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古いカルト映画から最新アクション、海外ドラマまでいろいろレビューしています。好物はオカルト、サイコ、殺人鬼、吸血鬼、廃病院、エイリアン、人魚、ローマ時代などなど。結果的にホラーものが増殖中。

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『ヘルレイザー4』(1996) - Hellraiser IV: Bloodline -

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苦痛が生む美- 
私は無だ 空虚な存在だ


Hellraiser_34


■ヘルレイザー4 - Hellraiser IV: Bloodline -■
1996年/アメリカ/81分
監督:アラン・スミシー(ケヴィン・イエーガーとジョー・チャペル)
脚本:ピーター・アトキンス
原作:クライヴ・バーカー
製作:ナンシー・レイ・ストーン
製作総指揮:クライヴ・バーカー、ポール・リッチ、C・キャシー・ベネット
音楽:ダニエル・リット
撮影:ジェリー・リヴリー

出演:
ブルース・ラムゼイ(マーチャント)
ブヴァレンティナ・ヴァルガス(アンジェリーク/地獄の王女)
ミッキー・コットレル(デ・リール)
ミート・ローフ(ボブ・ポールセン)
クリスティーン・ハーノス(リマー)
ダグ・ブラッドレイ(ピンヘッド)

解説:
過去、現在、未来と三つの時代にまたがり展開される、「ヘルレイザー」シリーズの4作目。
 (allcinema)

あらすじ:
Hellraiser_502127年。宇宙ステーションを乗っ取り、身柄を拘束されたポール・マーチャント博士。理由を問いただされ、先祖が作ったパズル・ボックスが原因で代々、地獄の死者と戦うことになった経緯を語り出す。
それは18世紀までさかのぼる壮大な物語であった-


監督アラン・スミシーとは:アメリカ映画で1968年から1999年にかけて使われていた架空の映画監督の名前。映画制作中に映画監督が何らかの理由で降板してポストが空席になったり、何らかの問題で自らの監督作品として責任を負いたくない場合にクレジットされる偽名である。使用には厳密な規定があり、映画監督からの訴えを受け付けた全米監督協会(Directors Guild of America; DGA)による審査・認定のもとに使用されていた。(Wiki)



『ヘルレイザー3』で表情豊かで饒舌なピンヘッドなど見たくない!と叫んだのは、今年の3月だった。あれから7ヶ月以上。最近ヘルレイザーの7作目と最新作9作目(Facebookでつぶやいてます)を観る機会があって、思ったこと。
自分はなんて我が儘で自己中心的な思い上がった人間だったのだろうか..。
ピンヘッドがべらべらしゃべる?にっこり笑ったりする?
最高です。ダグ・ブラッドレイのピンヘッドは最高だったんです
『ヘルレイザー3』では若干キラキラしていた瞳が、4でまた空虚な穴のような瞳に戻りました。これだけでも観る価値あります。出来れば最新作『ヘルレイザー:リベレーション』を観た後に、この4作目を観ればますます良さが分かって頂けるはず。クライヴ・バーカーさん、ありがとうと天を仰いで思わず叫びたい衝動に駆られるはず-

Hellraiser_15


今作では18世紀のパリから22世紀の未来まで、なんと400年もの時空を越えて、パズル・ボックス「ル・マルシャンの箱」の誕生とその旅を追体験することになる。
2127年。宇宙ステーションを乗っ取ったマーチャント博士が現場で身柄を拘束された。彼は理由を話し始めたが、それはとてつもなく荒唐無稽で、すぐには信じられるものではなかった-

過去
Hellraiser4_0918世紀パリ。玩具職人のフィリップ・ル・マルシャンは希代の魔術師デ・リールから「からくり箱」の作成依頼を受ける。時間をかけ、ようやく仕上がったパズル・ボックスをデ・リールの屋敷に届けたマルシャン。礼と共にすぐに追い出された彼は、窓の外から異様な光景を目にする。デ・リールとその助手ジャックによって殺され皮をはがれた女性が、デ・リールの呪文とパズル・ボックスによって地獄の扉が開き、呼び出された悪魔が取り付き美女として蘇ったのだ。
とんでもない物を作ってしまったと悟ったマルシャンは、身重の妻の静止も聞かず、なんとかパズル・ボックスを取り返そうとするが-。

前3作に比べて今作は最近の映画っぽく感じられて、古いイメージが無くなっている。登場人物も美形が多く、特にこの18世のパリの場面では、衣装の力も手伝ってか、おどろおどろ感がイイ
が、しかし、肝心の王女降臨シーンがちょっとアレで、1作目のフランクと2作目のジュリアに負けてる..。

現在
Hellraiser_17建築デザイナーのジョン・マーチャント。マルシャンを先祖に持つ彼は、先祖が作ったパズル・ボックスをイメージした物を作り続けている。それは延々と続くBloodline-血のなせる技なのだ。
18世紀に人間界に降臨した悪魔、地獄の王女アンジェリークはジョン・マーチャントの放つパズル・ボックスのイメージに引き寄せられるように彼のいるニューヨークへとやって来る。そこで本物のル・マルシャンの箱を見つけた王女はピンヘッドたち魔道士を呼び出し協力して、壮大なパズル・ボックスを作らせるためジョンを罠にかけようと画策する。ジョンに作らせようとしている新たなパズル・ボックスとは、地獄の扉を永遠に開放するためのものであった-。

地獄の王女(DVDでは姫と訳されていた)アンジェリークと元人間のピンヘッドは格が違うように思えるが、案外対等にやり合っている。色香でジョンを罠にはめようとするアンジェリークに、「そんなまどろっこしいわ」と人間の弱点を力業でついていくピンヘッド。
現代のシークエンスでは、2作目を思わせる回廊のようなシーンや鏡に映りこんでいる2人の姿が、なかなか雰囲気があって楽しませてくれる。ピンヘッドはおしゃべりで、よく働き、アクティブ。よくよく見るとお付の魔道士がいないではないか..。連れてきたのは悪魔犬だけだった。
で、現地調達したのが→ Hellraiser_43
言葉巧みに姫もだまして魔道士にしちゃいました。魔道士の数が一番少ないと言われる本作は、他の登場人物が多いのが理由なのか、な?

