校生の娘であるサンディから情報を得て、事件に関係しているのではないかと思われるクラブ歌手ドロシーのアパートに忍び込む計画をたてるが-




まず感じたこと
頭が○と△と□で一杯になってしまった前回の『イレイザーヘッド』に比べて、なんと分かりやすく明快なストーリーであることか!しかし、観た後に何かいや~な小さなしこりのようなモノが残るところがデヴィッド・リンチ作品らしい。
本作の製作年は1986年だが、その後1989年にパイロット版が作られる「ツイン・ピークス」へと続く前日譚であると本作を捉えれば、非常に入りやすい。何せ主人公のジェフリーは、若き日のクーパー捜査官ともいえる存在だからだ。

    


BlueVelvet_04大学生のジェフリーは急病で倒れた父親の店を手伝うために休学し、久しぶりに故郷ランバートンに帰ってくる。1950年代で時が止まったかのようなのどかな田舎町ランバートン。大したことはないと分かった父親の病状に安心し、子供の時からの知り合いなどに懐かしんでいたジェフリーだったが、ある日、近所の野原で人間の「耳」を発見する。慌てて知り合いのウィリアムズ刑事に手渡すが、こののどかな町で発見した「耳」に興味が沸いてくることを抑えられない。
そこで刑事の娘サンディの手を借りて、この事件に関係しているのではないかと思われるクラブ歌手ドロシーのアパートに忍び込む計画を立てる。

BlueVelvet_08うまくアパートに忍び込み物色してすぐに出てくるはずだったが、帰ってきたドロシーに見つかってしまったジェフリー。うまく言い逃れて帰ろうとする彼に、意外にもドロシーはナイフを突きつけながら誘惑してくる。そこへやって来たヤクザものフランク。間一髪でクローゼットに隠れたジェフリーは、ドロシーの秘密と2人の倒錯した快楽の世界を見せつけられることになる。
そしてこのドロシーの秘密こそがあの「耳」に関係し、その鍵を握るのがこのフランクであることを知ったジェフリーは、ますますこの秘密の世界から目が離せなくなっていく-

BlueVelvet_03泥沼に足を突っ込んで気づきもしないでいるジェフリーに忠告し、陰で支え、沼から引き上げる役目をはたすのが高校生サンディ。
演じるのはローラ・ダーン。この時は役であるサンディと同じく10代(の終わり)で、非常に初々しく可愛らしい。1990年の『ワイルド・アット・ハート』ルーラの印象とは真逆である(ルーラも可愛らしい女性であったが)。

この穢れを知らない宝物のようなサンディと、犯罪者フランクとの倒錯の世界に浸り、その一挙手一投足がエロチックに満ちているドロシーとの対比、その間で純粋さを失う一歩寸前のジェフリー。善良さ、ましてや純粋さなどとっくの昔にどぶに捨てた犯罪者フランク。本作はこの4人が一時交わり、そして戻るべき所に戻っていく物語だ。

リンチ監督にしては分かりやすい物語ではあるが、いつもの小道具も忘れてはいない監督。
あの『イレイザーヘッド』でも舞台になった陰気で暗くてまるで舞台の装置のようなアパート、豊かな黒髪、暗闇から出てくる美女、歌う女性。今回は男性も(アテレコだが)歌う。
そして監督の好きな「穴」にカメラがどんどん近寄っていく描写。家族の食事風景。
これら小道具達は「ツイン・ピークス」にも受け継がれていく。
で、今日(1/9)の放送は『ツイン・ピークス-ローラ・パーマー最期の7日間』。さあそろそろ観ないと。



何気ない日常の、そのすぐ横にぽっかりと空く黒い穴。
この穴はどうやら一つではないらしい。落ちないように気ををつけなければ。
ではまた





にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ blogramのブログランキング

関連記事

『死霊のはらわた』(1981) - The Evil Dead - ★100レビュー記念作品

Posted by momorex on   8  1


The Evil Dead_00

■死霊のはらわた - The Evil Dead -■
1981年/アメリカ/91分
監督:サム・ライミ
脚本:サム・ライミ
製作:ロバート・タパート
製作総指揮:ロバート・タパート、サム・ライミ、ブルース・キャンベル
撮影:ティム・ファイロ
音楽:ジョセフ・ロデュカ

出演:
ブルース・キャンベル(アッシュ)
エレン・サンドワイズ(シェリル)
ベッツィ・ベイカー(リンダ)
ハル・デルリッチ(スコット)
サラ・ヨーク(シェリー)


解説:
体裁はアマチュア映画なのだが、くどいまでの残酷描写、パワフルなショック演出とカメラワークによって世界中でたちまち話題となったB級ホラーの快作。低予算を巧みにカバーした特撮も印象的。日本ではこの作品によって“スプラッター”の言葉が定着した。
 (allcinema)