未来
Hellraiser_462127年、宇宙ステーション。このステーションを設計したポール・マーチャント博士は、18世紀マルシャンの子孫にあたる。代々、アンジェリークや魔道士と戦ってきたこの家系は、地獄の扉を永遠に閉じることを使命としていた。このステーションを使って魔道士たちを封じ込めることを決意した博士は、ここを乗っ取り「ル・マルシャンの箱」を開いて彼らを呼び出そうとしていた-

400年もの間、手こずらせてきたマーチャント家を根絶するため、ピンヘッドたち魔道士は博士の元にやって来る。このステーションには博士を拘束した軍人達もいたりして、まるであの映画エイリアンみたいなノリになっている。(だから)次々と襲われる軍人達。悪魔犬はまるであの映画物体Xみたいだが、(だから)なかなか手強く、歯をカチカチ言わせているところはチャタラーを彷彿とさせ、懐かしめる。
Hellraiser_52宇宙ステーションというSFの舞台にゴシックな魔道士達が登場し、なかなかシュールだが、割と違和感は無い。
そして、怒濤の終幕へ。
博士にとことん愚弄されたピンヘッドと、そのつぶやきのような台詞が一番の見所となっている。笑えます。





現代のアンジェリークが魔道士になるシーンや、ステーション内での話の繋がりが少し分かりにくいと思っていたら、(レンタル)DVDではかなり削ったシーンがあるらしい。そもそもこれが原因で監督が公式に本名を名乗らない結果となった(Wiki:ヘルレイザー4)。
予告編にはその削られたシーンがあるらしいが、もっとばっちり補足されているのが↓
Hellraiser IV: Bloodline (Special Edition) HD Part 1/8
ご丁寧にⅢの最後のシーンから始まる

和訳は付いていないんだけど、8/8まであるらしいねー。へぇー

5作目も観るつもりです。
ではまた

 


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『ミッドナイト・ミート・トレイン』(2008) - The Midnight Meat Train -

Posted by momorex on   4  0

乗ったら最後。絶対に降りられない。生きたままでは…

The Midnight Meat Train_11



The Midnight Meat Train_52

■ミッドナイト・ミート・トレイン - The Midnight Meat Train -■
2008年/アメリカ/100分
監督:北村 龍平
脚本:ジェフ・ブーラー
原作:クライヴ・バーカー
   「ミッドナイト・ミート・トレイン」
製作:クライヴ・バーカー 他
製作総指揮:ジョー・デイリー 他
音楽:ヨハネス・コビルケ 他
撮影:ジョナサン・セラ

出演
ブラッドリー・クーパー(レオン)
ヴィニー・ジョーンズ(マホガニー)
レスリー・ビブ(マヤ)
トニー・カラン(運転士)
ブルック・シールズ(画商スーザン・ホフ)
ロジャー・バート(ジャーギス)
バーバラ・イヴ・ハリス(リン・ハドレー刑事)
ピーター・ジェイコブソン(オットー)
テッド・ライミ
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン


解説:
『ゴジラ FINAL WARS』『あずみ』『VERSUS ヴァーサス』で、その比類なき才能を見せつけ、日本国内外で高い評価を受けてきた北村龍平監督が、クライヴ・バーカーの原作で、鮮烈なハリウッドデビューを飾る!
 (amazon)

あらすじ:
The Midnight Meat Train_04ニューヨークに恋人と住む写真家レオン。
ある晩、チンピラに絡まれていた女性を助けたが、翌日の新聞でその女性が行方不明になっていることを知る。その晩撮った写真を確認して怪しい男が写っているのに気づいた彼は、恋人マヤの止めるのも聞かず、取り付かれたように男を追跡する-



クライヴ・バーカー原作「ミッドナイト・ミート・トレイン」を日本人監督が映画化。
クライヴ・バーカー独特の、じめっとした泥臭さが無いなぁ、珍しいと思って調べてみると、脚本改稿過程で北村監督とかなり意見の相違があってやり合ったらしい。結局は北村監督が意見を押し通した形になったということで、本作はクライヴ・バーカー原作ベース、北村龍平監督の『ミッドナイト・ミート・トレイン』となります。

 クライヴ・バーカーについてはこちらの記事を『クライヴ・バーカー 血の本




The Midnight Meat Train_09レオンはニューヨークの街を被写体に、人に訴えかける何かを模索している、まだ芽の出る前のカメラマン。小さなアパートで理解のある恋人マヤと暮らしており、スクープ写真などを雑誌社に売りながら生活している。
共通の友人であるジャーギスに画商を紹介してもらい、もっと人に訴えかける唯一無二の写真が欲しいと言われたレオンは、その夜、被写体を探しに夜の街に一人出た。そしてたまたま、地下鉄へと延びる階段で、チンピラに絡まれて困っていた女性を助けたのである。礼を言い、地下鉄へと消えた女性。しかし翌日の新聞には、そのモデルである女性が行方不明になったと報じられていた。
あのチンピラ達が犯人ではないかと警察に通報するも相手にされず、自宅に戻ったレオンは撮影した写真を調べ、地下鉄に乗り込む女性と一緒に写っている一人の怪しい男を見つける。
この地下鉄では昔から人が消えるという都市伝説があった。

The Midnight Meat Train_13以上のように、話は一人のカメラマンが巻き込まれるサスペンスとして進行していくが、同時にこの都市伝説の実体が、これでもかと映像にされ、この作品がホラーであったことを思い知らされる(それもゴア)。
レオンとマヤのアパートや、マヤの勤め先であるレストランがとても暖かみのある内装であるのに対し、怪しい男マホガニーが勤める食肉解体工場や、殺戮が行われる地下鉄の様子は、ライトに光る冷たいメタルの質感で非常に対照的だ。
マホガニーがどうして次々と人を惨殺していくのかは、まだレオンには分からない。人の少ない深夜の地下鉄を選び乗り込むマホガニー。犠牲者はたまたま乗り合わせた乗客だ。いきなり近づいたかと思うと重量感のあるハンマーで力任せに滅多打ちにして殺戮していく様子は圧巻。
自分で自分を守ることが出来ない都会人に同情を禁じ得ない...。
メタルな車内に飛び散り、流れ出す血は、まるで生きている物質のようで、北村監督を血液の魔術師と呼ぼうと思う。

The Midnight Meat Train_19他にも、食肉解体工場の肉がたくさん吊り下げられている大きな冷蔵室の中での、息をつかせぬかくれんぼや、マホガニーが乗り込む電車を上品に座ってホームで待つシーンなど目を見張るものがある。
そして、思わずのけぞるのが、タイトルにもなっているミッドナイト・ミート・トレイン。直訳するなら、真夜中の食肉列車
あぁー、そのままだ。この画像はあえて載せませぬ。本作を観た人だけがこれを観るのを許される(ことにしよう)。

警察に任せておけばよかったのに、ついついこの怪しい男を尾行し、その隠されたものを発見してしまったレオン。恋人や友人まで巻き込んでミッドナイト・ミート・トレインの洗礼を受けることになる。さぁ、彼は、彼らは助かるのか!?そしてこの男マホガニーはどうして地下鉄で殺戮を犯しているのか
どうしてバレないの!?誰が掃除を!?そして遺体はどこに!?


監督 北村龍平
DGA(全米映画TV監督組合)に所属する日本人映画監督。大阪府生まれ。
現在はロサンゼルスに在住。
大阪の高校中退後、17歳でオーストラリアへ渡り、スクール・ オブ・ビジュアル・アーツ映画科に入学。卒業制作の短編映画『EXIT -イグジット-』が高い評価を受け、年間最優秀監督賞を受賞する。
自主制作映画『DOWN TO HELL』が第1回インディーズムービー・フェスティバルでグランプリを受賞し、渡部篤郎主演で『ヒート・アフター・ダーク』を製作し監督デビューする。
『VERSUS -ヴァーサス-』でローマ国際ファンタスティック映画祭監督賞、『荒神』でブリュッセル国際ファンタスティック映画祭監督賞、『あずみ』でフィラデルフィア国際映画祭観客賞を受賞。


本作は製作時に原作者クライブ・バーカーともめたという以外にも、完成後(2007年11月)、配給会社ライオンズゲートの事情か何かで公開時にもケチが付き、一時はDVDスルー作品となるところだった。それをクライブ・バーカー自身による後押し等の力でようやく2008年8月1日に全米102館で限定公開。製作費1,500万ドルに対し、総興収73,548ドルの結果に終わっている。日本でも未公開だ。
自分としては、クライブ・バーカーらしさが抜けているとしても、かなり完成度が高い作品と思っているので、どうしてこうなったのか不思議でならない。



大人の事情はさておき、
歯を抜き、爪を剥がし、目玉を取り出し、髪を剃る徹底した解体ぶりと、「あー、どうしてそうするかな!?」というホラーに必ず必要な残念なシーンがきっちり納められている本作。
日本人監督のスタイリッシュなゴアホラーを是非、お楽しみ下さい。

The Midnight Meat Train_14



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『クライヴ・バーカー 血の本』(2009) - BOOK OF BLOOD -

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死者の進む道がある
死後の世界へと続く道
絶えず死者の魂が通り過ぎていく



■クライヴ・バーカー 血の本 -BOOK OF BLOOD-■ 2009年/アメリカ/101分
 監督   :ジョン・ハリソン
 原作   :クライヴ・バーカー
 脚本   :ジョン・ハリソン、ダリン・シルヴァーマン
 製作   :クライヴ・バーカー他
 製作総指揮:ジョー・デイリー他
 音楽   :ガイ・ファーレイ
 出演   :ジョナス・アームストロング(サイモン)
       ソフィー・ウォード(メアリー)
       ポール・ブレア
       クライヴ・ラッセル
       ロマーナ・アバクロンビー
       サイモン・バムフォード
       ジェームズ・ワトソン

ヨーロッパのとある街。
超常心理学者のメアリーは、少女が惨殺され幽霊屋敷となってしまった1900年代初期の建物「トーリントンの屋敷」で霊界の存在を証明するために実験を行う。千里眼の能力を持つ男子学生サイモンを同行させるが、実験が進むうちサイモンの皮膚が避け、死者の言葉が血文字となって浮かび上がる-




ヘル・レイザー』のクライヴ・バーカー原作、製作。
しっかりと『ヘル・レイザー』1・2の世界観を受け継いでいる。作りは80年代の映画のようにフィルムチックに見せており、CG、CGしていないところが好ましく、怖い。
ヘル・レイザー』のテーマは「快楽の源となる苦痛、拘束と恐怖の下での道徳性」であったが、こちらの作品でも死者の世界に魅了されたメアリーのそれが主題になっている。しかし犠牲にするのは自らの肉体ではない。
モダン・ホラーの巨匠スティーヴン・キングもお気に入りというクライヴ・バーカーとは、どんな人?