あらすじ:
The Evil Dead_03休暇を過ごそうとテネシー州にある森の小屋にやってきた5人の男女。その夜、地下室で妙な本とテープレコーダーを偶然見つけた彼らは、そのテープレコーダーを再生させてみることに。
その内容は、以前ここに住んでいた学者の研究を記したものであったが、聞いていくうちにその内容は「悪霊」に関するものになり、ついには悪霊を呼び寄せる呪文がささやかれ始める-





先日参加させて頂いた「ホラー映画ベストテン」の応募作品が集計され、結果が発表されました。
 「男の魂に火をつけろ!」ホラー映画ベストテン・結果発表(washburn1975様、集計ご苦労様でした)

自分は1位に選び、上↑集計の結果、堂々の9位に入った本作『死霊のはらわた』がB級ホラーとは知りませんでしたが、本作は1980年代初頭にサム・ライミ監督が長編映画デビュー作として、世にバンっとたたき出したホラー快作だ。
The Evil Dead_02悪魔のいけにえ(1974)』『13日の金曜日(1980)』では餌食になる若者、『エクソシスト(1974)』『オーメン(1976)』では理不尽な悪魔がすでに登場済みだが、それらを融合させ、真っ赤な血がブシューっと吹き出る“スプラッター”描写でこってり味付けしたのは本作が初めてとなる(らしい)。
加えて本作は、主演ブルース・キャンベルの、ジム・キャリーをくどくして怖くしたような顔芸と他の出演者の何か一つ足りない感、そして全編を覆うどこか線が切れているような人をいらだたせる狂気な空気が一体となって襲ってくる、他に類を見ないホラー作品となっている(褒めてます)。

The Evil Dead_01切り落とされる腕などは今となっては作り物丸出しではあるが、それはそれで1980年代を堪能できる。しかし悪霊に憑依された女性の表現は秀逸で、何故に自分がホラー1位に選んだかといえば、この悪霊女性のなんとも人を苛々させるヒステリックで横柄な悪霊具合が、見るたびに、とてもイヤな気分にさせられるからだ。

まー、一言で言えば、逃げ出したくなるんです。


Wiki:死霊のはらわたでは低予算で作られたとなっているが、それでも製作費$350,000(当時)。そして興行収入が$2,400,000ということなので大当たり作品となったと言え、続編『死霊のはらわたII』、『キャプテン・スーパーマーケット』(『死霊のはらわたIII』)が作られることになった、と。3作目はCSなんかでやったのを観たことがあるけれど、2作目は全然やりませんねー。
2作目は正確に言うと続編ではなく、同監督によるリメイクともいえる内容になっているらしい。あらすじを見ると「アッシュと恋人リンダが森の小屋へ-」となっていたので調べたらそういうことだった。
3作目はもはやジャンルがSFともいえるものになっているので、詳細はここでは割愛。
 

リメイクと言えば、本作1作目の正当なるリメイク『死霊のはらわた』(Evil Dead)が2013年4月アメリカ公開予定だ。サム・ライミは脚本、製作者として関わっており、ブルース・キャンベルも名を連ねる(この1981年作にもだが)。
2013年版はアッシュに該当する役が女性になるとのこと。この系統の若者餌食系で生き残るのがたいてい女性が多いのはどうしてなのだろうか..?


小綺麗な今時ホラーになってしまったか?貞子みたいなのもチラっと見えたような気もするし..。
映画館に行く勇気が持てるだろうか。今思えば正当ホラーを映画館で観たことなかった。



ということで、今回はあまりにも有名な作品なので、いつものスタイルである詳し目あらすじはあえて省きました(書きたくてうずうずしたけども。あらすじ無かったら短いね、は言わないでくださいまし)。
そして実はこの記事でブログ開設100作品目のレビューとなります
どの映画にしようなかーーっと数日あれこれ考えていたのでありますが、ホラー映画ベストテン発表もあったし、1位に選んでいたのもあったし、懐かしいのもあったしで、本作を選んでみました。
やっぱり自分で1位に選ぶだけあって、久しぶりに観てもイライラと、どこか不安でいやな気分にさせられた最高な作品でした。

飽き性の私がいつまで続く事やら..と思いながら始めたこのブログですが、映画は長い間の趣味であるというのと、いつもコメントなどでお世話になっている、このブログを始めたことで知り合えた方々の存在、拙いブログに検索などで見に来て下さる方々のお陰で約1年、100レビューまで続けることが出来ました。
今年2012年はそういった意味でも、充実した1年を送ることが出来たと思っています。
ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ブログランキング・にほんブログ村へ  blogramのブログランキング

関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。