クライヴ・バーカーの世界
イギリスの小説家、脚本家、映画監督。 1952年リヴァプール生まれ。
ホラーとダーク・ファンタジーの書き手として知られる。ホラー小説から始まったキャリアは初期を代表する短編集『血の本』(Books of blood)シリーズとして結実し、これによって世界幻想文学大賞と英国幻想文学大賞を受賞した。
バーカーの作品は、「私たち自身のなかにも存在するファンタジー的な世界(これについては同世代のニール・ゲイマンと共通の思想を持つ)」や「超自然的な性の役割」「複雑に絡み合った神話学の構造」などへの描写を特徴としている。
14、5歳のころ、ヒッチコックの監督作品『サイコ』とジョージ・パルの監督作品『宇宙戦争』の2本立て上映を鑑賞、ホラー小説を書きたいと考え始める。著名なホラー小説家であるラムゼイ・キャンベルの講演を聴いたことも、この思いに拍車をかけた。

Wikiより



Book of Blood_19彼の広げるホラーの世界は、昨今の音や映像でびっくりさせる系ではない。
「ホラー」とは「恐怖」の意味だが、その恐怖は目や耳から入ってくる外から与えられるもの(例えば幽霊)だけでは無いことを彼は語る。
それは自身の内面にある、誰にも言えないモノをも指しており、彼の作品に触れる事によって引きずり出され、自身の中にあるそれの存在を認めざるを得ない状況になる。
それが怖いのだ。


Book of Blood_05夜中、電気が消えてしまった先にある「階段の上」や「屋根裏部屋」、「トイレ」。どうして見ずにいられないのか?どうして確認せずにはいられないのか?
注)これについてはこちらの『ヘルレイザー3 怖いもの見たさとは!?』の記事をご参照ください。

そんないらいら、じわじわと来る怖さの表現は今作でも随所に散りばめられており、ストーリーは平凡ながらも面白い作品になっている。特に物語最後に姿を現すあらゆる国の、あらゆる時代の、無言のゴースト達は、昔観た古い映画のそれのようで秀逸だ。作品途中で観るのやめようかな、とたとえ思ってもテレビを消すのはもったいない。がんばって最後まで観よう。

■主な作品_______
小説
1987
血の本 (Books of Blood)シリーズ
 
 
ミッドナイト・ミートトレイン
 
 
ジャクリーン・エス
 
 
セルロイドの息子
 
 
ゴースト・モーテル
 
 
マドンナ
 
 
ラスト・ショウ
1988
魔道士(後にヘルバウンド・ハートと改題) –The Hellbound Heart
 
死都伝説 –Cabal(The Nightbread)
1989
ウィーヴワールド -Weaveworld
1991
不滅の愛 –The Great and Secret Show
 
ダムネーション・ゲーム –The Damnation Game
1995
イマジカ -Imajica
2002
アバラット -Abarat
2003
冷たい心の谷 –Coldheart Canyon:A Hollywood Ghost Story
2004
アバラット2 –Abarat Days of Magic, Nights of War
※日本初出版年

映画
 
『ヘルレイザー』シリーズ
 
1987
 
ヘル・レイザー -Hellraiser
監督・脚本・原案
1988
 
ヘルレイザー2 –Hellbound: HellraiserⅡ
製作総指揮・原案
1992
 
ヘルレイザー3 – HellraiserⅢ: Hell on Earth
1996
 
ヘルレイザー4 – Hellraiser: Bloodline
2000
 
ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ
キャラクター原案
2002
 
ヘルレイザー リターン・オブ・ナイトメア
2005
 
ヘルレイザー ワールド・オブ・ペイン
 
 
ヘルレイザー ヘルワールド
2010
 
ヘルレイザー レベレーション
 
1973
サロメ -Salome
監督・脚本・原案
1987
アンダーワールド -Transmutations
脚本・原案
1990
ミディアン -Nightbreed
監督・脚本・原案
1992
キャンディマン -Candyman
製作総指揮・原案
1995
ロード・オブ・イリュージョン –Lord of Illusions
監督・脚本・原案
1997
クイックシルバー –Quicksilver Highway(TV)
出演・脚本・原案
1998
ゴッド・アンド・モンスター –Gods and monsters
製作総指揮
2006
ヘルゾンビ –The Plague
2008
ミッドナイト・ミートトレイン –The Midnight Meet Train








そんなバーカーの今回の被害者はこちら
ジョナス・アームストロング(サイモン)
Book of Blood_09たっぷり苦痛を味わわせられた彼。
そんな彼にはたして快楽はあったのか?


そして自分の世界を見つけてしまった
ソフィー・ウォード(メアリー)
Book of Blood_02


それでは、たっぷりとクライヴ・バーカーの世界をご堪能ください。



Book of Blood_13
死者の進む道がある
死後の世界へと続く道
絶えず死者の魂が通り過ぎていく
時に死者の残虐な行為は
クラック音となり生きる者の耳に入る
その道には標識や交差点も存在する
交差点では死者同士が交わり
時折、この世に迷い込むのだ
                    byメアリー



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『ヘルレイザー3』(1992) -Hellraiser III: Hell on Earth- WOWOW放送記念

Posted by momorex on   0  1

1・2作目に続き3作目ご紹介   ※1作目記事はこちら 2作目はこちら

Hellraiser3_01


■ヘル・レイザーⅢ - Hell on Earth-■ 1992年/アメリカ/93分
 監督   :アンソニー・ヒコックス
 脚本   :ピーター・アトキンス、トニー・ランデル
 音楽   :ランディ・ミラー
 撮影   :ジェリー・リヴリー
 製作   :ローレンス・モートフ、クリストファー・フィッグ
 製作総指揮:クライヴ・バーカー
 出演   :テリー・ファレル(ジョーイ)
       ケヴィン・バーンハート(J.P.モンロー)
       ポーラ・マーシャル(テリー)
       ケン・カーペンター(ドク)
       アシュレイ・ローレンス(カースティー)
       ダグ・ブラッドレイ(ピンヘッド/魔道士)


舞台はニューヨーク。
新人レポーターのジョーイは仕事がらみでたまたま居合わせた病院で、全身に鎖を食い込ませた患者が苦悶の末、頭部を爆発させて死んだところを目撃し、その謎を追っていく。
クラブを経営しているJ.P.。裏通りにある美術店で奇妙な彫像を購入する。その彫像は顔をゆがめた人や奇妙な赤ちゃんなどがたくさん彫りつけられており、まるで人間パズルのようなものだった。ある日たまたまその彫像に自身の血を飛ばしてしまったJ.P.は、その血を吸い取り蘇った魔道士ピンヘッドと対面することになる-




あー、、はっきり言ってこんなに落胆したことは久しぶりです。
ヘルレイザーといえば、見るだけで人を恐怖にたたき落とすことが出来る舞台設定と議論を挟む余地のない魔道士達の所行が醍醐味なのに、なんとこの『ヘルレイザー3』にはどちらも無かった。。
『ヘルレイザー1』で見た絶対近寄りたくない人里離れた古家の屋根裏部屋やパズルボックスへの期待感と絶望感、『ヘルレイザー2』で出てきた騙し絵のような世界観がばっさりと切り落とされ、単なるアクション映画と化してしまった。

Hellraiser2_20荘厳な感じさえ与える魔道士達の登場シーン。
逃げ場のない閉鎖空間での魔道士達との対峙。絶望。

Hellraiser2_02そして
パズルボックス-「究極の快楽」をもたらすもの
これを開けるのは人に隠れてこっそりと自分だけの世界でやらなくちゃ。
大勢の人が飲んで踊ってのクラブで開けて大勢に目撃された上、救急車を呼ばれるなんて。あーぁ

製作者は美男・美女と引き替えにこれらを悪魔に売り渡してしまったらしい。
Hellraiser3_02 Hellraiser3_03 Hellraiser3_05


では『ヘルレイザー』に何を求めたのか?
 -「怖いもの」です。

怖いもの見たさとは!?

それは「好奇心」。

好奇心(こうきしん)とは、物事を探求しようとする振舞い、気持ちである。高等な動物では、多くのものにそれがあると思われるような行動が見られる。自発的な調査・学習といった知的活動の根源となる感情。わからないものに対して、その理由や意味を知りたいと考えるのは、人間の根源的欲求であると思われる。
目新しいものに出会ったとき生まれるその他の心情としては恐怖が挙げられる。人間が目新しいものにぶつかった場合は、まず驚愕が先に立ち、それから好奇心が生まれるか恐怖が生まれるかのどちらかである。

Wikiより



太古の昔、海から上がり初めての哺乳類が誕生した頃は恐竜が闊歩している危険な時代だった。
小さな子豚ほどの大きさしかなかったネズミのような最初の哺乳類が生き抜いていくには危険察知能力がとても大事であり、危険かどうかを判断するにはきちんとした観察が必要。
対象に出来るだけこっそりと近づき、観察し、判断する。
成功すれば恐怖の対象として記憶し、失敗すれば捕食される。

それら膨大な記憶は人のDNAに蓄積されたが、地球を支配したかのような現代ではなかなか未知なるものに会うことはなく、自ら刺激を求めた先がホラーという名の娯楽なのかな、と思ってみたり。
明るいよりも暗い、大勢よりも一人の方が怖いのも、これらの記憶がなせる技なのかも。




以上のような理由により

Hellraiser3_09表情豊かで饒舌なピンヘッドは怖くない。
自らべらべらと話して正体を明かすものには興味はわかない。
得体の知れない、どう対処すればいいのか分からないものにこそ興味がわき、怖くなる。

Hellraiser3_16カメラやCDが突き刺さった魔道士達も滑稽。
今の時代に置き換えたとして、iPhoneやPS3が刺さってたとしたら笑えるだけ。


という結論が導き出されました。



ではこの頃、他にどのようなホラー映画が製作されていたのでしょう。
20世紀のホラー映画

映画草創期の19世紀末より、ホラー作品の製作記録は多くある。1891年にエジソンが「キネトスコープ」を発明し、リュミエール兄弟がそれを改良した「シネマトグラフ」を発表した1895年、アメリカのアルフレッド・クラークによって発表された『スコットランドの女王、メアリーの処刑』(『The Execution of Mary, Queen of Scots』あるいは『The Execution of Mary Stuart』)は世界初のホラー映画として名を挙げられる。ただし本作は14秒と非常に短いものであり、のぞき窓から映像を見てひとりで楽しむという、現代の「暗所で鑑賞する大衆娯楽」という映画のスタイルとはまるで異なるものであった。後のホラー映画に大きな影響を与えた始祖的存在としては、1920年のドイツ映画『カリガリ博士』が知られている。1922年の『吸血鬼ノスフェラトゥ』も著作権者の許可を得ない非公式作ながら、重要な映画と位置づけられている。  Wikiより





映像技術が発明された時より存在するホラー映画。
書物などの文字媒体、口を使った伝承、伝説、言い伝えなどを合わせれば、人間の歴史とほぼ同じと考えられる。

20世紀に入り、『魔人ドラキュラ』(1931)、『フランケンシュタイン』(1931)、『ミイラ再生』(1932)、『狼男』(1941)などモンスターものを経て、『サイコ』(1960)、幻の『シェラ・デ・コブレの幽霊』(1964)、『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)が製作される。そしてゾンビもの金字塔『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』も1968年。
この後はホラー好きなら一度は観たことがある映画がシリーズ化もあわせ続々と製作されている。

1974
エクソシスト (The Exorcist)
 
悪魔のいけにえ (The Texas Chansaw Massacre)
1975
1976
オーメン (The Omen)
1977
サスペリア (Suspiria)
 
1978
ゾンビ (Zombie Dawn of the Dead)
米・伊
 
 
 
1979
ハロウィン (Halloween)
 
エイリアン (Alien)
1980
13日の金曜日 (Friday the 13th)
 
シャイニング (The Shining)
 
1981
死霊のはらわた (The Evil dead)
1982
遊星からの物体X (The Thing)
 
 
ポルターガイスト (Poltergeist)
1984
エルム街の悪夢 (A Nightmare on Elm Street)
1987
ヘル・レイザー (Hellraiser)
1988
チャイルド・プレイ (Child’s Play)
1996
スクリーム (Scream)
1997
ラストサマー (I Know What You Did Last Summer)
     ●はシリーズ化されたもの

では『ヘルレイザー3』が製作された1992年前後には何があるか調べてみると
・エクソシスト3(1990)
・エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア(1991)
・チャイルド・プレイ3(1991)
・エイリアン3(1992)
・キャプテン・スーパーマーケット/死霊のはらわたIII(1992)
・13日の金曜日 ジェイソンの命日(1993)

などが製作されていた。
軒並み続編でホラーからコメディに転身したキャラクターも多い。
どうやら『ヘルレイザー3』だけが罪なのではないようだ。
1989年~1995年の間、新らしいキャラクター、設定による新作が無いあたりホラー映画の氷河期だったのであろうか(まるで最近のリメイク作品だらけの映画界を彷彿とさせる)。



ということで、どうなるかと思った『ヘルレイザー3』のこの記事。
色々と考察することでなんとか書き上げることが出来ました。
いつもお世話になっているインターネットさんとWikipedia様にこの場を借りてひっそりとお礼を申し上げます。

『ヘルレイザー4』以降も一度は観たはずなんだけど記憶が定かでは無いので、期待を込めてぜひ再見したい。そして出来れば1作目ではなく、この3作目をゴシックなホラーとしてぜひリメイクして欲しいと思うのでありました。


ではまた

Hellraiser3_14


WOWOW放送予定
 3/27(火) よる10:45  ヘル・レイザー
      深夜0:30  ヘルレイザー2
      深夜2:15  ヘルレイザー3


 最新作『ヘルレイザー : レベレーション』オフィシャルサイト
   東京:ヒューマントラストシネマ渋谷 3/3だけだったの?
   大阪:テアトル梅田 3/31(土)より1週間限定イブニングorレイトショー



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『ヘルレイザー2』(1988) -Hellbound: Hellraiser II- WOWOW放送記念

Posted by momorex on   0  1

1作目に続き2作目をご紹介 ※1作目記事『ヘル・レイザー』(1987)はこちらです

Hellraiser2_20



■ヘル・レイザーⅡ -Hellbound-■ 1988年/イギリス/100分
 監督   :トニー・ランデル
 脚本   :ピーター・アトキンス
 音楽   :クリストファー・ヤング
 撮影   :ロビン・ヴィジョン
 製作   :クリストファー・フィッグ
 製作総指揮:クライヴ・バーカー、クリストファー・ウェブスター
 出演   :アシュレイ・ローレンス(カースティー)
       クレア・ヒギンス(ジュリア)
       ケネス・クランハム(チャナード)
       ショーン・チャップマン(フランク)
       イモジェン・ボアマン(ティファニー)
       ダグ・ブラッドレイ(ピンヘッド/魔道士)

魔道士達の手からかろうじて逃れたカースティーは起こったことを説明するも信じてもらえず、精神を病んだとして強制入院させられていた。その病院の院長チャナードは実は以前より「究極の快楽」をもたらすと言われているパズルボックスを詳しく研究しており、カースティーの話をヒントに継母ジュリアを蘇らせてしまう。ジュリアの手により魔界への扉が開く-


完璧な続編となる2作目。
精神病院に入院させられているカースティを中心に我らが魔道士達の活躍が今作も描かれている。


魔道士のリーダー‘ピンヘッド
Hellraiser2_211987年の1作目に続いての出演だが疲れは感じられない。
それどころか神々しさが増しているようだ。
今作ではパズルボックスを開けた人間を異界に連れ去る仕事の他に、自分達魔道士の敵とも言うべき「悪の魔道士」と戦うことになる。
また、魔道士達が以前はパズルボックスを開けてしまった普通の人間であったことも解き明かされる。悲しい過去の証明だ。

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彼らも健在だ。フィメールは1作目より若干女性らしさが増したようにも思える。
上からフィメールチャタラーバターボール


今作では彼ら4人の魔道士がいい人に見えるほどのがお目見えする。
継母ジュリア
Hellraiser2_11あえてこの姿で紹介しよう。
1作目で自分の快楽のみを追求し魔界に取り込まれたかと思いきや、同じ穴の狢の手によって蘇り悪の限りを尽くす。
ピンヘッドには理性的な人間らしさが残っているのに比べこちらにはかけらも残っていない。自分の欲しいものを手に入れるためには、他人のどんな犠牲も厭わないこの世の悪魔だ。

医師チャナード
Hellraiser2_09「パズルボックス」にずっと興味を持っており詳細に調べていた医師。パズルボックスの持つ「究極の快楽」に抗うことが出来ずジュリアのいいなりになってしまう。
1作目に続き、今回も屋根裏部屋で惨劇が繰り広げられる。





この『ヘルレイザー』シリーズは魔道士の造形に代表するように恐怖心をあおるために美術を駆使し、忠実にホラーを再現している。

屋根裏部屋へと続く階段。
Hellraiser2_12 Hellraiser2_29

そしてその階段の先にある屋根裏部屋。ここでフランクやジュリアが蘇った。
Hellraiser_05
ホラー映画では何度も使われてきたシークエンスであるが、恐怖心をあおる事に成功している。

また今作で特筆すべきは魔道士達の住処である魔界。
Hellraiser2_23 Hellraiser2_26 Hellraiser2_28
どこまでも続く騙し絵の世界として登場する。
この理由はなんなのか。

騙し絵とは

騙し絵(トロンプ・ルイユ Trompe-l'œil)はシュルレアリスムにおいてよく用いられた手法・技法である。ただし、シュルレアリスムに限って用いられるものではない。フランス語で「眼を騙す」を意味し、トロンプイユと表記されることもある。今日では解りやすく「トリックアート」と呼ばれる事も多い。騙し絵の範疇に分類される様式はかなり広く、例えば次のようなものが挙げられる。

1.壁面や床などに実際にはそこに存在しない扉や窓、人物、風景などを描き、あたかも存在するように見せかける作品
2.平面作品に物を貼り付けて、絵の一部が外に飛び出しているような作品
3.3次元の現実ではありえない建築物を描いた作品(例えば、エッシャーの作品)
4.人体や果物・野菜などを寄せ集めて人型に模した作品(例えば、アルチンボルドや歌川国芳の作品)。寄せ絵、はめ絵という
5.普通に見ると人間の顔に見えるがさかさまにしたり、向きを変えたりするとまったく別の物に見える作品(例えば、ルビンの壷)
6.大きさや長さについて錯覚を起こさせるような作品
 Wikiより



無限を有限の中に閉じ込めた世界。目に見えているようでいない世界。錯覚の世界。
実は存在していない-

本当に魔道士達はいたのか。魔界はあったのか。
それは全て登場人物達の心の闇が躍り出ただけではなかったか。
これは『ヘル・レイザー』を観たあなただけが判断できることなのです。

ではまた

Hellraiser2_13




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『ヘル・レイザー』(1987) -Hellraiser- WOWOW放送記念

Posted by momorex on   2  2

entry-image_20
2/3にWOWOWで放送された『ヘル・レイザー』3作。
3/27(火)にもう一度放送があるので予習と復習を兼ねて記事をしたためたいと思います。
※以前の放送紹介の記事はこちら


Hellraiser_31

■ ヘル・レイザー - Hellraiser -■
1987年/イギリス/94分
監督:クライヴ・バーカー
脚本:クライヴ・バーカー
特殊メーク:ボブ・キーン(『エイリアン2』)
音楽:クリストファー・ヤング
撮影:ロビン・ヴィジョン
製作:クリストファー・フィッグ
出演:
アンドリュー・ロビンソン(ラリー)
クレア・ヒギンス(ジュリア)
アシュレイ・ローレンス(カースティー)
ショーン・チャップマン(フランク)
ダグ・ブラッドレイ(ピンヘッド/魔道士)
グレイス・キルビー(フィメール/魔道士)
ニコラス・ヴィンス(チャタラー/魔道士)
サイモン・バムフォード(バターボール/魔道士)


あらすじ:
フランク・コットンが手に入れたルマルシャンの箱と呼ばれる小箱は、「組み替えることで究極の性的官能を体験できる」という伝説を持つ謎のパズルボックスだった。パズルの組み換えを成し遂げたフランクだが、同時にその肉体を失う。
数年後、フランクの弟であるラリーが妻子を連れて、現在は行方不明となっているフランクの家へ越して来た。ラリーの娘カースティーは、ラリーの新妻であり義母のジュリアが街の男達を家へ連れ込んでいることに気付き、2階の部屋へ侵入。彼女は、いなくなったはずのフランクがジュリアと共謀し、失われた彼の肉体を男達の血肉によって蘇らせようとしていることを知る。パズルボックスの正体を知らぬままにそれを奪って逃げるカースティー。何気なく触れるうち、偶然にもパズルの組み替えに成功した彼女の前に、異世界が姿を現す。

Wikiより




ホラー界のカリスマ魔道士‘ピンヘッド’初めての映画出演作。
Hellraiser_22ホラー界には愛すべきキャラクターがたくさんいるが、‘ピンヘッド’はその美とカリスマ性においていまだ他の追随を許していない。人間と議論することは好まず、「それがどうした」と切り捨てる強さを持つ一方で、地獄へ連れて行くべき人間をきちんと冷静に選び取る判断力をもあわせ持つ逸材。魔道士のリーダー。

そんな彼には人間界にもかなりのファンがおりまして、その出で立ちを賞賛するもの、その内面を探るもの、様々に研究されています。本当に面白い研究記事がたくさんあるので是非検索してみてください。わたしを検索


ピンヘッド率いる魔道士たち
フィメール
Hellraiser_20女性魔道士。
そのクールな外見とは裏腹に容赦なく人間をいたぶる。唯一リーダーピンヘッドの方向性に不満をぶつけることが出来る。

チャタラー
Hellraiser_19無口ではあるがその不気味な口元の歯を使い、カチャカチャカチャと人間を威嚇。簡単に恐怖のどん底に落とすことが出来る技を持つ。

バターボール
Hellraiser_21光に弱いのかサングラスを愛用。そのせいで一瞬人間らしくも見えるが、巨体を使った攻撃で相手をぶちのめす力業が得意なので気をつけたい。


彼ら4人の魔道士達が活躍するこの記念すべき第一作。
出てくる人間達は、‘ピンヘッド’に言わせれば赤子の手をひねるように簡単に操ることが出来るそうだ。
そもそも知識のあるなしに関わらず人間達が好きで回したパズルボックスなのだ。
呼ばれたから出て行き自分達の仕事を遂行しただけなのにギャーギャーとまるで被害者面。いい加減にして欲しいとは‘ピンヘッド’の談。




神の使いか地獄の使者か-
魔道士とは!?

魔道士とは本来「魔法使い」と同義だ。Wikiによると
魔法使いのうちでも、とくに賢明で思慮深く、魔法を正義及び善なる事のために使う者を「魔術師」(ウィザード)といい、「賢者」(ワイズマン)と同義であるとする作品もある。また日本語に翻訳した作品によっては訳者独自の訳語をたて、独立して自らの意思で魔法を使う者や導師的立場の者を「魔導師」、王侯などの命令で魔法を使う者や修行中の者を「魔導士」「魔道士」(団精二の訳語)というように表記を使い分けているものもある。


となっている。
これではピンヘッド達とはかけ離れている。
本作でピンヘッドは自らを「セノバイト」(Cenobite)とも呼んでいる。
セノバイト」とは「修道士」のことだ。修道士とはキリスト教において「修道誓願を立て禁欲的な信仰生活をする人」のこと。いわゆる神の僕であり、これまたピンヘッドとはほど遠い。
が、ここで一つ思い出して欲しい。
映画『ダ・ヴィンチ・コード』の修道士シラス。十字架の前で太股にシリス(棘付きの鎖)を巻き付け、自らの肉体を激しく鞭打つ「肉体的苦行」を行うシーン。

【苦行】とは 広義には自己統一と精神性の開発を目的とする自己修練をさすが、厳密な苦行は肉体を精神的至福に対立する悪とみなし、精神的至福を得るために自発的に身体に苦痛を与える宗教的手段をいう。

出典:世界大百科事典 第2版


日本にもある。断食、冬期の滝行、そして最も過酷な「即身仏」(そくしんぶつ)である。

そして本作のテーマは
快楽の源となる苦痛、拘束と恐怖の下での道徳性」。

どんどん難しくなっていくのはさておき、ピンヘッド達魔道士が悪魔か、天使か、と言われるのはこのあたりが理由だろうか。彼らが案内するのは単なる地獄でなく痛みによる「究極の快楽」の世界と拘束された中での「道徳」の世界。それを「地獄」と感じるか「至福」と感じるかは本人次第。それにより悪魔にも天使にもなる。
悪魔と天使は同義なのだろうか?





こんなごちゃごちゃ考えずとも充分楽しめるホラー『ヘル・レイザー』。
人間側の登場人物もささっとご紹介。

Hellraiser_14 ヒロイン カースティー

Hellraiser_07 Hellraiser_06
コットン家厄災の原因フランクと両親ラリージュリア


全編を通して映像はかなり凝っており、スプラッター好きにも充分満足できる仕上がり。
2011年までに計9作が作られ、本作のリメイクも予定されている。
一度はこの究極の世界を体感してみてはいかがでしょうか。

ではまた
『ヘルレイザー2』(1988)の記事はこちらです


WOWOW放送予定
 3/27(火) よる10:45  ヘル・レイザー
      深夜0:30  ヘルレイザー2
      深夜2:15  ヘルレイザー3





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『ヘル・レイザー』3作一挙放送! WOWOWで2/3(金)

Posted by momorex on   0  0

いかがお過ごしですか?
今日も寒いですね(大阪)。
寒い中、一緒にもっと凍えてみませんか

WOWOWで「4週連続企画 怒涛のホラー・オールナイト!」という企画をやっておりまして
今週はあのホラームービーの傑作【ヘル・レイザー編】です
1987年・1988年・1992年製作の初期3作品一挙放送 

ヘル・レイザー


初めて観たのはむかぁしレンタルビデオで。
2001年に発売が予定されていたDVDが発売中止になり、2011年9月に10年の時を経てようやく初期3作品のDVD&ブルーレイ発売が実現したといういわく付き。
この初期3作品DVDはTSUTAYA DISCASでもレンタルしていないのだ(4~8作目はあり)。
   → 2012年5月9日からレンタル開始いたしました(追記)

そんな貴重な初期3作の放送日は
ヘル・レイザー  2/3(金)よる11:00
ヘル・レイザー2  2/3(金)深夜0:45
ヘル・レイザー3  2/3(金)深夜2:30
WOWOWなんで加入してないとダメなんですが、あまりの嬉しさに書き込んでしまいました。
ごめんね、入ってない人

ホラー好きなら知らない人はいないこの作品。
マニアックな世界観でとても人気があり、ファン垂涎の作品となっています。
Wikiによると

                        
『ヘル・レイザー』(原題:Hellraiser、イギリス:Clive Barker's Hellraiser)は1987年のイギリスのホラー映画。ヘルレイザーシリーズ第1作。これまでに7作の続編が作られ、2007年にはこの作品のリメイク計画が発表された 。
本作のテーマは「快楽の源となる苦痛、拘束と恐怖の下での道徳性」である。
原作はクライヴ・バーカーの小説『ヘルバウンド・ハート』(1986年)。バーカーは本作の脚本、監督も担当している。

とあります。
クライヴ・バーカー原作だったんだ。知らんかった。
クライヴ・バーカーで最近よく目にするのは『血の本』シリーズです。(自分だけか?
      
などなど
(1)の『ミッドナイト・ミートトレイン 真夜中の人肉列車』これは映画化されていて最近観ました。

レンタルしてウホウホ観たすぐ後にWOWOWでやりはりましたけど。

またこの映画には自分の大好きなヴィニー・ジョーンズ(『スナッチ』2000年)が出演しておりまして相変わらずの怪演を惜しげもなく披露してくれています。
Vinnie Jones
ヴィニー・ジョーンズについては、また今度詳しく『スナッチ』と一緒にご紹介したいと思います。



・・・話を元に戻します。
ということで1作目のあらすじだけ書いときますね。Wikiからです。書くまでもないかな。

■ヘル・レイザー■ 1987年/イギリス/94分
製作:クリストファー・フィッグ
監督:クライヴ・バーカー
脚本:クライヴ・バーカー

フランク・コットンが手に入れたルマルシャンの箱と呼ばれる小箱は、「組み替えることで究極の性的官能を体験できる」という伝説を持つ謎のパズルボックスだった。パズルの組み換えを成し遂げたフランクだが、同時にその肉体を失う。
数年後、フランクの弟であるラリーが妻子を連れて、現在は行方不明となっているフランクの家へ越して来た。ラリーの娘カースティーは、ラリーの新妻であり義母のジュリアが街の男達を家へ連れ込んでいることに気付き、2階の部屋へ侵入。彼女は、いなくなったはずのフランクがジュリアと共謀し、失われた彼の肉体を男達の血肉によって蘇らせようとしていることを知る。パズルボックスの正体を知らぬままにそれを奪って逃げるカースティー。何気なく触れるうち、偶然にもパズルの組み替えに成功した彼女の前に、異世界が姿を現す。

    




初見の人は要注意です!これだけは言っておきましょう。 痛い です。
ではまた放送後にお会いしましょう。


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